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何もしなくても変わる(こともある)

『この日は恐ろしいよ~。』と大分前から言われていたのが今日。

病院に受診に連れて行かなければならない人が7人居て、ショートステイの入所が二人に特養の入所もある。

これが大分前から予測出来ていたというところがポイント。そこに私の脳は釘付けになる。
ど、どうして分かっているのなら回避しない?分散しない?
他の日に回せることも多々あり、それを考える時間もチャンスも充分にあったような。

それを『忙しいよ~。』と嬉しそうに言っている空気もドン引きである。何故に物事を大変にして喜ぶ人が多いのだろうか。

嘘でしょ。何か対策があるんでしょ?と、派遣の私は一歩引いて様子を見ていたが、その日が近づいて来るごとに悟る。『あ。ねえーわ。まじか。』

が、それに乗っかっていつもより早くに出勤してバイタル周りを一人で終わらせる作戦。

それは何故かというと、利用者さんたちと喋りながらラウンドできなくなるのが嫌だからだ。数字だけ取って行くのならそういうロボットでも作れば良い。

と、そんな御託を並べつつも、今日も無事に終えた。フル回転。

文句ばかり言いつつも、新入所の方の笑顔を見ると嬉しく思う。あたりまえだが、皆さん、何も無ければ入所して来ないのだ。皆、皆、色んな背景を背負って来る。
辛いことばかりだ。

でも、それが笑顔に転じるなんて、何て素敵な瞬間なのだろうか。私はそんな仕事をしている人々の一味である。

髪の毛ボサボサで寝不足と緊張で疲れ果てた姿で、いつもそれを忘れて過ごすことが多い。
私だって、大変なことを喜んでいるじゃないか。

が、願わくばもう少し改善したいものである。必要以上に大変にするのはアホなだけだから。

派遣でも最近色んな意見を訊かれるのだが、それに対する私の答えを訊くと絶句されることが多い。
内容が『こうすれば良いだけです。』というようなことが多いからだ。

それ方法がシンプルであればあるほど、ドン引きされる。

人間は変化が怖いのだ。特にカビが生えそうになるほど古い考え方を温めていたり、膿みで膨れ上がるほど要らないものを温め続けると逆に手放せなくなる。

でも、少しでも知ると、もうそのままでは居られないというのも人間だ。

だから、何も焦ることないよ、自分が苦労する必要はない。全部変えるのは大変だから・・・と自分に言い聞かせている。何せ、変えるだけだと暴力に等しいから。

今この時期、つまりは5月末まで。今、私に出来るのは、とりあえずそこへ行くことだ。という小さくて大きな目標あり。
その間に、自分も周りも変わる。

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