自己紹介みたいな(Part1)
面接のとき、いつも困る。経歴が変だし、長いし、「こいつ続かないやつだな」と思われて当然の遍歴なので。
大学進学~中退まで
ふつうに18で大学進学して、大学4年目で中退。最後の1年半くらいは大学通わずに派遣のフルタイムとかで働いていた。数学がすごく好きで、だからこのまま勉強するのだろう自分はと思っていただけなので、就活とか知らない。勉強とか仕事とか将来とか、そういうのが関係のないところのものに追い詰められていたのか。面接で中退した理由をよく聞かれるけど、私だってわからないよ。
契約社員のころ
3月末付けで中退して、その年の5月に実家に帰った。(大学時代はひとり暮らし。)実家から通えるところで契約社員で働いたけど、絵にかいたような古い会社で残業体質に。60代お局と40代お局がいて、何に怒られているのか、何で怒っているのかもよく理解できない。
いちお病院でうつ病って診断書書いてもらって1ヶ月休職したけど、私の言いようで、なんとでも診察してもらえそうな感じだった。私もたぶん病院の先生も、「私は別にうつ病なんて大した病気じゃない」って思ってた。ここから私は精神科とか心療内科の先生を信用しなくなる。
1ヶ月して復帰したけど、お局には「いいわね、気分で休めて」ってふつうに言われる。課長には「休みながらでもいいから、戻ってきて欲しい」と言われる。人数がまるで足りていない会社だったからね。
復職してから1年後に正式に会社を辞められた。よく復帰後1年がんばった。今もそうだけど、自分がやりたいことを仕事にしたくて、そのときの自分が思いつくのは、数学しかなかったから、大学で数学の研究者になるとか、そういう覚悟もしていないけど、とりあえず今やりたいと思っていることに手を出してみようと思って、大学の編入試験を受けることにした。
大学中退してもう一回大学に挑戦するって言ったら、周りの人は「すごい」とかとか褒めたけど、それは「大卒という肩書を得て立派な会社に勤めようとしているんだわ、すごい」なんじゃないかって。なんとなく違和感。大卒の肩書が大きな力を持っていると世間が認識していることに?
大学編入~大学院中退まで
晴れて編入試験に受かって、もう一度3年生から大学生をやり直す。あいかわらず、最初は張り切るんだけど、後半、授業に出ないことが増える。自分の勉強が追い付いていないとか、眠いとか、そういう理由。結局、自分はこうなんだって思った。
でも私は出会いに恵まれている。この大学に素晴らしい先生がいて、その先生は数学を通して、もっと大きなことを教えてくれる。その先生の数学の話、何気ない話を聞いているだけで、大自然を目の前にしたような、なにか大きなものすごい尊いものを見せられているような、心の打たれ方をした。その先生の研究室に入って、その先生のまなざしのおかげもあって、なんとか大学は卒業できた。
つぎ、大学院。まだ他に数学以外にやりたいことがなかったので、そのまま大学院に進学。だけど、そのすごい先生は定年退職したから、ちがう先生の研究室に。自分の勉強の進め方にももちろん理由はあったけど、その新しい先生の根底にあるものが理解できなかったから、わたし、また中退した。
「研究室に入るってことは、そこの先生の道場に入って弟子入りするみたいなこと」って新しい先生は言ったから、「あぁ、じゃあ無理ですね。」数学を通して学びたいことは、あの素晴らしい先生から学べた。もう大学に残る必要はないって、逆にあきらめがついたから、ある意味でこの相性の悪い先生とは、良い出会いだったのかもしれない。
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