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春の夢の中

春眠暁を覚えず。

熱いコーヒーを落としている間にウトウトしてしまうくらい。

朝起きてから目が開くようになるまでボーっとしていよう、動かないでいようと思うのだが。それに従っていると、いつの間にか座位のまま眠ってしまっている。ああ、ほんとに眠い。今寝れるなら、もうどうでもいい。

なんて言いつつ、今日も出発なのだ。ローからゆっくり発進しよう。

***

昨夜、美容室へ行った。

もう一か月も行かなければ、白髪が出て来る自然現象。もう、ええじゃろ、いい加減。と思うのだけど、少々放置していると、周りに『どうしたんですか!白髪が。何があったんですか?』とまで言われる。

いや、自然なことです。

時折スッピンでいると、同じ内容の声かけ。

ちゃんとしていないとダメらしいのだ。生まれつきの美醜はともかく。

確かに「私は何もしないの。」と、あたかもそれが偉いことかのように言っている方が綺麗に見えた試しはないし、周りに不快な思いをさせている場面を目撃することがある。

しかし、あまり時間がない。

仕方がないので夜の美容室へ行ったのが昨夜。

***

帰宅すると、Kちゃんがアジアンなソースでビーフンを作ってくれていた。何でもないことのようだけど、彼女にとって何かを料理するとは苦手なことだと常日頃から聞かされている。

ところが、とっても美味しかった。たまに作ってくれるのだけど、本当はとても上手なのだと思う。

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しかし、私の方はこんな感じなのに、Kちゃんの皿の方を見ると、キュウリがぶつ切りになっていてビックリした。自分の分と思うと、途端にやる気が無くなり、切るのも嫌になってしまうとのこと。

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でも、味は同じく美味しかったのだと思う。

夜にちょっとした嬉しいことがあり、そして今朝はまた春眠暁を覚えず。ゆっくり発進しよう。頭の中はまだ、春の夢の中。

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