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”見取り図”という癒しをみつけた鬱病pizza

いろいろあって、心がすさんでいる、参っている今、

見取り図”というお笑いコンビに救われることが増えた。

ツッコミの盛山晋太郎さん、ボケのリリーさん。

M-1グランプリ、決勝の舞台に2018年から3年連続で立っている、実力のある漫才師のおふたり。



存在は以前からなんとなく知ってはいたし、2019、2020年のM-1グランプリをじっくりみた私は、特に盛山さんの立ち振る舞いに、

”このひとはやさしいひとだな”

ということをなんとなく感じていた。


2019年、レベルの高い戦いのなかで、盛山さんが審査員に

「ズボンのすそが靴に乗っかっているのが気になった」

という見た目の指摘を受けると、盛山さんはすぐさま、


「みんなー、ズボンのすそ気を付けてー!」


と、これから出番の漫才師たちに向かって声をかけた。いまだに覚えている。

命がけの自分たちの漫才を終え、点数が出てこれから自分の順位を気にしないといけない中、後に出てくる漫才師のことを気にかけられるのは、本当にすごい。余裕がある、心の広いひとなのだな、という印象を受けた。


そして、盛山さんの声がロッチの中岡さんに似ていること、ネタ中のリリーさんに対しての「熱中症の櫻井翔」という言葉がすごく的を射ていたこと。


私の、見取り図に関してのはじめの印象はそんな感じだった。




そのうち、

私は漫才とコントの二刀流芸人コンビ、ニューヨークに注目し始めた。

2019年のM-1グランプリ決勝出場時、トップバッターで、審査員の松本人志さんに笑いながらのツッコミを指摘されると、

「最悪や!」

という屋敷さんの声が会場に響いた。これはもうこのとき声をあげた屋敷さんの勝ちで、その印象から実際、私がすっかりハマってしまっている。


ニューヨークを知っていくうちに、見取り図との交流があることがわかってきて、そのうち、見取り図×ニューヨークで『ピアス』というライブも開催するほど、仲が良いことを知った。


昨年2020年のM-1前だったか、後だったか忘れたけれど、GYAO!にて、2019年のM-1アナザーストーリーが公開された。大会の裏側、ファイナリストの裏側に迫るもので、本来はおそらくDVDに収録されているものだ。

2019年のM-1といえば、初登場、無名だったミルクボーイが一大旋風を巻き起こし優勝するなど、過去最大に盛り上がったといわれる、記憶にも新しい伝説の回。



その、ミルクボーイのおふたりが、ひとつめのネタを終え、大歓声に包まれながら、3位までの漫才師が控える”暫定ボックス”に入ってくるときのことだ。

ミルクボーイの漫才が審査されている間、暫定ボックスがすでに、ミルクボーイの高得点を予期してざわついていた。


審査の結果、M-1史上最高得点でミルクボーイが暫定1位になった。


その瞬間、

そのとき3位の席に座っていた、見取り図の敗退が決まった。

見取り図は、暫定ボックスから捌けなければいけなかった。



その、暫定ボックスをすれ違うときのミルクボーイと見取り図。

見取り図側が、
「よかった」
「一生言えますね」
と、笑顔でミルクボーイの肩を叩いていた。


自分たちは泣く泣く去る立場なのに、結果を出したライバルを、こんな素敵な言葉で称えられる。

そんな見取り図を、心の底から尊敬した。



最初に見たとき、見取り図のほうが先輩だと思っていたが、ミルクボーイのほうが先輩だと後から知った。

同じ大阪吉本でよく知る間柄だからこそ、それまでの努力を見てきた立場だからこそ、称えられたのだろう。


心の広いやさしいひとたち、という、見取り図に対しての印象が、私の中でどんどん強くなっていった。



それから、ニューヨークのYouTubeチャンネルと見取り図がコラボしたり、先ほど書いたように一緒にLIVEをやったりする過程で、見取り図のYouTubeチャンネルをのぞくようになった。



二組が一緒に行ったLIVE『ピアス』終了後の、ニューヨークと見取り図の生配信では、見取り図のファンが、リリーさんにお酒を注いであげたりするしぐさひとつひとつに

「モリシやさしい」

という、盛山さんのやさしさにふれるチャットを書き込んでいた。

本当に、彼はやさしいひとなんだ、とそこで確信した。


そして、年の近い4人がひとつのLIVEにむけてはちゃめちゃに動く様子も、なんだかたのしそうで、うらやましくなった。

芸歴は、見取り図がニューヨークより一期先輩。

年齢は、「中学で言ったら」、と彼らが説明していたが、リリーさんが中3、盛山さんと屋敷さん(NY)が中2、嶋佐さん(NY)が中1、という学年。

※こんな記事も書いてしまった。




そして。


私が、心が参っているときになぜかハマって何度も観た動画が、『千鳥のクセがスゴイネタGP』でも披露されている見取り図のコント、

『南大阪のカスカップル』

だ。


最初に見たのが、このクッキング。


正直、”カスカップル”ネタの存在は知っていたが、クセネタの放送ではあまり観ていなかった私。

ふたりが力也と綾という大阪のカップルになりきって、料理をしていくのだが、料理より何より、この力也と綾というカップルのかわいらしさに、惚れたのだ。

言葉遣いや態度がガサツな力也(盛山)と、言葉をひとことも発さない綾(リリー)。周りからは煙たがられそうな感じのこのふたりだが、力也は心やさしいし、綾はちゃんと乙女。しっかりカップルとして相思相愛なのが伝わってきて、なんだか心温まった。


そして、コメント欄を見ると、どうやらこういうひとたちが、実際大阪には普通にいるらしいのだ。見た目や態度がガサツでもあたたかいひとがいる、大阪ってそういうところなのか、、、と、北東北に住んで34年のpizzaは想像するのだった。

※ちなみに盛山さんは大阪出身だが、リリーさんは岡山出身。


このネタから、本格的に見取り図のYouTubeチャンネル(見取り図のディスカバリーチャンネル、略してMDC)にハマっていった。




また。


私のことだが、

最近、祖母が亡くなってバタバタ、親戚関係の板挟みやら諸々で母が、、、という、自分が鬱病患者だろうがそうじゃなかろうが、なんともしんどい日々が続いていたところ。


そんなとき、私が泣きそうなくらい癒されたのが、この動画。



ふたりの30代半ばの男が、ただただ、春のあたたかい日差しの中を歩くという、ゆるい動画。


このチャンネルはどうやら、初期のころは過激ネタ&下ネタなどの動画が多く、広告がついたときにはファンがみんなで喜び合うほどだったという。

だから、この動画内で、ふたりが「あー気持ちいい」という、ただ天気の良いことを心地よく思う言葉を何度も発していることに笑ってしまうファンもいた、というか多かった。「下ネタにしか聞こえん」「卑猥」「怖い」など、、、、、、


でも、そんなことを何も考えずに、ただただ私は、このふたりが、穏やかな日和の中、通りすがりの後輩に声をかけたり、ふざけたり、シャボン玉を吹いたりする、この光景にもう、どんどん心がほどけていった。


、、、、、、、、、、なんて平和なんだ。



普通にこの動画に癒されていることが、前からのファンの方にはおかしいと思われるかな、と思ったが、本当に心がしんどい中で私は救われたので、コメント欄に素直に感謝の気持ちを書いたらたくさんのいいねが。皆様、ありがとうございます。



徐々にわかってきたおひとりおひとりのことを書きたいが、先にわかりやすく書かれていた方がいらしたので、そちらを載せておくことに。

記事、お借りします。



そして、お二方は、noteをやっている。


私がnoteを始めたきっかけが、キングコング西野さんの少年時代をつづったアカウントが見たくてだったのだが、まったく更新がなく、その後あまりいろいろな方をフォローできずにいたので、お二方ともフォローさせていただいた。

特にリリーさんは、毎日更新なので読むのが習慣になっている。うれしい。



盛山さんは警察を目指していたくらい正義感が強いのに、大柄長髪ヒゲの見た目のせいでしょっちゅう職質に遭うこと、

リリーさんは実はクレイジー、そして美術短大卒のアート芸人で油絵を描いたりすることなど、

たくさんあるが、いったんこの辺で。



何度も同じ言葉をつづるが、ひとをたのしませる職業を選んでがんばっているひとたちに、心からの感謝を。

鬱病になって9年、芸人さんに救われることが本当にたくさんある。



コロナさんの影響で、舞台やTV出演などに伴う移動も本当に戦々恐々だろうと思う。

見取り図などの所属するお笑いの聖地大阪も、今、特に大変な事態だ。



肩の力を抜いて、本当に心の底から笑える日が、みんなに訪れますように。



未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。