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叱ること、褒めることをどう捉えていますか

先日、当サロンのInstagram(アカウント teachersbridge26)で「あなたは叱る方と褒める方、どちらが多いですか」というアンケートを取ったところ
〇叱る方が多い・・17%
〇褒める方が多い・・83%
と予想に反して?!褒める方が多かったでした。

黒板アートや、読んだ本の紹介などポジティブなユーザーが多い、インスタユーザーだからこそかもしれません(逆にネガティブ発言が多いTwitterユーザーは逆の結果になっているかもしれません・・)

あなたはどちらですが?

ちなみに私は、
叱る・・25% 褒める・・60%
良い意味で「負荷」を与える・・15%

え、「よい意味で『負荷』を与える」ってそんな選択肢はないだろう!
とお叱りを受けますが(笑)
でも、これは事実です。

この調合は「できる可能性を引き出し伸ばすため」にあります。

今回は2回に分けて「できる可能性を引き出し伸ばすため」の叱る方、褒め方についてお伝えします。


1 なぜあなたは子供たちを「叱る」のですか

この問いに、あなたほどうお答えになりますか。
〇子供が悪さをしたから
〇子供が言うことをきかない
とお答えになったとしたら、今から「叱る」という定義を変えましょう。

と偉そうなことを言っておりますが、かつての私はそれこそ「怒り」をぶつけて叱っていました。

もちろん、目の前で危険な行為や、仲間を傷つけるような「絶対許さない」ことなど緊急性の高いものは、かなり厳しいことを言います。

しかし、基本「叱る」という定義は「自分自身が見えなくなってしまったこと、見失ったこと」に対して「気付かせる」ために「叱る」のです。

なので、「叱る」時は基本、

①     立ち止まらせる。沈黙場面をつくる(子供は頭の中に浮かんだ空白を埋 
 めようと働きかけます)
②     自分がした「事実」を言わせる
③     「それは『ダメ』なことなのか」を問う(当然子供は「ダメ」と言う)
④     「なぜ『ダメ』と言ったのにやってしまったのか」と問う。当然この段
 階では子供は沈黙する。(計算済み)そこで、なぜ今それをしたのか問う。
 さらに答えたことに対して「なぜ」を繰り返す。
⑤     「では君はそれはダメだと言ったが、正しい行動は何か」と問う。ここ   
 で95%は正しい在り方は何かは答えられます(答えられない時は教えれば
 いいのです)
⑥     「そのことは君にはできるの?」と尋ねるとほぼ100%「できる」と 
 答える。そこで「先生も○○君だったら絶対できると思っている。できる
 ことを少しずつやってみよう」と励まします。
⑦     そしてできたこと、変わったことがあればその子供を「具体的」に評価
 します、場合によってはクラス全員尾前や連絡帳で保護者にできたことを
 伝えます。(電話でなく、連絡帳なのはそれが残るからです)
⑧     それでも言ったのにできないのが子供の性です💦そんな時は④に戻っ
 て考えればいいいのです。


2 叱る場面はその子の特性や学級の状況によって変わります。

「叱る」場面は基本、他の子供がいない場所、1対1で行います。
(複数いても1対1でします)

ただし、この事態は学級全体にはびこっている場合は、
敢えて全員がいる前で叱ります。

これは別な言い方をすれば「見せしめ」と捉えるかもしれないですり、批判も受けるでしょう。

ただし、全員の前で叱る場合は、叱った後にすぐに「フォロー」します。

例えば、
「今○○君を叱りました。○○君は素直に自分の否を認めた勇気ある子です。みんなの前で○○君を叱ったことで、○○君に対してマイナスのイメージを持ってしまったね。先生は素直に否を認めた○○君を『悪者』にして帰したくないんです。だから今日は○○君を励ましたり、良い所を見つけたりしてね」と言っておきます。

そして、帰りの会で悪者になった○○君の今日の良かったところや変化を言わせます。言う子がいなければ私はいくつか言います(それくらい全員の前で𠮟ったことへのお詫びも込めてその日は特にその子の様子をしっかりと観察します)こうして叱った子の「名誉回復」をさせるのです。


3 基本帰り際には叱らない

基本帰り際で何かあったとしてもその場では叱りません。
(ただし、1で言ったように危険な行為や、仲間を傷つけるような「絶対許さない」緊急性が高いものは別です)

6時間目以降であれば事実確認だけにとどめます。それは帰り際に叱っても、子供たちは下校すればそのことをじっくりと考えなくなるからです。

だから一晩しっかりとそのことを寝かせ、翌日の朝に前日の件について改めて考えさせる場を設けます。

基本はじっくりと考える時間を学校にいる時間でつくることです。


4 叱った先に褒めるがある

叱った先にある「褒める」という行為は、できなかったことができるようになったことに気付かせることにあります。

①     「自分自身が見えなくなってしまったこと、見失ったこと」に対して気
 付かせる。
②     できなかったこと、できることを「メタ認知」させる。
③     温かく見守る
④     宣言してから、できたこと、変わったことを具体的に評価(褒める)す
 る。

つまり「褒める」というのは、できなかったことができるようになったことをしっかりと認めてあげる行為なのです。

また、「できるのにやらない」という行為についても同じです。


今回は「叱る」から「褒める」へのプロセスについてお話しました。
冒頭でもお話した「良い意味での負荷」については次回お伝えします。
この「良い意味」での負荷の前後にも「叱る」と「褒める」の両輪があります。

次回の投稿をお楽しみにしていてくださいね。

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