【EP.2】そんな落語みたいなことありますか？

とある日。

営業担当の林さん（仮名・30代男性）と、こんな会話をしました。

林さん「ぴよさん、このWEBサービスのプレスリリースを書いてほしいんですけど。」
ぴよ「承知しました！ヒアリングさせてください！」
※プレスリリース＝企業がメディア向けに発表する公式文書

ー数分後。

ぴよ「じゃあこの商品の特徴は、○○で○○で～（確認中）ですね！」

林さん「そうです！さすがっすね！明日の12時までっていけます？」

ぴよ「（なんでいつも営業はこんな急なの？）わ、分かりました…」

ー2時間後。

ぴよ「林さん、できました！ちょっと調整するかもしれませんが、雰囲気みていただけますか？あと、開発担当者の確認っていつしますか？」

林さん「見ときますー！開発者の確認？いらなくないですか？」

ぴよ「あ、たぶんした方がいいと思います…一度ウェブに出した文章は撤回できないので…」

林さん「（めっちゃ不満そう）分かりました。じゃあ担当者に連絡します。」

ぴよ「お願いします…」

ー5分後。

林さん「ぴよさん、文章見ました！さすがっすね！完璧っす！！！！！」

ぴよ「（良かった…）ありがとうございます！」

林さん「で、30分後に担当者のところ行くんですけど、いけます？」

ぴよ「きゅ、急ですね…分かりました、用意しておきます。」

この時点で「林さん大丈夫？」と思われた皆さん。
彼はこんなものではありませんので、心して続きを読んでください。笑

ー担当者の元へ到着。

担当者「いや～プレスリリース出すんだね！初耳だったからおどろいちゃった！」
ぴよ「（嘘…言ってなかったの…？）」

林さん「いやなんか、ぴよさんが確認したほうがいいって言うから…」
ぴよ「（え？私が悪い？？）」

林さん「で、これなんすけど～」
担当者「見ますね～…あ。」

私「何かありましたか？」

担当者「いや、これ、全然違うね…まずこのサービス無料じゃないし、リリース日も違うね…」

この時点で「林さん大丈夫？」と思われた皆さん。
もう少しお付き合いください。笑

私「え…？林さん、完璧って言ってませんでしたか…？」
林さん「は？」

私「（めっちゃ睨んでくる…）と、とりあえず一旦これ書き直します！○○（担当者）さん、すみませんが間違えているところご教示いただけますか？」

担当者「あ、うん。えっとね～」

皆さん。情報、ほぼすべて、間違ってました。

そして。事業部に戻って数分後。
林さんとその上司から、私と私の上司（EP.1に出てきた課長。30代前半女性）が呼び出されました。

林さんの言い分を要約すると。

ぴよに言われて開発担当者との間をとりもったのに、その場で、自分が間違ているみたいな言い方をされてすごく嫌な気持ちになった。
ぴよのせいで、嫌な目に遭った。
謝ってほしい。

とのこと。
え、間違っているみたいな言い方？
間違ってたやんか！！！！！！！！！！

でもここは、ここは大人な対応をする、ぴよ。（自分で言う）

ぴよ「嫌な思いをさせてしまったことは、申し訳ありません。
ですが、担当者への確認は必須だと思います。
また、担当者の負担を減らすために、私は林さんに確認をお願いしたんですが…」

林さん「…」

ぴよ「完璧だと言われた文章が、実際には違うところが多かったので、その場で林さんに確認をしたんですが…」

ちなみにこの時点で、林さんの上司とぴよの上司は、だんまりです。
なんのための上司やねん。

そして林さんが口を開きます。

林さん「いやそれは！！！！！！！

ぴよさんが、雰囲気をみてくださいって言ったんで！！！！！！！

雰囲気は完璧だって言ったんですよ！！！！！！！！！！！！！

ああ、事実と違うなとは分かってました！！！！！！！！！

でも、雰囲気をみてくださいって言ったでしょ！？！？！？」

固まるぴよ。

え、そんな
「荷物見といてくださいって言われたから見てたよ。財布盗られてたよ」
みたいな話、ある？

「言われた通り桜の木を見ていましたが、枝へし折られていましたよ」
みたいな話、ある？？

落語なの？？？？？？？？？？？

というか、そもそも話を聞いた後に商品の特徴、一つずつ確認したよね私。
そこでも、完璧だって言ったよね。

カチンと来て、冷静に、でも精一杯の嫌みを言うことにしたぴよ。

ぴよ「すみませんでした。
事実も合ってるか見てください、って言わないといけなかったんですね。
私が。」

林さん「ええ、まあ。
そうっすね！！！！！！！！！」

【EP1】の桜田さんに続き、林さんにも嫌みが通じませんした。

呆然として会議室を出るぴよに、それぞれの上司は…

林さんの上司「まあ、ぴよさんも言い方には気を付けてね」
ぴよの上司「あまり人前で、誰かのミスを明かさないようにね！」

びっくりしすぎて、「はい、すみません…」としか言えなかった、ぴよでした。

【EP.2】もお付き合いいただき、ありがとうございました。
ぴよ、頑張ったね…と思った方、ぜひいいねをお願いします。
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