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演劇研究レポート

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演劇に対する思想やエクササイズを幅広くまとめています。
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#自由

「演劇とはこういうもの」となったら終わる

「演劇とはこういうもの」となったら終わる

演劇カンパニーOva9の「ダブリンの演劇人」を観てきました。
いわゆるリアリズム演劇とは違う、 マスクやフィジカルシアターの要素が盛り込まれたお芝居だったのですが、めっちゃくちゃ面白かったです!
演劇ってこんなに自由なんだなあっていうのを改めて教えてもらいました!

つい先日観た別の舞台では、いわゆるリアリズム演劇というものを見せたい想いが先行していて、あまり良い芝居に仕上がっていませんでした。「

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自由とは、自分の中にある

自由とは、自分の中にある

以前、クラウンの合宿をやった時、参加者の1人が書いてくれた感想です。

今回の私の目標は、舞台上で自由に動けるようになる。失敗を恐れずにチャレンジできるようになるだった。ここ3ヶ月くらいはずっとこの目標に向かってやっているくらい、これを達成するのに大きな壁を感じていた。

そんな状態で始まった合宿1日目はもちろんいつも通りの私で、正解を求めて行動をしていた。猫の鳴き声を使って笑わせるワークでは、頭

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自由を与えるとは、責任を与えること

自由を与えるとは、責任を与えること

先日、フルマスクの演技をしている時に発見したことがある。
それは「やることを決めてもらう方が、自由を感じる」ということだ。

最近定期的に開催しているシアターマスク研究会では、1月の公演に向けて作品創作を行っている。
1人が演出家となって設定を持ち込み、逐一ディレクションを入れながら、それぞれの作品を作っていくというやり方だ。
その中で、ぴかること塚越ヒカルの演出が非常に印象的だった。

それは、

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