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Ep.5 人生の中でも1番辛かった日②

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※経緯は前の記事をお読みください
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とても長い夜だった・・・

手術は24時を過ぎても終わる様子はなかった。

看護師さんも『まだ頭をとじると言う報告はないです。』とのこと。(頭を切っているので綴じる段階になってから1時間くらいはかかるとか、、)

長くなることは覚悟していたもののいつまで起きてるのかと言うくらい、長い。。

家族待合室のようなところに案内されて、そこで休んでて良いと言われた。

疲れていたし、お義父さんの年齢もあるし、そこで休むことにした。

疲れてて寝たかったけど、寝れるような心境じゃなかった。妹さんと他愛も無い会話(仕事の話とか)をして、心を紛らわした。いてもらって良かったと心底思った。

それにしてもなかなか終わりの連絡もない、、、
家族の中でも『なかなか連絡来ないね』なんて何度も言った。


半分くらい朦朧としていてあまり覚えていないが夜中の3時も過ぎていたか、、という頃だったと思う。看護師さんが『終わりました』と来てくれた。

そこでようやく主治医と話すことになった。厳重に管理されたICUへ入った。


駅で倒れて、救急隊が駆けつけた時は意識があったこと、病院に着く頃には意識はなく緊急手術をしたことから始まり、
状況を判断して頭に二つほど穴を開けて、血を抜く施術をしたことを聞いた。

『このままいけば、血が抜けて、回復に向かうでしょう。ただ、原因が分かりません。病状が良くなったら、原因究明をしていくことになります。ただ、そのためには造影剤を使うことになり、もちろんそこで再出血などリスクはあります。』

まずは今の状態を抜けたとしても、まだ壁はある。お医者さんはお仕事だから、リスクの話はするけれど、必ず付きまとうリスクの話に憂鬱になった。

『今後の話ですが、回復したらリハビリになります。リハビリは半年くらい充分に時間はあるからね。ICUは2週間で出てもらうことになるから、それまでに管(頭に付いてる)を抜いていにますよ。管を抜く時にリスクがないわけではないです。また、今は薬で眠ってますが、薬が抜けても意識が戻るとは限りません。』

何を話したかよく覚えてないけれど、だいたいこんな内容で、最初の説明では“回復したらリハビリをしてこうね”と言うことだった。まだ先は長いと思った。。。

それに、昨日まで予想もしていなかった突然の病気の話を聞く私は、ずっと険しい気持ちで、不安全開の目で主治医を見つめていた。

『どうにか、助けてください』

そうやって言うことしかできなかった。

帰りに手術後の夫の様子を見て、物々しさを目の当たりにしたけど、頑張ったね、回復してね、と話しかけて帰路についた。

家に着いた時間は覚えていない。不安過ぎて自分のベッドでは寝れず、皆でリビングで眠ることにした。

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