『まんまるなもの』

引っ張りあって

見事なまんまる

透き通った命の泉

虫眼鏡で覗き込む

まんまるな平和な世界

スノーボールのような

音のない静かな空間

いたずら心を抑え

そっとじっと見つめる

あの中に入ること

透明なものへの憧れ

あらゆる夢を映し出し

大きくなっていく

つながって

キラキラと

いろんなところで、プルプル光っていた

大きいもの、小さいもの、葉っぱに形に合わせて

透き通ってキラキラ輝いていた

ふーって、息を吹きかけると飛んで行っちゃう

かわいい透明な、まんまるなもの

雨上がりの散歩道で見かけるものたち

蝶々や虫たちが、潤いを求めてやってくる

つながって大きくなっていく、まんまるなもの

じっと見つめ続けると、思いも大きくなっていく

自分の名を呼ぶ声が聞こえてくる

中から外へ外から内へ

引っ張りあっている

「言葉たち、ありがとう」

「最後まで読んでいただき、ありがとうございました」