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朝と夜の隙間

眠れない夜。
午前4時過ぎ。
窓からうっすらと差し込む朝日。

夜が逝ってしまったと気付いて、絶望する。
その絶望を知って初めて、夜の優しさを知った。

特に、真夏の夜。
昼の暑さを和らげて、草木の匂いが強く薫る。
早々に輝き出す太陽は、希望のような色で私を照らすから。
隠してくれる宵闇が、たまらなく好き。

あの明るさに絶望した人間は哀しい優しさを知っていて、朝と夜の隙間に絶望がある事を一生忘れられない。

希望とは、それ以外のすべての事。


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