行動の結果として手に入るものは、成功でもなければ失敗でもない『賢者の書』 著:喜多川泰
本日ご紹介する本は『賢者の書』(著:喜多川泰)です。
kindle Unlimitedなら無料で読めると思います。
『賢者の書』を読んで以来、すっかり喜多川泰先生の作品の虜になってしまいました。
本日は本の感想をのんびり書いていきたいと思います。
■ざっくりとしたストーリー
主人公はアレックスという名前の男性。
妻や子どもとうまくいっておらず、家には居場所がありません。
会社でも若手に追い越され雑用ばかりやらされています。
一人になりたいと思ったアレックスは、公園のベンチに腰を下ろします。
そこで出会ったのは不思議な少年サイード。
サイードは『賢者の書』と呼ばれる本を完成させるための旅をしていました。
『賢者の書』を完成させるためには、9人の賢者に出会い、授かった知識を賢者の書に書き記さなければなければなりません。サイードは既に8人の賢者と出会い、9人目の賢者を探している最中でした。
アレックスはサイードから『賢者の書』を見せてもらい、サイードが出会ってきた8人の賢者の教えを知ることになります。
そこに記されていたのは、人生を送るうえで大切な8つの教え。
賢者の書を読み終えたアレックスは感動の涙を流し、新しい人生のスタートを切るのでした。
■感想
主人公はアレックスですが、基本的にはサイードの冒険物語です。
サイードがどのように賢者の書をもらい受け、どのように賢者と出会い、どのような教えを受けたのか。
アレックスが賢者の本を読んでいるのと同じように、読者である私達も賢者の書を読ませてもらっている感覚になります。
8人の賢者の教え
この教えが本当に素晴らしい。
読んでいてはっとするものばかりでした。
今回は一部だけ紹介させてもらいますね。
私が特に心に響いたのは、この記事のタイトルにも書いている
という教え。
この言葉には続きがあります。
この教えでは、人生をパズルに例えていました。
行動を起こすと、一つのパズルピースがもらえる。
人生においてパズルを完成させることができたら『成功の人生』と呼び、
どんなパズルを完成させようか思い描くことを『夢』と呼びます。
とはいえ、行動の結果手に入るピースは良いものばかりとは限りません。
それは自分にとって嬉しいものかもしれないし、辛いものかもしれない。
でも、完成したパズルを見たあなたはきっとこう思うはず。
嬉しいピースも、辛いピースも、絶対になくてはならないものだったと。
一つでもかけていたら、このパズルは完成しなかったのだと。
この考え方、私にはすごくしっくりきまして。
よく学習を続けていると「点と点がつながる」ってことありますよね。
知識と知識がつながって、「あ、そういうことだったんだ」って思える瞬間があるというか。
この感覚に少し似てるのかなって思いました。
やっているうちは本当にこれが役に立つのか不安になることもあるけど、出来るようになってから思い返すと「あの経験があったから今の自分がある」って思うこと、結構ある気がします。
パズルの例えも同じで、行動すると一つのピースがもらえる。
そのピース単体ではどんな絵が完成するのかわからないけど、行動を繰り返してピースを集めるうちに、ピースとピースがつながって何かの絵が浮かぶようになる。
そういうことを繰り返していくことで、自分の人生のパズルはどんどん大きくて素晴らしいものになっていくんだろうなと。
つまりきっと、無駄なことなんて一つもないんですよね。
どんな経験だって、活かす道はたくさんある。
だから、失敗を恐れる必要なんて一つもないんだと思います。
他にも、素敵な教えはたくさんありました。
人間には無限の可能性があること。
自尊心と多尊心の大切さ。
目標のたて方。
『今』という時間の過ごし方。
時間という財産を投資すること。
自分を幸せにするのか、他人を幸せにするのか。
心の言葉の大切さ。
すべての教えが心に響き、読んだ後はどこかすがすがしく、前向きな気持ちになっていました。
今でもたまに読み返すくらい、お気に入りの本です。
みなさんももし気になったら読んでみてくださいね。
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