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ヴィーガン・ベジタリアンの機内食ガイド

こんにちは、カリフォルニア在住のMeiです。


飛行機内で食べる「機内食」。エコノミークラスの狭い空間では、そんな機内食や映画に長時間フライトの間にどれだけ助けられているか分かりません。


航空会社によっては有名なレストランとコラボレーションしていたり、出発国や到着国にちなんだメニューを提供していたりと色々な工夫がされていることが多いですよね。アイスクリームやフルーツなど、食後のタイミングで出てくるのもワクワクしちゃいます。


そんな機内食ですが、コロナの影響で飛行機に乗る機会がめっきり減り、かなり遠い存在になっていました。

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以前「ヴィーガンやベジタリアン用の機内食がある」と映画会に参加してくださった方から教えていただきました。

久しぶりに日本に帰国して飛行機に乗った際に「チャンスがあれば絶対に頼んでみよう!一体どんなものが提供してもらえるんだろう?」と思っていたのですが、ついに!成田→サンフランシスコの便でお目にかかることができました。

ここには、「まずどうやって頼むの?」「ヴィーガンやベジタリアンの機内食ってどんなものなの?」という疑問をお持ちの方に向けて、体験談を書きたいと思います。



1.いつ・どうやって頼めるのか?

好き嫌いもアレルギーもない私は、これまで機内食は、機内で初めてメニューを教えてもらって「チキンかビーフどちらか?」「パスタかライスか?」と好きな方を選ぶもの…だとばっかり思っていました。

行きのサンフランシスコー成田の機内で、食事が配られるタイミングで

「あの…ヴィーガンやベジタリアンの機内食ってありますか?」

とCAさんに聞いてみたのですが、

「いまは出せないので、それは航空券を買うときかカウンターで伝えてください。」

と言われてしまいました。(そりゃ食べ物を準備しないといけないので当たり前ですよね…。)

やむを得ず、その時には出してもらったものは大事にいただきましたが、帰りの便では、必ずこの失敗を活かそうと心に誓いました。(笑)


航空会社のホームページから帰りの便のチケットを購入する際に、目を凝らして色々なオプションを見てみると

気付いていなかっただけで機内食にもたくさんのオプションがありました!

ベジタリアンはもちろんのこと、ハラルミール、ヒンドゥーミールなど、宗教によっては食べられる食材や調理法もそれぞれ違うので、様々な乗客の食生活に合わせて選べるようになっているようです。

詳しく知りたい方は、世界中のヴィーガンやベジタリアン向けのレストランを紹介している「Happy cow」の「Air Travel: How to get the veggies」をご参照ください。(紫の牛が目印!最近、日本にも進出したそうです。)




2.フライト中にできること

予約する際に、初めてベジタリアンミールを選べたことが嬉しくて何日も前から楽しみにしていた私。

ベジタリアンミールは、アレルギーのようにスペシャルミールの一つとして選択できるものだったので「きっと、ほかの人より先か後に持ってきてくれるんだろうな!」と、のほほんと座っていました。

CAさんが私の席に来たときに、

「この2つのメニューのどちらかよろしいですか?」

と聞いてくれたので、

「オンライン予約でヴィーガン用の機内食をお願いしたのですが…。」

と伝えてみました。が、どうやらピンときていない様子。

「ヴィーガンって何ですか?」

と逆に質問されてしまいました…。

予想外の展開に驚きつつも、そのCAさんにヴィーガンについて説明しましたが、HappyCowにも書かれていたように予約後に確認の電話もしていなければ、チェックインカウンターでも機内食についてお願いしていませんでした。

自分の準備不足に反省し

「もしなければ、アレルギーなどではないので出していただいたものをいただきますので、大丈夫です。」

と伝えると、

「もしかすると15分くらいかかってしまうかもしれませんが、少々お時間をいただけますか?」

とCAさんから返事がありました。


待ちながら、おそらくヴィーガンやベジタリアンの機内食を頼む人はそんなに多くないから、存在自体を知らないCAさんもいることを知りました。

私は念のためにチェックインカウンターや、機内で予め確認&お願いしておくと、もっとスムーズに頼めるのではないかと思います。



3.どんな料理?味について

しばらくして、先ほど話したCAさんが笑顔で食事を運んで来てくれました。

「急いで準備したので、お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。キノコのロールキャベツです。」

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私のために、動物由来のものを使わない材料で機内食のメイン料理を準備してくださったとのこと、本当にありがたいです!

ペンネの横には茹でたブロッコリー、そしてメインのトマトソースのロールキャベツの中には、炒めた豆腐やキノコがたくさん入っていて、とても優しい味でした。

ちなみに、メインの蓋には「VGML」の文字がありました。

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あとから「Happy cow」の「Air Travel: How to get the veggies」で調べてみると、こう書かれていました。

Vegetarian Meal (VGML) - Also known as Vegan, this meal is totally free of any animal products or by-products such as eggs or dairy products.

つまり「VGML」と書かれているものは、ベジタリアンと呼ばれているけれど、卵や乳製品が一切使用されていないのでヴィーガンなんだそうです。


ヴィーガンに関心を持ち始めてから、自分が知らなかっただけで世界中では「一人ひとりが生活しやすいように」色々な取り組みや配慮がされていることに気づかされることが増えました。

こうやって体にも環境に優しい食事を選択できるようになるまでに、何人もの人の努力や行動があったことを思うと、こうやって気軽に機内でも食べられることに感謝の気持ちが生まれます。

このヴィーガン・ベジタリアンの機内食ガイドが、少しでもどなたかの役に立てたら嬉しいです。


音声でサラッと聴きたい方は、Podcastでどうぞ。


それでは、今日も素敵な一日になりますように!


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