引きこもりは才能
緊急事態宣言が出て2週間くらい経ったかな。
私が働いている会社も「なるべく在宅勤務を」とのことで、よっぽどな事がない限り出社はしてない。
齢28。入社6年目。一人暮らし。
出社せず家で働く。
うん、悪くはない。
ただ2週間経って気づいたことがある。
外に出たい、光を浴びたい、人と話したい、友達に会いたい、外食したいと言う欲求が自分の中にあるということに。
今まで普通にやれていたことが出来なくなると、色んなことに気付きだす。
そんなことを感じている中で、昨日母と電話をした。
お父さん、弟2人、犬と楽しくおうち時間を過ごしているようだ。安心した。
その流れで実家近くに住む「いとこ」の話になった。
1番下の弟と同い年の男の子で、弟のような存在。
そんな彼は小学校も中学校もちょっと引きこもり気味だった。
だから私は事あるごとに心配していた。
「気合だ」みたいな根性論を伝えてみたこともあったが、どうやらあまり響かなかった。
そんな彼も今年から大学生!
だがこのご時世、もちろん学校は始まらない。
いとこがどんな様子か聞くと母はおかしそうに「すごいご機嫌で引きこもり生活を楽しんでるらしい!」とのこと。
この状況をご機嫌に過ごせるいとこに、私は畏敬の念すら感じた。
教えてほしい、ハッピーにいる方法を。
そんないとこから今日突然LINEが来た。
子供の頃から大事にしているぬいぐるみにマスクをつけた写真。そしてこんなメッセージが添えられていた。
「うちのコロナ対策。仕事むりすんなよ」
お姉ちゃん、ほっとしたわよ、あんたが元気ならそれでいい。
私は気づいた。
引きこもりは才能だということに。
どうやら私にその才能はないが、ステイホームの精神は忘れず、おうち時間、小さな幸せを探していこうと思う。
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