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India Times

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धन्यवाद!நன்றி!നന്ദി!インド哲学、南インドの言語、映画、文学、舞踊、芸術などの記録
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インド気まぐれ旅⑦:猫と海とバイクのアンダマン・ニコバル諸島

「いつ行ったっけ?」と、ふと思い出せないくらい、月日が過ぎるのが早い。それでも、アンダマン・ニコバル諸島で思い出すのは、とても質が高いカフェや美味しい海鮮料理を提供するレストラン、穏やかで話しかけやすい人々、チェンナイ出身の方との出会い、自分がどこにいるかわからなくなる程真っ青で透き通るビーチ。ふと、ベトナムのコンダオ島を思い出し、またすぐに戻りたくなった。 来月以降、ここアンダマン・ニコバル諸島は雨季に入っていく。 『地球の歩き方』にも記載がほぼ無かった。ネットでは「モ

インド気まぐれ旅⑥:ヨガとボートとカフェのケララ州コチ

インドのケララ州にあるコチには以前仕事で来たことがあったけれど、なかなか街の中心から離れたコチフォートやアレッピーには訪れることができなかったので、ベトナム行きを理由にしてコチ再訪。(いつかチェンナイからホーチミン行きの直行便が就航しますように!) コチの空港からは、最寄りのAluvaメトロ駅までバスが出ていて、そこまで60 INR。所要時間30分ほど。そしてその後メトロに乗り換えてMaharajas Collegeメトロ駅まで50 INR。 コチの面白さは、市内よりもフ

インドのマハラジャ宮殿都市、ジャイプールを駆ける(AU Jaipur Marathon 2024)

当初、新聞で見かけた『Jaipur Literature Festival』が気になって、文学と芸術を目的にインドのピンク・シティとして知られるラジャスターン州の州都ジャイプールに行こうと思い立つ。 で、よくよく調べていると、なんと同時期に『AU Jaipur Marathon - 15th Edition』があるということを知る! フルマラソン、ハーフマラソン、10㎞、5㎞・・・などから選べて、参加費も2000円ほど。そして、このマラソンには、過去のマラソン大会記録を提

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大学で学んだ「国際教養」は、巡り巡って国際社会を生きる自分を助けてくれる

先日、ある大学の留学担当の方々が「これからは、(来日する)留学生にもSTEM教育だけじゃなく、より幅広い教養(芸術面や哲学・精神面含)も身につけてもらえる環境を整備していきたい」と話されていて、ふと、私自身が大学時代に「国際教養」を学んだ糧が、巡り巡って今、とても生きているんじゃないかなって思う場面を振り返っていた。 あの頃は、「法学部」とか「経済学部」とか、ある程度言葉だけでイメージできる学部とは違って、「『国際教養』って、何学んでんの?」と聞かれたときに、うまく答えられ

アジア駐在員景況感調査:インド

オフィスでは、2社の英字新聞が毎日届くようになっているけれど、これが1か月も休暇を取ることになると大量の山となる。 「わーーーーー!」 とか思うけれどね。でもこれが、インドの2大新聞「The Hindu」「Times of India」で、国内政治、国際政治、経済、環境・・・以上に、文化、イベント、哲学、ヨガ、メディテーション、アート、ファッション、デザインのページがカラフルに取り上げられているのもまた面白くて、隅々まで読むのさ、数時間かけて。 で、新聞以外にも、日本語

一週間の籠もり生活から始める2024年、自分にとっての『豊かさ』の再探求

ヨガや散歩、カフェにふらっと立ち寄る以外は、とにかく、部屋のベランダからジャングルのように生い茂った木々を眺めながら、ボケーっと過ごした1週間。 早朝は小鳥がさえずり、走っている人々や犬の散歩をしている人も。 今、南インドは一番過ごしやすい気候なのだ。 以前、「熱帯植物に囲まれながら、現在社会を生きる」こと、その為に大事にしていること、必要なもの、自分の感情などをまとめていて、このときから想いは変わっていない。 「物質的な豊かさと経済的な成功」 この定義が変わってきた

インドが抱えている様々な問題は、地球全体が抱えている問題と同質【本:河童が覗いたインド】

インド旅行記の本は、この世の中にごまんとある。 特にバックパッカー的な、旅人情緒あふれる文章好きにとって、インドは「書きごたえがある」国だと感じる。 インドに来るときに、インド関係の本を20冊(と、旅する度に増える建築や南インド書籍たち)ほど持ってきていたのにもかかわらず、実はオフィスにもミニ図書館があり、なんだかんだ2023年は10冊も読めていなかったのけれど、ようやく、この傑作本『河童が覗いたインド』を完読。 やーーーー!あっぱれ!素晴らしき洞察力!芸術性! この本

【2024年度版】#今年やりたい10のこと

新年あけましておめでとうございます。 初日の出は上空から見ることができました。 相変わらず、「心身ともに、あらゆる境界を身軽に越える」状態を目指しながら、#今年やりたい10のこと、という題目があったので、まずは2023年の振り返りを。 ①モノを持たない生活をする>>>On Going ②世界各地の旅人と出会う>>>On Going ③バドミントン仲間を見つける>>>Found ④行きつけのお店を増やす>>>Found ⑤日本史・世界史を再勉強する>>>On Going ⑥

ありがとう、2023年。私は、ただ、自分らしくありたかった。

寒い冬の街が嫌いで、思えば毎年海外逃亡していた気がするけれど、今年は南インド駐在生活から東南アジア、秋の中央アジア、中東の旅に出かけていたので、なんとか寒さから逃れられた。 恵まれた環境で、好きな場所で仕事をして対価を得ながら、自分の能力や才能を伸ばして社会に価値を提供しながら、それでも大好きな南国への旅ができる人生を知った。 自分が進むべき道が定まると、急速に発展・成長できることを知った。 飲み会とかで短期的にストレスを発散せずに、化粧品とか美容院とか外見に気を遣った

在住者による、インド・チェンナイ散歩180日の記録~ホテル24選編~

前回、チェンナイ散歩のまとめとして~Chennai Walker~を公開してから、ホテル編を公開するのにまた3か月ほど経ってしまった。 こんなことを言っていたら、アッという間に2023年も終わってしまうんだろうな~と思いながら、それでもなんとか『1か月に1度は気分転換にチェンナイ市内のホテル滞在』を勝手に継続。なかなか、一度住んで落ち着くと、ホテルに泊まろうと思えないもの。そこをあえて、いつまでも「旅人目線」を忘れずに、平日でも休日でも、安いときを目掛けていざ、市内ホテルの

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インド気まぐれ旅⑤:ハイテクと都市と大学のハイデラバード

この数か月でいつの間にか3回訪れることになった、インド有数のハイテク都市であるハイデラバード。チェンナイから飛行機で1時間15分。 自分の部屋にあるテラスで、森林と小鳥の声に癒されながら、そしてお気に入りの「Don't Waste My Time by Dayon」 を聴きながら、ときに飽きて、部屋の掃除を始めながらも、なんとか、書き続ける。 旅のはじまり一番最初に訪れたときは、仕事で、ホテルと訪問先の往復だったのでなかなかカフェ巡りができず、2回目はまた弾丸仕事旅、そし

在住者による、インド・チェンナイ散歩180日の記録~Chennai Walker~

日本で人気の観光雑誌やガイドブックに、「女子旅」の常連として出てくるタイのチェンマイやベトナムのホーチミン。オシャレなカフェ、エステやマッサージ、コスメ、お土産などの情報が目白押し。なかなか、この南インドにあるチェンナイはお目にかかることが無かったけれど、現地の人々や海外からの友人たちに連れられて、ときに自分が誘い街を散歩してみると、とても素敵な空間がひろがっていた。 いつの間にか滞在して180日(半年)が経っていたので(出張や移動、旅を除くと、このうち3分の1は不在だった

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インド気まぐれ旅④:寛容性と知性と緑のケララ州コチ、トリヴァンドラム

G20なのか、各種スポーツ大会なのか、この数ヶ月でどんどんセキュリティーが厳しくなっている各インド国内空港。ふと思い出したのは、東南アジアのLCCで多いのは搭乗ゲートの荷物の再計量。そして、インドの空港で多いのは搭乗ゲートの荷物の再セキュリティーチェック(重さよりも中身)だった。 今回の復路の便では、搭乗ゲートに入って、機内に行くまでにボディーチェックもあった。女性は、仮設されたカーテン越しの部屋に入って。皆、慣れない様子で、そのくせ列を整備する人々がいない為、「ここ並んで

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インド気まぐれ旅③:歴史散歩とガンディーとG20のアーメダバード

アーメダバード(Ahmedabad:Ahmedの町、という意味)。最初にこの都市の名前を聞いたとき、インドの地図をまず見た。グジャラート州か。チェンナイからフライトで2時間15分。ムンバイをも越える。 ・アーメダバード歴史都市 ・都市としての世界遺産登録はインド初 ・グジャラート州はガンディー生誕の場所 ・アーメダバードはインド独立運動の思想の街 ・現モディ首相の出身州でもある ・インド高速鉄道計画の最初のルート(ムンバイ~アーメダバード) どこの地域にも、物語と見どころ