見出し画像

『月下に物思いに耽る』

ボワッとした光

それでも足元が明るく

砂利道の凹凸が見える

足元に伝わるゴツゴツした

石の固さを感じながら

薄暗い路地を抜ける

広がる草原が少し気味悪く

揺れながら歌っている

ボーボーボーンと

鐘の音のような金属音が

辺りいっぺんに広がる

生唾を飲み込み

緊張した面持ちのまま

薄暗い草原の中へ

まるで吸い込まれるように

月明かりが

少し陰りを見せた

この身をかがめて

辺りを見回した

月光の中での散歩

落ち着くはずが落ち着かず

来た道を戻っていく

まだ戻れるうちに

戻ることに


こくり

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは、クリエイター活動費として使わせていただきます。自身、未熟な部分が多々ありどこまで出来るのかわかりませんが日々進化し続けることはやめないつもりです。