見出し画像

世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン

"ワインの知識は、ビジネスを円滑に進めるうえでの重要なツールであり、高い文化水準を兼ね備えるエリートであるかどうかの『踏み絵』としての役割も果たしているのです"2018年発刊の本書はクリスティーズでアジア人初のワインスペシャリストとして活躍した著者による多角的ワイン指南書。

個人的には2021年の11月の第3木曜日、18日のボジョレーヌーボー解禁日に『そう言えば、ワインの事も知らないな』と手にとりました。

さて、そんな本書は世界最大のオークションハウス『クリスティーズ』ワイン部門にてアジア人初のワインスペシャリストとして勤務後、現在は自身が設立したプレミアムワイン株式会社の代表をつとめる著者が、自身の経験を振り返りながら第一部『ワイン伝統国"フランス"を知る』と主にボルドーやブルゴーニュの魅力を、第二部『食とワインとイタリア』ではイタリア他の欧州【オールドワールド】のワインを紹介、第三部ではカリフォルニアやチリ、オーストリアといった【ニューワールド】のワイン事情を『合間にグラスやラベル、評価やマナーといった初心者講座』や歴史やエピソードを挟みながら主にビジネスパーソン向けに紹介しているわけですが。

やはり【オールドワールド】のフランスが世界的なワインにおいて世界的な名声を得ることが出来た理由としての『質やブランドにおける厳しい規制』や、ワインづくりが広まった歴史紹介はとても興味深く感じました。

また【ニューワールド】の中でも、個人的にチリワインを愛飲していることから(中でも"自転車"ラベルの『コノスル』)美味しいのに『安い』理由が日本−チリ間でEPA(経済連携協定)が発行されたことで【関税が安くなっている】ことを知ったり、日本ワインが【2018年からようやく品質やブランドを守る基準が適用された】ことを知ったりと(それまでは何だったんだ?日本ワイン。。)勉強になりました。

ワインを取り巻く業界やビジネス事情を知りたい方や、ワインに興味をもつ最初の一冊としてオススメ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?