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『その日がやって来るまで』

下を見ると乾涸びた無数の蚯蚓

足して背中合わせに蝉も多々鎮座

右を見ると野球少年の元気な声

応援する親御さんの熱い眼差し

左を見ると自転車乗りが通り抜け

タイヤが地面を擦る音が耳に残り

遠くを見ると入道雲が立ち上り

まだまだ元気だと言っている


下を見るのも右も左を見るのも

遠くを見るのもその日の心模様

上を向いて歩くのが正しいのか

真っ直ぐ見詰めて我が道を行くのか

どれもこれも何の矛盾もない心道


残りの夏は眠らず未だ起きている

眠れない夜も未だ続く気配を感じる


少し早くなった太陽との別れを

狂おしいくらい愛おしく

また逢える日を待ち望む




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