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子どもの心の音。

今日は休み。
長女の通っているピアノ教室で来週発表会があり、そのリハーサルに付き添いで行ってきた。
と、いっても中学生である長女は部活があり発表会には出ないのだが、1曲を仕上げるという意味、人前で弾くという意義はあるよねってことで参加した。

今日来た生徒さんたちは幼稚園~小学生、あとそのお子さんと一緒にピアノを習い始めたというお母さん数人。

ピアノは子どもの頃、姉がやっていたので耳なじみがある。今やっている長女の曲たちも過去に聴いたことのある曲が多く懐かしい。
私が今いる環境は大人の音ばっかりなので、子どもの音は新鮮だ。

とはいうものの、音楽を聴く側に「面白い」と思わせられるようになるのは、いったい何歳くらいからなんだろうか。
要は技術ではなく感性というものが音に出てくるのは。

ヴァイオリンで言えば、小さいころから左手は結構発達するが、音色を増やすためには右腕の技術が必要になる。弓に想いを乗せるのだ。
こみ上げる感情を音として出す、ということが自然とできるようになるのはいつからだろう。

幸い、私が子供のころ習っていたヴァイオリン教室の生徒は結構小さいうちからそれぞれの「音」を持っており、しかも音大の付属に行った高校生や大学生もOBとして演奏していたので
子ども(演奏者)の年齢が幅広かった。
かなり小さいコでも弾くと体が揺れる。みんな揺れてた。
そんなだから、音の引き出しがどんどん増え、憧れや出したい音も出てくる。

どの楽器でも、楽譜は絶対で、楽譜通り正確に弾くことを求められてしまうけど
テクニックがいかにあっても音に人格が宿ったかのように人の心に響かなければ、音楽は生きてこない。

まずは自分で感動し、心地の良い音を作ってほしい。
成長すれば様々な情緒が発達し、明るい音も暗い音も出せるようになる。

サポートする親は、正確性を求め厳しくするのではなく感情の発育を見守りながら、豊かな音に沢山触れさせてやってほしい。
そしてその楽器を心から楽しみ愛せるように、たくさん褒めてやってほしい。

ちなみに、うちの長女はピアノ始めて2年くらいなのだが
私は彼女の音が好きだ。性格どおり柔らかく優しい。
内気な音は彼女そのもので、いじらしい。

彼女の音が、小さいころからクラシックやジャズを聴きにいったり
日常では良くも悪くも、私の音が生活音であり
その何かしらが彼女の音の一端となっていたら嬉しいな、と思った今日でした。

あ、弾いてて間違えたとき「あっ」とか「やべっ」て言っちゃう癖は、真似しなくていいからね!

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