ピピ@ワーママ(未亡人)

2024年1月に夫が急逝。小学生の子供を抱えながら働くワーママです。寂しさ、辛さを抱え…

ピピ@ワーママ(未亡人)

2024年1月に夫が急逝。小学生の子供を抱えながら働くワーママです。寂しさ、辛さを抱えながら生き、癒される時が来るまで。 簡単な紹介はこちら。 https://note.com/pipi_wamama/n/nea7980adb50e 経緯や葛藤、手続きなど書いていきます。

最近の記事

Ep.7 それだけは起こらないで、と願ってた

====== ※経緯は前の記事をお読みください ====== 呼び出しがなかったことにほっとして、病院へ向かった。午前中だった思う。 長らく時が経ったように感じたが、まだことが起こって2日もたっていなかった、、 手術後2日が山だと言う話は少し聞いた気がするけど、その通り、色々繋がれてる管の数値は少々悪かったと思う。 ICUでは看護師が、私に凄く気を遣ってくれた。 メンタルは大丈夫か? 分からないとはあるか? やってあげたいことはあるか? 何でも言ってください、相談

    • Ep.6 朝の電話

      ====== ※経緯は前の記事をお読みください ====== 世界線が一変した次の日の朝。 一本の電話が来た。私が取り逃がしてしまい、妹さんが取った。 病院からだった。。。 病院からの電話と言っても大したことじゃない、そんなことを願った。けれど 『脳が再出血しているかもしれません、すぐ来てください』 緊急呼び出しだった。 すぐタクシーを捕まえて皆で病院へ向かった。 (なかなかタクシーが捕まらなくて焦ったことを覚えている、、) 病院のICUに向かい、先生の話を聞

      • Ep.5 人生の中でも1番辛かった日②

        ====== ※経緯は前の記事をお読みください ====== とても長い夜だった・・・ 手術は24時を過ぎても終わる様子はなかった。 看護師さんも『まだ頭をとじると言う報告はないです。』とのこと。(頭を切っているので綴じる段階になってから1時間くらいはかかるとか、、) 長くなることは覚悟していたもののいつまで起きてるのかと言うくらい、長い。。 家族待合室のようなところに案内されて、そこで休んでて良いと言われた。 疲れていたし、お義父さんの年齢もあるし、そこで休むこ

        • Ep.4 人生の中でも1番辛かった日①

          ====== ※経緯は前の記事をお読みください ====== 病院に着いた子供と私を待っていたのは、夫の兄弟と夫の沢山の友人達だった。沢山の人がいたものの家族が居なかったため、“脳出血を起こし救急車で運ばれて、緊急手術をしている”ということしか分からなかった。 少しすると看護師さんがきて簡単に状況を説明してくれた。 『18時頃xx駅あたりで倒れ、救急車で運ばれてきました。救急隊がついた頃はまだ意識があったそうですが、そこから急変し、病院に着いた時には意識はなく、20時頃

        Ep.7 それだけは起こらないで、と願ってた

          Ep.3 晴天の霹靂

          12月のとある日、少し不安になる夢を見た。 家族で家を売って引っ越しする夢。 でも引越し先は、これはこれでアリだね、なんて平和だったから、別に気にすることなんてないって、思った。 そんな日。 私は珍しく出社日だったから、子供と夫が起きる前に家を出て会社に向かった。 だから、まだ寝てる夫に『じゃぁ、いってくるねー』って言ったと思う。夫は寝ぼけていて、そのまままた寝ていた。これが、“いつも通り”の夫との最後の対面になるなんて、、 出社した私は、いつも通り忙しくて、17時頃

          Ep.2 都会の共働き家庭

          私の中の世界線が変わる前、私たちは、都会にありがちな忙しい共働き夫婦だった。。。 ************* 夫と私はIT企業で働くサラリーマンである。IT企業特有かもしれないが、技術の流れが早く吸収することが多い上に期限も厳しく、とにかく忙しい職種だ。 近年では大きな企業でも、今までの“終身雇用”が崩れてきて、給与は実力に比例するようになってきた。年金も期待出来ないかもしれないと思うと、自分の実力を上げるしかないと夫とはよく話している。。それに、大都会でそれなりに暮ら

          Ep.2 都会の共働き家庭

          Ep.1 それが日常

          “リーーーーーーーン、、、” モダンな“おりん”の音が鳴り響く。。。 都会にある小さい部屋には、昔ながらの大きな仏壇を置くようなスペースも無いし、北欧風を意識して取り入れた家具にも似合わなかった。なにより私たちは、まだ“仏壇”を意識するような年齢でもなく、本気の仏壇は物々しく感じた。 現代の部屋にも合うようにと、省スペースでありながら家具にも合う、おしゃれな仏具を取り入れたところ、弔問客からは必ず“使い方が分からない”と言われてしまう。。苦笑 ただ、毎日仏壇に間に合い、会

          プロローグ

          2024年1月、予想もしてないことが起こる。 夫は子供と私を残して、空へ旅立ったのだ。 たった今、文章を書いている今もまだ信じられない気持ちと募る寂しさと戦い、先の見えない不安を感じでいる。 この記録は、晴天の霹靂のごとく起こった突然でかつ深い悲しみから私がどう立ち直るのかを書いていくものである。 事前に言っておくが、ただ悲しくなることを書きたいわけではなく、“人生何があってもきっと大丈夫”だと、伝わると嬉しい。自分のことに重ねて考えてみても良いかもしれない、でも想像な