モノの気持ち
なぜ地球上では物をただの「物質」として見る人が多いのでしょうか。
と言っても、別に物が喋る声が聞こえるというわけではありません。
でも、物がその役割を果たしていることが当たり前と思っていて、しかも雑に扱えることが私には不思議でたまりません。
例えば机。
重たいパソコンを置かれ、時にお茶をこぼされ、またある時には昼寝している人の頭を支え…。
机としての役割を見事にあらわしており、しかも愚痴ることも威張ることもなくサラリと佇んでいる。
私にはそれが美しく、感動でしかありません。
ありがとうと声をかけずにはいられません。
地球では、肉体という重いボディースーツを着ていると、物はいのちのない物質として見えるみたいです。
同じいのちを持ってこの世界にあらわれているのに。