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家族と離れた場所に引っ越した。家族がすきだからこそ。

一年前に家族の住む街から遠く離れたところに引っ越しました。
こうして物理的に家族との距離を取ったことで、生活がとても快適になりました。

こんなふうに書くと、家族が嫌いなのかと思われるかもしれませんが、全然そんなことはなくて。
むしろ好きなままで居たかったから、距離を取ったんです。

今回は、家族との関係で苦しくなっている方に向けて、私が家族に対して思っていることを率直に、そしてこれから私は家族とどう接していくのか、そんなことを書いていこうと思います。



▶年越しの集まりが苦手

年越しってだいたい家族皆で集まるという家が多いと思うんだけれど、私はどうしてもあの集まりが苦手なんです。

年越しだからいつもみたいなテレビはやっていないし(普段もテレビは観ないけど)、
普通に実家に帰ったときは、部屋にこもって本を読んだりスマホをいじったり、母親とおしゃべりしたり、何をしていようと自由な空気だけれど、
年越しのときはリビングにみんながあつまって、そのなかでひとりだけ部屋にこもるわけにもいかないし。

自分の家族だけならいいかもしれないけれど、祖母祖父・従兄弟・兄弟の旦那や子供…
そうやって大勢の人が集まってくると、とてもじゃないけれど自分だけ部屋にこもったりスマホをいじったり本を読んだりしているわけにもいかなくて。

結局そんなに観たくもないテレビをなんとなくみながら、ソファーでうとうとしたりするしかなくなる。「この時間があったらあれをしたかったなあこれをしたかったなあ」という気持ちもこみ上げてきて、いつもよりちょっと心も狭くなってしまう。

そんな自由なようで楽なようで、自由でも楽でもない空気がどうにも苦手でわたしは、あるときから、年越しは旅に出るようになったんです。

▶旅先で年を越す

年越しに初めて旅をしたときはとても楽しかった。
初詣も行ったことのない神社に行くと新鮮な感じがするし、普段は初日の出なんて見ようと思わないのに、せっかくだし見に行ってみようなんて思って1月1日からすがすがしい気持ちになったりもする。

ひとつ残念なのは、商店街や駅前のお店が閉まっていること。
せっかくなら普段のこの街をみたかったなあなんて気持ちにもなる。
まあ、またこの街にくればいいか、と再来のきっかけにもなるのでいいんですが…

▶好きでも長くはきつい


ちょっと話がそれましたが、家族との距離感についての話に戻りましょう。

先ほども書きましたが、私は家族のことが全然嫌いではないんです。
むしろ仲が良いからなのか、結構集まることが多くて兄弟にも頻繁に声をかけられるんです。
まあ、だから困るんですけれど…

声をかけられたときの私の本音は「きらいじゃない。好きだけれど、そんなに時間を裂きたくはない」
隠さずに言葉にすると、自分で自分が醜くなるほどですが、私は間違いなくこう感じているのです。

なぜなら、家族のことは好きだけれど、家族と過ごす時間が時々ストレスだから。遊びに行くと、いつもつまらない思いをするのですからです。

呼ばれるだけ呼ばれて、甥の買い物に振り回されたり、家族はみんなショッピングが好きで一緒に連れて行かれる。
私はウィンドウショッピングがあんまりすきではなく、部屋で本をよんだりスマホをいじったりしているほうが楽しいから、部屋に置いて行ってほしいのだけれど、

「せっかくなんだからみんなでいこうよ」という空気になり、結局私はショッピングを30分くらししたらあとはショッピングモールのソファでスマホをいじって時間を過ごすことになるのです。

▶物理的な距離をとる


それで私は家族から物理的に距離をとることにしたのです。

家族は埼玉にいるので、千葉に引っ越しました。
引っ越すときは「なんで千葉なの、もっと近くに引っ越しなよ」って言われたのですが、
私は「海の近くに住みたい」(埼玉には海がなくてよかったw)と言い張って千葉に決めました。

それからは誘われても、「二時間もかかって遠いからいけない」と理由をつけてあんまり遊びに行かなくなりましたね。行ったとしても「遠いから早く帰る」と言って早めに切り上げることがほとんど。

こう言っておけば「まあ遠いからしょうがないよね」みたいになって、そんなに家族のことを傷つけることもなく自分も無理をしないのでおすすめです◎


▶家族もひとつの人間関係

家族はたしかに切ることができない難しい関係だけれど、いやいや時間を使うくらいなら、
多少でも距離を取って、自分も無理のない範囲で付き合うほうが良いと思います。

というのも私は嫌だと思うと態度に出てしまう性格なので、いやいや家族と過ごすのは家族にもあんまり良くないだろうなと思っていたんです。

いまは時々しか会うことがないので、むしろ会ったときは思う存分家族と交流するようになりました。
自分にとってその人に使う時間を自分の中で調整するのは本当に大切です。

負担にならない程度にすれば、むしろその時間はとても貴重に思える。
その量っていうのはひとそれぞれ違うと思うから、自分で「このくらいがちょうどいい」というのを感覚で探っていくしかないんです。


親孝行したほうがいいとか、家族想いとかそんな言葉が良いされているけれど、
自分では選ぶことができない"家族"という人間関係を、全員が全員大切にするのは難しいし、自然なことではないと思うのです。

血がつながっていようとも、価値観や生きていく道が変わることはあるだろうから、家族想いになれないとか家族に時間を使えない自分をそんなに悲観しなくてもいいと、私はそう思いますよ。


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