台湾の父から学んだ台湾

noteではあまり台湾ネタを書いていませんが、心にグッときた話があるので書かせていただきます。

僕には「台湾の父」がいます。台湾の父は実の父でもなく、簡単に言うと「いい酒飲み友達」です。年齢は僕より30歳くらい上です。そんなこともあり出会って1年くらいですが、彼は僕のことを「兒子(息子)」と呼んでくれるし、僕も普段は「◯◯哥(◯◯兄さん)」と呼びますが、酔っ払うと「 爸爸(お父さん)」と呼んだりします。

そんな彼からいつものごとく呼び出しがかかり飲みに誘われました。用事があったので行くのが遅くなったのですが飲みに行くとそこには台湾の父と1人の男性が一緒にいました。聞くところによると、彼は台湾の父の小学校の同級生で当時の親友だったそうです。しかし台湾の父が引っ越すこととなり、そこから40年以上連絡が取れずにいたそうですが、最近偶然再会を果たしたそうです。

そんな偶然あるのか!とびっくりしましたが、ケータイもない当時は一度の別れが永遠の別れになってしまうんだなと、改めて感じました。昔話に花を咲かせる2人でしたがその思い出話から僕はたくさんのことを学びました。

彼らは外省人(1945年以降に中国大陸から台湾に移住した人)でした。一口に台湾人と言っても閩南人,客家人,原住民,本省人,外省人などその成り立ちは複雑です(僕の勉強不足でもありますが)。台湾の父が小学生だったその当時、台湾では主に台湾語が話されていて台湾語が話せない外省人は学校でも周囲の言葉が理解できず苦労したそうです。そのため日常生活においては外省人はみんな同じ集落に住み、遊ぶ友達も同じ外省人だったそうです。例えるなら東京から地方に引っ越した子どもが現地の方言がわからず、ただ同じ東京から引っ越してきた友達と遊ぶような感覚です。

僕としてはそもそも当時みんなが台湾語を話していたこともびっくりだったし、そのように細かい、ある種の民族によってコミュニティーが生成されていたということも新しい発見でした。1番驚いたのはその外省人のおじさん2人が台湾で生まれ育ったものの自分は中国人だと思っていると言ったことでした。僕は台湾人はみんな台湾が好きで中国から独立しようという考えを持っていると思っていたので、この発言にはかなり驚かされました。

だからといって僕は彼らに対し特別何か思うわけでもありません。そう言う考えもあるんだ!と1つ学ばせてもらったのみで、これからも良い酒飲み友達の関係が続きます。ただ1つ思ったのは自分が台湾の歴史を知らなすぎるということ。別に絶対知らなければならないことでもないし、知らないと困るわけではありません。ただ、台湾の事情を知り、理解することでもっといろんな人の懐へ飛び込むことができより楽しい台湾ライフを送れるのではないかと思います。そもそも自分が知らないことを学ぶのは楽しいですし。

もちろんタピオカミルクティー最高〜!台湾好き〜!というのも本当に嬉しいし素晴らしいことだと思います。ただ、台湾に住んで、台湾の父が過ごしてきた環境や苦悩がある以上、息子として少しでも理解したいとただただ思います。


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