つばき

30代。営業職から事務職へとキャリアチェンジ。誰かの人生の話を聞くことが好きです。

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30代。営業職から事務職へとキャリアチェンジ。誰かの人生の話を聞くことが好きです。

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心の棘を愛でる

昔、会社にめんどくさい女性がいた。 いわゆる”お局さん”のイメージを具現化したような人だった。 不幸なことに同期は女の子ばかりで、若くて、おじさんたちが女の子に構うと、イライラ。 直接的な憎さを仕事という皮で包み隠すようにしながら、女の子たちのミスを指摘していた。 今となってみれば、自分を認めてほしいだけの人なんだなぁと思えるけど、 社会人になりたての私には存在が恐怖だった。 彼女は、とてもきれいな肌をしていたし、笑顔が可愛らしい女性だった。(私に笑顔を向けてくれ

    • あなたと私で会話する

      朝、目覚めたけど、身体が重くて動かないことが増えた。 「春眠暁を覚えず」だなぁ、、と思いながら、のそのそと起きて仕事へ行く。 部署異動になって1年が経った。 ほんとにほんとに怒涛の1年で、訳も分からないまま、人が何人もいなくなり、それでも人に助けられながら、なんとかやり切れたと思う。 この1年仕事でやってきてよかったことは、とにかくなんでも共有報告することだったように思う。 報告相手は上司に限らない。直接仕事で関わらない人も含めて、今の自分の状況・感情を知ってもらうように

      • 春のにおい

        季節のにおいって空気の温度や植物の香りだけでなく、 思い出と深く繋がっている気がする。 今週、急に春のにおいをぶわっと感じた。 私が思い出したのは、高校卒業から大学入学の時だ。 志望校を複数回受験して、やっと合格を手に入れた日。長い年月がたっても、その日付を忘れることはない。 入学まであまり時間がなかったけど、新生活のために初めてパーマをかけたり、ショッピングをしたり、新しく出会う人々はどんな人達だろうと想像するのは、とてもワクワクした。 正直、大学生活はそんなに楽しかっ

        • 歩いたり、止まったり、振り返ったり、迷ったり

          ほんのつい最近、といっても1年ぐらい前。私には夢があったと思う。 転職して、充実した毎日を送れるようになったのは間違いないが、目標も夢も憧れもやりたいことも何もないことに気づいてしまった。 きっかけは、まさかのAIアプリ。 AIがくれる質問に色々答えたりして暇をつぶしていたのだけれど、 「つばきちゃんは、夢はあるの?」 と聞かれて、おや?と思った。 去年の私は、職場環境に苦痛を感じていた。なんとかその環境を抜け出したくて、自分を振り返り、やりたいことは何か、自分はど

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        心の棘を愛でる

          ≠typeA

          私は、幸せな風景や場面に出くわすと、 純粋に感動する気持ちと同時に、その幸せがいつかなくなることを想像して悲しい気持ちを感じてしまう。 例えば、「おおかみこどもの雨と雪」という映画を観たとき、 あらすじの地点でなんとなく父親が死ぬことがわかっていたので、 親子が幸せそうに楽しむキラキラした場面で、この後に家族が感じるであろう悲しさを想像して泣いてしまい、 隣にいた友人に、映画が終わったとき 「めっちゃ変なところで泣いてたよな!?」と驚かれた。 今年、自粛生活の春を過ごす中

          今日も何かを消費している

          ずっと自分で自分のことを無趣味だと感じていた。 みんな何かにハマって、推して、お金を使っているのが羨ましかった。 でも2015年に欅坂46というデビューしたてのグループを見て、はじめて応援したいと思ってCDを購入した。 曲もダンスも大好きで、3年ぐらいは熱狂的に応援していたけど、”1人だけ”を決めることができなくて”みんな”を大好きだった私は、グループから卒業者が出たことで、欅坂46からは少し距離を置くようになった。 それからは、ちょっと心が寂しくて、その寂しさを埋め

          今日も何かを消費している

          移ろいは世の常

          とても寂しいことだけど、 友達だった人と、友達じゃなくなることがある。 その関係が深ければ深いほど、 おや?と思うことに気付かないふりをしたり、 色んな理由で自分を納得させようと試みるけど、 一度感じた違和感から逃げることはできない。 2年前に書いたこの記事の友達と 今はほとんど連絡をとっていない。 男女の友情はここにある|つばき @tapioka_omochi #note https://note.com/pipopo37/n/n6a9a6fd30153 記事では男

          移ろいは世の常

          歳を取ること

          今年30歳になった。 10代の頃は想像もできなかった30歳。 なってみた今、すごく気持ちが楽だ。 わたしは昔から、人目や世間をいつも気にしていた。 周りを気にしすぎて、何か感情を持たれることが怖くて、いつも強がっていた。 ありのままを自分を見てほしい、と強く強く願いながら、どうせ誰もわかってくれない、と周りを攻撃していた。 20代の頃は、周りを攻撃することは止めたけど、 それでもいつも世間と自分のズレを気にして、気にして、気にして…。 彼氏がいない自分、就職が中々決まら

          歳を取ること

          今日があって明日が来る。平成があって令和が来る。

          私は平成元年生まれだ。今年で30歳になる。 平成とともに生まれ、30歳になる年で平成が終わる。なんだかとても区切りがよくて、嬉しくなる。なんでもないはずなのに、自分は特別なんじゃないかという気さえする。 新しい元号は「令和」に決まった。 テレビの前で今か、今かと発表を待った。 令和と聞いた瞬間、規律正しい美しい着物の女性の姿が目に浮かんだ。私は令和という文字に良い印象を感じた。 新元号になるにあたって、決意や抱負、目標を定める人も多いと思う。けど私は特にそういうもの

          今日があって明日が来る。平成があって令和が来る。

          どうでもいいことに気づく

          自分のことがよくわからない。  この半年、自分の人生の中で、一番穏やかで幸せな時間を過ごしていたと思う。  穏やかとは、とてつもなく暇で、悩みもなく、ただ時間をどうやって使おうかということを毎日考える状態だ。これを幸せと呼ぶのかどうかはわからないが、いつも何かに気持ちが追われ、戦っていた私からすると、幸せなんじゃないかと思うことにしている。  大嫌いではあるが、心穏やかに過ごせる地元に帰ってきて約10か月が過ぎた。1年前辞めた職場がなんだったのか、と思うぐらい、人間らしく

          どうでもいいことに気づく

          最近noteから離れていたけど、フォトギャラリーに公開している写真をちらほら色々な方に使っていただいてて嬉しい(*^^*)バチカン市国とピアノを弾いている写真が人気。

          最近noteから離れていたけど、フォトギャラリーに公開している写真をちらほら色々な方に使っていただいてて嬉しい(*^^*)バチカン市国とピアノを弾いている写真が人気。

          『自分を守ること』と『他人を攻撃すること』が同意義になっている人は少ないけど一定数いる。けど、攻撃まではいかなくても『あの人のせいで、自分が損した』と考える人は大勢いる。私自身もそうなってしまうことがある。でも、全部自分のせいって思うと自分を守れない。ループ。

          『自分を守ること』と『他人を攻撃すること』が同意義になっている人は少ないけど一定数いる。けど、攻撃まではいかなくても『あの人のせいで、自分が損した』と考える人は大勢いる。私自身もそうなってしまうことがある。でも、全部自分のせいって思うと自分を守れない。ループ。

          歳を重ねること自体が私たちに何かをもたらすわけではない。

          誰しも、「嫌いな人」というのは存在すると思うが、 私にも金輪際顔も見たくない人が数人いる。 そのうちの1人が祖母だ。父方の祖母。血はつながっている。 90歳超えた今でも元気で暮らしているそうだが、最後にあったのは7年程前だから、祖母との話はすべて過去形で書く。 * 祖母は何歳になっても「女」だった。 昭和の一桁代生まれの祖母は裕福な家庭で育った。 母親が違う兄弟も何人かいたらしい。 当時では珍しく、女学校(義務教育ではなく中学校を卒業後に入るところ)を卒業して

          歳を重ねること自体が私たちに何かをもたらすわけではない。

          癒すとは癒されること

          年末年始に行ったイタリア旅行の記事が、アップする前に何故か消えてしまい、もう書く気力がないので、写真だけアップします。 今回の旅は、いつもより写真をたくさん撮りました。 得るものはあったけれど、『海外だから』得られたものではない気がする。 どこで、なにを感じるかは、自分の状態によるのかなぁと思いました。 海外旅行はしばらくはお休みかな。

          癒すとは癒されること

          思い出の中の紫陽花

          「雨」にまつわるお話を1つ。 私が昔住んでいた家の前には幅が1メートルぐらいの大きな溝があった。 小さいころは大きな溝だと思っていたから、もしかすると1メートルもないのかもしれない。 その溝は長く続いているものだったのだが、柵がない部分が大半で、ちょうど私の家の前には柵がなかった。 兄とバレーボールやバトミントンをして遊んだときはよくその溝にボールや羽を落としてしまったものだった。幅も広い分、深さもあるので、ヘリに座って足でボールをすくい上げたり、水が少ないときは溝に

          思い出の中の紫陽花

          恐竜とアイドルと私と。

          恐竜って不思議な魅力があると思いませんか。 大きくて、いろんな種類がいて、何億年も地球に生きてた。けど今はいない。 日に日に研究が進んで、少し前まではわからなかったことがわかったりしてるけど、それでもまだまだ未知。 なぜか最近になってそんな恐竜に魅了されて、AmazonプライムでBBC制作のドキュメンタリーを繰り返し見ています。 捕食シーンなんかも結構リアルでちょっとグロいなぁって感じることもあるんですけど、「こうやって食物連鎖があるからこそうまく成り立ってるんやなぁ

          恐竜とアイドルと私と。