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4月から小学校3年生に進学するお子さんを持つ親御さんへ

小学校3年生の学習の特徴 


学習の変化1:教科書の文字サイズが小さくなる

学習の変化2:教師が板書する内容が増える

学習の変化3:算数で分数や割り算を習う


<学習の変化1>:教科書の文字サイズが小さくなる


国語の教科書の文字の大きさ(教科書協会)


小学校1~2年生は最大で22.8ポイント

小学校3~4年生では最大で17.8ポイント


1ポイントは約0.37ミリなので22.8ポイントは一文字当たり約8.5ミリ

17.8ポイントは約6.6ミリ


量がそれだけ多くなる。


難しい文章を読み取る力、つまり深く読みこみ共感する力が必要


日々の読書量を増やすこと。


<学習の変化2>:教師が板書する内容が増える


担任にもよりますが、

学習レベルが上がるので教師が板書する内容が大幅に増加

板書が増えるとノートに書き写すことが苦手な子供が増える。


そもそも「板書を写す」ということの意味がわからない子がいる。

「聴きながら書く」というのは高度な作業。


最近は自分のパソコン(クロームブック)で写メを撮る子がいる。

これは実に「馬鹿な行為」としか言いようがない。


自分で書くことで脳は覚えていく。


ノートは「考えの足跡」。

親は毎日、しっかり勉強しているかどうか、ノートで判断すると良い。



<学習の変化3>:算数で分数や割り算を習う


普段の生活では目にすることがあまりない分数や割り算を習う。


分数や割り算の問題をスムーズに解くには、

小学校2年生で習った九九を確実に理解する必要がある。

ピザを3人でわけるなどの視覚面を大切にする。


小学校3年生における5つの発達の特徴


<発達の特徴1>:論理的な思考ができるようになる


小学校3年生頃の発達の特徴として、しっかりと筋道を立てて物事を考えられるようになることが挙げられる。


例えば、「Aちゃんの誕生日に花をプレゼントしたら喜ぶだろう。なぜならAちゃんは花が大好きだからだ。」ということ。

結論と理由が述べられている。


〇〇だから△△になる、のような情報を頭の中で整理すること

できるようになるのが小学校3年生の発達の特徴のひとつ。


<発達の特徴2>:時間を考えながら行動できるようになる


小学校低学年の頃は先生が、次は体育の時間なので皆で一緒に体操着に着替えましょうなど指示をしてくれてその通りに行動していた。


小学校3年生になると休み時間の開始何分後から体操着に着替え始めれば

次の体育の授業に間に合う、など先の予定に対してやらなればならないことを時間を考えながら行動できるようになる。

これは小学校3年生の大きな発達の特徴と言える。


<発達の特徴3>:友達との関係を重視するようになる


保護者との関係より友達との関係を重視するようになるのがこの頃の発達の特徴。

友達の人数が増えるだけでなく、年齢や性別が異なる友達とのかかわりが広がる。

そういったさまざまな集団の中でルールや規律を身につけていくのも特徴。


ついこの間までどこへ行くにも一緒に行動していたのに、とちょっと寂しく思うかも知れないが子供は他者との関係を広げる発達の真っただ中


大らかな気持ちで接すること。


<発達の特徴4>:集団生活の中で周りの空気を読めるようになる


周りの空気を読めるようになるのもこの頃の発達の特徴。

友達が増え、集団生活の中で自分の立ち位置などを理解し、周りのことも考えられるようになる頃。


相手がどんなことを考えているのか、同じ空間にいる自分以外の人は何を思っているのかを考え、周りが醸し出す空気を読めるようになる。

そのため、自分の意見とは違うけれど周りに合わせてしまう付和雷同的な言動が見受けられるようになる。


<発達の特徴5>:自我を確立させていく


この頃になると何でも1人でできると思い込み、急に反抗的な態度や言動で保護者や周りの大人を傷つけてしまうことがある。


不良になってしまったと悲しんだり慌てたりする必要はない。

これは自我を確立させていく、という小学校3年生頃の発達の特徴。

しかし小学校3年生なのでまだ判断力が甘く突拍子もないことをしがちなので、

トラブルなどに巻き込まれないようにしっかり見守ることが大切。


「トライアンドエラー」


怒らずに注意をする(叱る

怒ると注意する(叱る)は混同されがちですが全くの別物。

怒るというのは自分の感情を子供にぶつけてしまうこと。


怒られた子供は大きな声に驚きおどおどしてしまう。

子供の感情を傷つけないために人前で注意することも避けること。


息を吸ってゆっくり話す。

叱ることも大事。

今の子は「叱られたことがないので(免疫がない)叱られるとそれをハラスメントと捉えてしまう。」

だからこそ「叱ること」は方向性を保つ上で必要なこと。


「見守る」


口うるさく意見をすることは反抗的な態度を増長させる。

子供の変化を余裕をもって受け止めることが、今一生懸命成長している子供にとっての大切なサポートになる。

小学校3年生になったからといって、ある日突然先述した内容が全てできるようになるわけではなく個人差があって当然。

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