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ポジティブで固められた私の物語から、情けもクソもない、でも人間の本音に溢れた現実世界に飛び出した話。

みなさん…
冷静に、人生ってハードすぎませんか?

私は自分を守るために、長らくポジティブな物語を作って自分を守ってきましたが、
最近その物語を抜けて、事実の、生身の人間の生きる世界に触れてみよう、とトライしています。
そのトライについて、シェアしたいと思います。

新卒で初めての会社に入社した頃、
毎日気が狂う寸前で、ヒステリックになりそうなのをこらえていたのは私だけでしょうか?
クレームを受けた日は忘れたくても忘れられず、お風呂で髪を洗いながら泣いたのは私だけでしょうか?
(ううう…あの頃の私を抱きしめてあげたい…よしよしよししし)
朝も夜も関係なく鳴り出す業務用スマホにビクビクして、余裕がないからいつもイライラして、穏やかな気持ちで過ごした日はなかったんじゃないかと思います。
(ブチギレた状態だとめちゃくちゃ仕事が上手くいくとか思ってたのを今ふと思い出したのですが、冷静に私に営業という職種が合ってなさすぎかい、、どんだけ余裕ないんや…)

同期も先輩も、皆まるで平気な顔して、
一流ロードをまっしぐらに突っ走ってるから、私も平気な顔してなきゃいけない。
本音なんて絶対言えない。
自分の本当の気持ちとなんて絶対向き合えない。
だって、有名大学を出て、必死に就活頑張って、
やっとの思いで一流企業の内定をもらえて、最高の人生が約束されてるんだから。
自分の本当の幸せを深掘りしてしまったら、自分が自分に対してついている嘘が見えてしまう。
まだ隠し通していたい。

自分に嘘をつくために、平気な顔するために、私はポジティブな物語を作り上げて、自分を守る、という方法を選びました。
ポジティブと言えば聞こえがいいですが、自分に都合の良い世界、自分で作り上げた思い込み、の方が適切かもしれません。
「私は私の好きなように生きてるんだ!」って肯定したかったのです。
(そもそも毎日しなくてもいい辛い思いしながら働いてるんだから好きなように生きてないやん…)
世界はネガティブで溢れてて、少しでも油断すれば飲み込まれてしまう、
だからポジティブ武装をしなければ、当時の私は生きていけなかったのです。

そして、
大好きな親友のような彼氏と結婚した後に(私にとっては)壮絶な出来事を経て離婚し独身になった今の私がトライしているのは、
そろそろポジティブで武装された自分の物語を抜け出して、
真実の、リアルの世界に飛び出してみよう、ということです。

ポジティブ武装をやめようと思ったきっかけは、
自分の本当の声を無視していたことに気付けなくなっていた、ということに気づいたからです。
ポジティブで固めなきゃ、どんな自分のことも肯定してあげなきゃ、
怒りはなるべく感じないようにして、自分の心をコントロールしなきゃ。
本当は、悲しくて悔しくて泣きたいし、何よりすごく怒りたかった。
でもポジティブな私の世界を壊すことになるくらいなら、見てみぬふりをしたほうがマシだった、
その頃の私は、自分の世界を守るために力を使い果たして、疲れて弱りきっていたんだと思います。

今、私ができることは、その時の自分をよくやったね、って心の中でハグしてあげること、許してあげることです。
その時は、そうするしか出来なかった、よく、ベストを尽くしたね。
新しいステップを踏み出す気になった今は、もう物語の世界には戻れないし、
自分の気持ちを無視したり、怒ってるのに、泣きたいのに見てみぬふりして笑うなんて、したくない。
色んな出来事を通して、少しだけ強くなれたから、
ネガティブだらけのクソみたいなリアルの世界に向き合う準備がやっと出来たんだなって思います。

でも、どんな時も、「これが正解だ!」って、正解だと決めつけて、よりベターになることから逃げないようにチューニングしていきたい、と思います。
いつも不安で、リアルの世界に何度も傷つけられてきたから、
「これさえやっとけば大丈夫」みたいな幻想にすがりたくなるんですよね。
でも、私の過去にも、本の中にも、YouTubeにも、答えなんかなくて、色んな選択肢が転がってるだけ。
もちろん、私が今書いていることも、単なる私の選択肢であって、何の正解でもありません。
完成した人なんていないし、完璧に物事を理解してる人なんていない。
だから、私も一生未完成でいいし、一生進化中でいい。
間違えるのは当たり前だし、苦しかったり悲しかったりするのはちゃんと生きてる証拠なんだよ。
そして、自分の物語に逃げたって全然いい、居心地がいいんだったらどこにいたっていい。
ただ、自分をよりよくしてくれるのは、居心地の良さじゃなくて、違和感だって思うから、
少しでも、「これは違う」と思ったら、それを誤魔化さない勇気を持ちたい。
残り少ない人生の中で、自分の本音以上に価値のあるものなんて、この世にないんだから。


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