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まずは北海道、そして新潟へ:日本の「本物」を求めて

毎週の#インバウンド観光対策Facebookグループのオンライン会議からは非常に学びが多い。今回は「これからの日本のナイトタイムエコノミー」というテーマのもと、ナイトタイムエコノミー推進協議会の梅澤氏、永谷氏の話をお伺いしていた中で、もともと計画していた『旅の構想』が、一本の線で結ばれた気がした。

基本、私はどのような「インバウンド観光対策」の話を聞く際も、ベトナムのメコンデルタであれば、どのような対策がどのように適応できるか、取捨選択して、自分の中でかみ砕いてから、伝える必要がある情報を、人を選んでベトナム語で伝えている。言語は当然ながらも、インバウンド観光対策の話は、受け手の今までの体験であったり、知識であったり、何よりもセンスの問題であることが多く、伝わる人には伝わるし、伝わらない人には全く伝わらない。それぞれの情報を伝えるべきキーマンがそれぞれいる。

今回の「ナイトタイムエコノミー」の話でも、まず

・ベトナムでの現状
・どういったコンテンツが考えられるのか?
・地域の人々にはどのように受け止められるのか?

など、経済規模を考える以前に、そういえば、ベトナムで観光業や職に就いている人々や政府観光局の方々ですら、この言葉を言っているのを聞いたことが無いと思った。うーーん、どのように捉えているんだろう?と思って、検索すると、

ベトナムのグエン・スアン・フック首相は27日、「ナイトタイムエコノミー(夜間の経済活動)発展計画」を承認した。当面、大都市や人気観光地に限って夜10時以降の経済活動を認めるほか、一部では試験的に翌朝6時まで営業することを認める。

と、アジア経済ニュースが2020年7月30日付の記事で報じていた。めっちゃ最近やん。確かに、ナイトタイムエコノミーって、治安環境がまず良い地域でしか不可能であり、その点はベトナムも改善されているし、それも大都市や人気観光地に限るのもわかる。個人的に、ベトナムにもっとタイのバンコクのような気軽に行けるルーフトップバーが増えても良いとは思うし(ライトアップのデザインをもう少しオシャレにしてもらって・・・)、水辺を利用してより高級志向のクルーズ船(これもライトアップのセンスを・・・)を新たに構想してほしいとは思う。

ナイトタイムエコノミーのキーワードのひとつは「宿泊させるコンテンツづくり」

そういった意味では、メコンデルタで考えたときに、真っ先に水上マーケットが出てきて、これはナイト(夜)ではなく、早朝であり、このコンテンツこそが「宿泊させるコンテンツ」でもある。うーん、そうなってくると、やはりより高度なブランド確立だよなぁー、とかデザイン、センスのよい水上マーケット情報集積プラットフォームが必要だと思った。

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・コーチングのディレクションとして、ホテルのコンシェルジェや従業員へも地域の情報を共有して、常にアップデート
・検証する事業

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・ナイトタイムエコノミー実践例
確かに、水辺(自然)の活用でもあり、アートでもある。

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・ガストロノミーツーリズム:まだまだ、「組み合わせ」が上手くいっていない。レストラン、宿、どちらか単体ではなく、連携が大事。
・文化クラスターとしてのディスティネーション

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・もともと、ニセコに関してはワーケーション関連と坐忘林のブランド構築や歴史に関心があった為行く予定をしており、熊野古道も、以前スペインの巡礼との連携の話のスケールが大きくて夢があると思った場所で、時間があれば行く。

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梅澤氏が「越後妻有」に関しても、アート・ディスティネーションとして挙げられていたので、検索すると、新潟じゃないですかーー!と、こちらも大学院の教授と、少し研究レポートに関して話し合いの予定をしており、もう少し、今回の新潟滞在の中身を吟味しようと思った次第。

大地の芸術祭:トリエンナーレであり、地域芸術祭のパイオニア

https://www.echigo-tsumari.jp/about/

・アートのディスティネーションとなっている場所に、宿をつくる

ちなみに、今日、友人と「北海道と新潟に行く」ということを話していたら、「米どころを周るねー」と言われ、確かに気づけばどっちも生産地だった。しかも、全国の1位と2位だった。メコンデルタも、ベトナム随一の米の生産地であり、農業と観光をもっと追求したい身としても、全てが繋がった気がした。

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昔、誰かが本でオススメしていた、カンボジアの宿があって、そこでは、リゾートの中の農園で栽培されたお米や野菜を使ったオリジナル料理が提供されていて、置いてある家具やデザインも全て自然と一体化していて、とても強い印象があって、ただ残念なことに、その誰かも、リゾートの名前も忘れてしまって。

この中にも無いような・・・

でも、なんだか日本の「本物」を探検し続けていると、いつかあの地のリゾートにも出会える気がしてきた。「インバウンド対策」と言いながら、結局、自分の「価値観」をもっと洗礼したくて、体験したくて、ベトナムのメコンデルタの人々にも、日本の「本物」を共有したくて、これは、もう行くしかないのだ。

ガストロノミー・ツーリズムの成功事例でいうと、スペインのサン・セバスチャンが有名で、まだその名が世間に知られていない時に、この地の出身の方が日本に来られて、「自分の街は、食が本当に美味しいから、いつか来て!」と仰っていた姿を思い出した。地域の人々が、自分たちの言葉で、その地の誇りを語る姿こそが、私の目指すインバウンド観光の在り方であり、価値なんだと。

そんなことをベトナムのホストファミリー(農学部の教授)に話したら、「めっちゃ良い!アグリツーリズムは、多くの体験と食の価値を提供するよね」と、これまた素敵な言葉でまとめてくれた。もっと、「本物」を伝えられるようになって、ベトナムに戻ります。

#インバウンド観光対策


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