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Ep.7 それだけは起こらないで、と願ってた

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※経緯は前の記事をお読みください
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呼び出しがなかったことにほっとして、病院へ向かった。午前中だった思う。

長らく時が経ったように感じたが、まだことが起こって2日もたっていなかった、、

手術後2日が山だと言う話は少し聞いた気がするけど、その通り、色々繋がれてる管の数値は少々悪かったと思う。

ICUでは看護師が、私に凄く気を遣ってくれた。

メンタルは大丈夫か?
分からないとはあるか?
やってあげたいことはあるか?

何でも言ってください、相談に乗りますと言ってくれた。夫と2人きりで面会したいよね、と場をセッティングしてくれたり。。

なんだか、どういう状況なのか飲み込めなかった。
お昼の時間はご飯を食べに行ったけど、喉を通らなかった。


そんな午後、衝撃なことを聞く、、
来られたのは当番医だった。少しでも気が楽になることを言って欲しい、藁にもすがる思いで病状を聞いた。

が、

『今使っている薬は1番強い状態になっていて、これ以上は上げられません。その状態でも脈が不安定で、もしかしたら今日、、、』

結果は真逆だった。

それどころか究極の判断を迫られることになった。それは子供に“パパを合わせるか”についてだった。(一般的にICUは子供立入り禁止だが特別に許可がでていた。)

『パパに合わせても良いが、トラウマになる可能性がある。合わせる家族は少ない。』

と看護師さんからは何度も聞いた。
でも、もしさいごだったら、、温かいうちに少しでも合わせてあげたい、、、
それだけを想って、子供に聞く、

『あのね、よく聞いて。パパはね、金曜日に頭の中で血が出て手術したのね。今は、病院のベッドの上にいるけど、どうやらとても具合悪いんだって。。』

涙があふれた、、、

『もしかしたら、今日パパしんじゃうかもしれないってさ。。

そしたら、今、パパに会いたい?沢山機械が繋がれてて、いつものパパとは違うよ。会ったら怖いって思うかもしれない。それでも会う?』

私も一生懸命喋った。

『会いたい!』

子供の答えは素直だった。
でも子供は状況を理解しきれてない。。。

考えた末、子供に目隠しをして、パパの手だけでも握ってもらうことにした。

うちの子が大好きで大好きで大好きな、パパの手。
何度も何度もすりすりしてた温かい手。

親として、大人でも衝撃を覚える姿を見せる決断は出来なかった。でも、手だけは触れさせてあげようと思った。

この山場を超えて、管が抜けたら、子供とも面会できるよ!と話しかけた。

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