週末は、シンガポールで買い物を
以前、インド在住者にとっての「買い出し」国、ホーチミン(ベトナム)、バンコク(タイ)、クアラルンプール(マレーシア)を自分なりに比較してみたことがある。
https://note.com/place/n/n4a68164e4be7
今回はTHE先進国かつ世界の優秀なビジネスが集結するシンガポールへの週末旅。同国は、前職のAPAC本拠地というのもあって、何度も訪れていたし、乗り継ぎで空港には数え切れないくらい訪れていたけれど、久しぶりに街を巡り、改めてこの国の成長には驚くことばかりだった。
いつものように、とりあえず時間帯や値段の良いフライトをおさえ、それから宿を探して、予定を考える。入国時、以下の登録が必要なことも、数日前に知る。(登録自体は無料で、数分で完了)
Singapore Arrival Card (SGAC)
シンガポールの宿泊料金って、どれくらいなんだろうかとふと調べてみたら、驚愕のドミトリー料金が出てくる。
宿泊日:4月20日~1泊
人数:大人1名
ドミトリー料金:約20000円!
これ・・・釣りですか?笑
「ここに置いてあるフルーツをどれだけ食べても、元取れへんやん」と思う関西人。というかさ、ドミトリーに20000円も払うんやったら、空港泊で、美味しい食事たらふく食べたらいいやん。(実際は、これよりも安く、評判の良い市内中心のダブルルームが見つかったけれど)
チェンナイの空港で、「Departures」の電光掲示板を見ていると、行先がドバイ、アブダビ、バンコク、クアラルンプール、コロンボ、シンガポール、香港・・・そして、アディスアベバ!そうか、いつかの新聞で、エチオピアにも就航したという記事を見た記憶が蘇る。
その場で料金を調べてみると、片道10万円ほど。行くのは良いけれど、その先の旅路はと、中東に戻るか、インドに戻るか、あとはパリとか。なかなかアフリカ大陸内では、フライトの選択肢は多くないようだった。いつかの参考に。
最近の旅のお供は蒸気ホットアイマスク。これ、常温になったあともアイマスクとして使えるから便利。アイマスクとマスクして、完全に自分の世界に入り、寝る。
チャンギ国際空港って、デザインが素敵なだけじゃなくて、至る所にある様々な椅子の配置とか充電コンセントとか、水の補給機とか出入国の動線とか、あらゆるところが使いやすいよね。ストレスフリー。
「世界一」高層ビルを競って建てている中東とか、「世界一」速い電車を競っている東アジアとか、その「世界一」は、限られた人々しか利用できないもので、大多数の人々が利用する空港の利便性をまず高めてほしい。そして、最近の豪雨で街が水没しているドバイの光景を見て、目に見えるところだけじゃなくて、地下網や排水システムにより力を入れてほしいと思った。
守るべきは清潔な空気、飲料水、そして排水システム。
空港で朝食を食べて、そのまま少し入国前にうろうろ。セブンイレブンで、何やら懐かしの傷口オイル・・・というか、この種類は頭痛や腹痛用みたいだけれど、確か、この会社は、私がベトナムで事故ったときに、目の前のお店の店主がすぐさま駆け寄ってくれて、手当してくれたオイルだ!笑 あの瞬間は、生きた心地がしなかったなぁ・・・もう数年経ったけれど、また必ず戻って御礼を伝えに行くよ!おじさん!
いつものように、到着後に集めた新聞記事を読み漁る。
・teamLabがシンガポールにもあったの全く知らなかった!
・地図を開けば、センスよい場所ありすぎる!
・すごい過ごしやすいけど消費社会の渦
・とりあえず良さそうな場所をグーグルマップに追加
・Peranakan Museum
・teamlab @ArtScience Museum
・ATLAS
・Sen of Japan
・The Sundowner Nature Experience Centre
・Bombay Brasserie
・URESHII
・蔬升 Ascend Vegetarian (Esplanade Xchange)
・The Coconut Club
・Birds of Paradise Gelato Boutique
シンガポールに久しぶりに入国したので、数年前にオープンしたJewelというショッピングモールへ!当日会う予定だった友人と連絡しながら、このモールに感動しすぎて長居する。これで、到着すぐに待ち合わせとか約束していたら、守れなかったであろう。どこに行くにしても、到着日はあまり予定を入れないほうが身のためだと思った。(前に一度、夜に会う約束をしていたものの、深夜便フライトで疲れすぎて、横になっていたら眠っていたトラウマ)
シンガポールの朝食や昼食は、安くても3000円ほど。Jewelは寿司も天ぷらも丼ぶりも餃子もうな丼も・・・無いものが無い。店が多すぎて、選択肢が多すぎて、悩む。食事、デザート、カフェ、化粧品、アイマスク、アイスクリーム、電動歯ブラシ・・・なんかいろいろ物色して、初日に爆買い(爆食?)。これさ、シンガポール0泊1日もできそう。いや、しんどいか。ここにタイ価格のタイマッサージがあったら最高。
やー、とにかく滞在した。たぶん、チェンナイからの飛行時間よりも長く滞在した笑
いざ(ようやく)、市内へ。ただこの時気分はもはや、市内。
MRT空港からBugisへ。シンガポールのMRTは、ウズベキスタンと同様、クレジットカードをタッチすると通れてめっちゃ便利。ふと、メトロや地下鉄のカードを作ってから、クレジットカード機能やスマホ機能を持たせた日本と違って、最初からクレジットカードが交通カードにもなるという。バスも同様。ただ、これいくらかは表示されないという難点が笑 友人曰く、まぁ2SGD~5SGDくらい(220円~600円ほど)じゃない?とのこと。やー、結構何度も使うと巨額になるかと・・・笑
ダイソー、ドンキ、日本食、コンビニ、そしてOwndays!とにかく何でも揃う。そして、こうやって消費者マインドは育まれる(?)のだと知る。物欲の塊が至る所に・・・笑
Gardens by the Bayという名前の通り、この一帯は広大な埋め立て地に南国の植物が植樹され、いくつかのドームに分かれている。今回は、シンガポール大使館のJapan Creative CenterやANA、草月生け花メンバーも関わっているFlower Dorm内のSakura Festivalへ!南国の植物や木々に混じって、桜や折り鶴、鳥居や神社の庭園を模した空間が。
インドの草月メンバーにも、写真を共有したら、生け花は良いけれど、めっちゃ混んでるのが大変。とごもっともな意見。なぜかここにもコスプレ衣装に身をまとった観光客も。
こんなんさ、私は観光客やからえーけどさ、在住者はホーカーセンターとか自炊よね。こんなん毎日食べてたら、完全予算オーバー。だいたい毎食3000円。
噴水ショーと背後には金融街。これは・・・・ドバイだ!どこの街も似たようになっていく。
渡星は約7年ぶり。改めてこの国の移民政策、生活水準、日本人社会、多民族・言語・食生活環境を肌で感じ、ふと、「これは、東南アジアを起点とした地球上の西側(中東・欧州・アフリカ・南アジア)からの人々は、この場に集結するのだろうな」と感じた。ほとんどが輸入だけれど、とにかくモノや食は何でも揃う。治安もよく、教育や生活水準が高い。地理的にもインド人が、東はシンガポール、西はドバイを目指すのもなんとなくわかる。(この2か所は、人間の欲の頂点を目指そうとする金融街、高層ビル、消費社会等とにかく似ている。でも、ドバイは本当に車社会で砂漠地域、灼熱の太陽と豪雨、富豪の飛び抜け具合といった面が非常に強く、自分の存在が無くなる感覚。)
シンガポールの海外在留邦人数(永住者含)は、2023年時点で32000名ほどだけれど、そもそも在留届を出すのは全体の75%ほどのようなので、40000名くらいはいるのかなと思う。(インドの在留邦人数は9000名)シンガポール就労ビザ取得は毎年厳しくなっているけれど、こういう環境が合っている、世界のビジネス集積地?にいて生活水準や教育水準もよく食が美味しい、子育てがしやすい、そんな人々に人気なのもわかる。
そして、さすが多民族国家シンガポール、観光地も「在住者」と「観光客」で料金わけられているのが面白い。インドも見習ってほしい・・!笑
・公用語:タミル語、マレー語、中国語、英語
・交通手段はMRT、バス、それかGrab
・クレジットカードをそのまま電車やバスで使えるシステムはウズベキスタンを思い出す。
・Google Mapで行き方検索、バスも大体時間通りに来る。
・家賃(月):シェアハウスは7万円から15万円ほど、公営住宅(HDB)は20万円~30万円、ファミリー向けコンドミニアムは50万円~120万円
・シンガポールの就労ビザ「S Pass」収入条件、学歴、職歴
・月に5000SGD(約56万円)以上の収入があり、管理職や専門職についている場合はEmployment Visaを申請することも可能(2025年には、最低月給を12%引き上げて5600SGD(約63万円)にする方針)
・East Coast Roadという地域はコーストラインで良い
・インターナショナルスクール500万円/1年
・IndiGoはTerminal 2
・車の所持(購入権)に1000万円はかかる
・チェンクイン、ゲートは電子認証
・朝の8時半頃のJewelはどこも閉まっており、滝も流れていない
ここにはリトル・インディアもあるけれど、シンガポールの在留邦人にとってインドはハードルが高いらしく、「タージ・マハルにひとりで行くには勇気がいる」と言っていたので、入場チケット料を払ってくれたら一緒に行くとお伝えしておいた。一度、日本を出て、シンガポールに在住すると、なかなかそこからの新興国というか、このインドの環境は難しいだろうなぁ~とも思いながら、私は、この国を数年で周るのには限りがあると思っているので、時間が足りず、まだまだ巡り足りない。
「繋がる瞬間」
改めて世界中に拠点がある企業や公館、教育機関の人的ネットワークが与えてくれる「人生の豊かさ」は計り知れないと感じた。私自身は、キャリアも、国境も軽く飛び越えたいと思っている人間だし、実際そうしてきたけれど、今、過去に歩んできた道が繋がっている。そして、意外とめっちゃ最近再会する人々と、また仕事で繋がることもある。ただ旅先で他の旅人と出会ったり、友人と行く旅行とは異なる、より深い「生活・人生」の話が国境を超えてできる醍醐味。シンガポールには、たぶんまた出張で戻ることはあっても、なかなか時間が無いのが現実。
シンガポールは、子育てしやすい環境とはいえ、それはお金があって初めてその権利を行使できるというか、住居費や教育費がとにかく高いので、これからの子育てをシンガポールか日本か、と検討する人もいるのもわかる。
たぶん、シンガポールの生活水準に慣れた方々には難しいかもしれないけれど、子育てするのなら、ベトナムが良いとは個人的に思う。変にコスパやタイパにこだわらず、先入観も無い、素直な心を持った人々が多くて、とにかく子どもをみんなで育てる環境がある。(インドは、めっちゃ気に入るご家族と、すぐ帰るご家族の差が激しい・・)
今回シンガポールの環境を改めて垣間見て、在住者と話しをしていて、自分は、現地採用ももちろん選択肢としてあるけれど、外資系の社内公募や国連の公募で「住みたい国から選択できる」くらいの実力、経験はとても大事だと痛感した。
ヒンディー語とアラビア語と英語を話す日本人の学生が以前ドバイ万博の通訳を担っていて、中東ではヒンディー語をよく使うと言っていたけれど、マレーシアとシンガポールではタミル語をよく見るし、タミル人の観光客がよくグループ旅行しているのを見かける。(そもそもの居住者が多いけれど)インドには、デザインセンスの良いキーホルダーとかアクセス類のお土産がなかなか無いので、Little Indiaのキーホルダーをシンガポールで購入、インドに持ち帰る・・・笑
ふと、窓の外を見ると、海が広がっていた。戻って来た!
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