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今日から始める自分で自分褒めまくり人生【奇怪ねー台湾】

自分に自信が無い。
なんかこうやって書いてることも、たまに「これ…なんのためにやってんだろ…」とか思ってしまいます。
(悲しい若者!!!あっ…待って私って若者にまだ分類される?号泣)
別に書く事でお金をもらえるわけじゃないし、誰かが私の文章を待ってくれてるから書かなきゃ、とか使命感がある訳でも無いし、なんか色々「だから?」と思ってしまう自分がいる。
インスタに「これ食った!クソうまい〜」とか載せて「だから?」
noteに文章を書いて「だから?」
なんか突然面白い事を思いついてツイートして一息ついて「だから?」
お笑い芸人さんの奇抜なコントを観て「だから?」
とか思ってしまう自分がいる。
(ここで私をぶんなぐりたいと思っている方がいると思いますが全然ぶん殴ってください。)


しかし、私のこのクソみたいな成果や意味を求めるという行為を、「奇怪ねー台湾」(青木由香 著/黄碧君 訳)で描かれた、著者の青木さんが実際に出会ったゆるい台湾人にぶった切られました。
青木さん曰く、最近の台湾には若いクリエイターが増えていて、特別にユニークじゃなくても自由に発表していて、勢いが良いらしいです。
(いいですねえ〜)
クオリティが低かろうが、パクリ(えっ)だろうが、どんどん発信するし、音痴は積極的に歌い、運動神経が悪くても積極的に運動し、センスが悪くてもファッションを楽しむのが台湾人らしいのです…。
(青木さん曰く、夢と勢いだけで飲食店を開いてとんでもなくマズイ店とかもあるそうです、怖いものなしすぎだろ)
台湾の人は、自分と人の差を気にせず、自分の中で完結しているとのこと。
それって健やかな自分でいるために一番と言っていいほど大切なことだと思います。
前もnoteに書いたけど、私は一度他人と自分の容姿を比べて、自分の顔が大嫌いになり、整形した経験があります。
その頃の私は自分を認めてあげられない、自分を愛してあげられない心の寂しさや苦しみに向き合えず、容姿のせいにして、整形して解決しようとしていましたが、そもそも自分が幸せに生きていく過程の中に人からの評価は必要無い、ということを忘れてしまっていたのだと思います。
それはそれは辛い経験でした。
(断っておきますが、整形自体を否定しているわけではまっっっっっったくありません、お金があったらいくらでも脂肪吸引とか糸リフトめっちゃしたいです。整形して幸せになれるのであれば、とても素晴らしいことだと思います。私の場合は、謎に整形したら幸せになれる、みたいに自分の問題と向き合わず、心の不安定さを整形で解決しようとしたことが問題だったというわけです)
青木さんは、人の目を気にしすぎる日本人に対して下記のようにアドバイスしています。

①人と自分を必要以上に比べない。
②やりたいことはどんどんやってみる。
③何も考えず自分や人に投資する。
④出来が良くなくてもまったく気にしないで、できたことを自慢する。

「それ自己満じゃね?」とか
「かまちょなの?」とか言ってくる人いるじゃないですか、なんか自分の好きでやってることを謎に「このクオリティで?w」みたいに言ってくる人。
そういう人が謎に沢山いるここ日本ですが、どう考えても他人にそんな事言ってくる人は楽しく生きているあなたよりクソくだらなくてしょーもなくてしょっぱくてつまんねーこと間違いないのでほっておきましょう。
(つまり「だから?」と連呼していた冒頭の私のことなので私もこの私を今からナックルでタコ殴りにしようと思います)
なので、今日から早速自己満ナルシスト生活を思う存分楽しもうと思います。
(私に関しては今更って感じですね)


他にも、本書には台湾人のめっちゃ面白い性質がぎっしり詰まっています。
例えば、お米を炊く時は分量とか全部テキトーで、著者の青木さんもテキトーに炊いても丁寧に炊いても仕上がりは変わらなかったと書いているのでテキトーが正解らしい。
初対面の人にもベラベラ喋るし、マイクを持っても緊張しない、知らない人にもどんどん話しかけるらしく、繊細で空気を読みまくる日本人の私からすると狂気でしかない、そして緊張しない人生幸せすぎだろ!!
カラオケでは誰も歌を盛り上げないし順番とか無いし歌ってない人は大声でゲーム始めるし、約束は3分で忘れるし、人の話は遮って自分の話したがるし、色々無礼でテキトーらしい、最高すぎだろ!!!

もちろんこんなんのが嫌だわ!と思われる方もいらっしゃると思うのですが、ゆるゆるでテキトーでもうなんでもよくね?みたいな人はこの本を読むと愉快な気持ちになること間違いなしかと思います。
「日本人よ、もし人生つらいなら、台湾においでなさい」
表紙のカバーの折り目にそう書かれた本書。
はい、この瞬間から検討します。
はい、もう前向きに検討します。
って感じになれるので、是非読んでみてください!

私も台湾人を見習って、ナルシストに自信満々に発信し続けて、嬉々とした笑顔でわけわからんオシャレをして生きていこうと思います。
(街でわけわからない格好をしてニヤニヤしているアラサー女を見かけたら察してください、そしてあなたもわけわからない格好をしてニヤニヤしていてくださいね)

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