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『視線を下げて』

俯き加減に

敷かれたレールの上

速度を小刻みに変えて


川面の少しの輝き

雑草が風に揺れる様


空は灰色のままだから

少し視線を下げて見る


風は冷たく

夜の眠りを

早く迎えられるように

少し負荷をかけて


足速に駆け抜ける


輝きと揺れが

いつまでも脳裏に残って


貴女の帰りを待つように

ゆらゆらと揺れ動き


俯いた姿勢が

今は居心地が良く


夜の怖さを避けるように

早く眠りに就く


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