ぬま

関心領域は18世紀以降の近現代哲学、現象学、精神分析、臨床哲学です。 ここではレヴィナ…

ぬま

関心領域は18世紀以降の近現代哲学、現象学、精神分析、臨床哲学です。 ここではレヴィナスを中心に自由に哲学しています。また、哲学研究ノート、エッセイ、日記、詩などを通じて文体の可能性について実験もしています。BlueSkyアカウントは@pinoakkey.bsky.social

最近の記事

  • 固定された記事

「デカルト」と「レヴィナス」を並べて語る理由

以前、後期レヴィナスの〈近さ〉概念について考察した記事を書いたことがある。 『存在の彼方へ』で頻出する〈近さ〉は、ハイデガーに極まる近代的存在論への批判概念として、レヴィナスの哲学体系全体をつらぬいて在ることを拙いながらも示そうと努めた。 振り返って読んでみると、仔細に論じるべき大きなテーマがいくつも配置されており、結局何ひとつ深く語れずに、全体を外観するにとどまったという印象をもった。一つのテーマをもっと丁寧に論じる姿勢が必要だと思った。次回以降の課題にしたい。 とは

    • こだま

      公園までの道すがら 不具の犬 動かぬ足を引きずりながら 惨めに歩かされている かわいそうに と僕は思う でも君にとっては当たり前 わけもなく泣きたくなる 夜更かししたせいかな? 疲れたからだがやけに重い 重いからだをたずさえて ただなんとなく足をすすめる やりたいことって何だろう? そんなのわかっているけれど 考えたらきっとつらくなる 今の生活はたのしいですか? 首をナナメにふるしかないの 僕はひとりベンチに座って よくわからない詩を書いている 幸せになるための努力

      • 【メモ】《感性的なもの》の超越論的現象学

        読んだ箇所 藤岡訳『全体性と無限』p.329 - p.342 第Ⅲ部 顔と外部性 A 顔と感性 メモ レヴィナスは、「顔」を語る前に「感性」について論じる。感性とは何か?感覚のことだが、それは享受と密接に結びついている。享受は「現実」をありのままに受け取る能力のことだと思われるが、この享受が感性ないし感覚を支えている。対象化の作用によって主観的な感性ないし感覚は抹消されてしまう。享受は対象化ではない。 カントの『純粋理性批判』は、主体の認識は物自体には決して到達できな

        • 2024年3月10日(日)

          9時半、起床。昨夜のお酒が残っている感じではないが、どことなく疲れがあった。回復に時間を要するのは加齢のせいなのか、それとも怠慢な生活習慣のせいなのか。いずれにしても、体力をつける必要性をひしひしと感じるのであった。 10時半、友人との『中動態の世界』読書会。お互いの日程があわず、3週間ぶりの開催となった。今回はアーレントが『精神の生活』において、「リベルム・アルビトリウム」ではなく「意志」概念を擁護する議論の方向性に著者が疑問を感じている、といった内容であった。 「リベ

        • 固定された記事

        「デカルト」と「レヴィナス」を並べて語る理由

          ずぼら旅日記(霞ヶ浦編)②

          8時起床。カーテンの隙間から朝日がさしこむ。天気は快晴だ。気温も昨日にくらべると高い。絶好のサイクリング日和。シャワーを浴びる。お湯の温度が安定せず、急に熱湯になったり冷水になったりするので、ひとりで朝から大騒ぎしていた。9時過ぎにチェックアウト。 ホテルから駅までの道。風俗街を通る。ひっそりと静まり返っている。かつての活気を思わせる店の派手な外観とは対照的な雰囲気で、どことなく無常感をおぼえる。 駅ビルのパン屋で朝食。大好物のきなこ揚げパンとカツサンド、コーヒー。店とい

          ずぼら旅日記(霞ヶ浦編)②

          ずぼら旅日記(霞ヶ浦編)①

          昨日、友人との会話で盛り上がって、つい飲みすぎてしまった。起きたら頭痛。そこまで飲んだ覚えはないのだが…、やはり疲れていたのかもしれない。午前中は布団の上でゴロゴロしながら、疲労回復にあてた。 昼飯を食べてひと眠りしてようやく回復。軽く支度をして家を出る。都心から電車で2時間弱。到着したのは茨城県にあるJR土浦駅。よくある地方の主要駅のひとつといった感じ。土浦といえば花火大会が有名だが、どうやらサイクリングでも有名らしい。 西口から出てホテルに向かう。駅周辺は整備されてい

          ずぼら旅日記(霞ヶ浦編)①

          【研究ノート】レヴィナスのデカルト解釈②

          1. 前回の内容 前回の記事で、私はレヴィナスとデカルトの関係を「無限」の概念を媒介させつつ示そうとした。そこで明らかになったのは、デカルトのコギトは、無限(神)の観念を主体に先行して受容することで成立している、ということだった。レヴィナスは、無限を直観するコギトのうちに「受動性なき受容性」《une réceptivité sans passivité》を見出したのであった。 2. コギトの問題点と可能性 レヴィナスは、デカルトがコギト以前に他者(無限なる神)を受容して

          【研究ノート】レヴィナスのデカルト解釈②

          2024年2月12日(月)

          9時半、起床。昨夜は中学時代の親友と酒飲みながら通話していた。話が盛り上がりすぎて、気づいたらひとりで瓶を空けてしまった。ややお酒が残っている状態。シャワー浴びて、洗濯物を干す。 10時半、友人との『中動態の世界』読書会。本日はアーレントによる「意志」と「選択」の区別について。意志は未来を過去から切断する「始まりを司る能力」であり、未来を過去からの帰結と考える選択とはまったく異なる精神的能力である。 12時、昼飯。麻婆豆腐をつくる。豆板醤を少々入れすぎて辛めの味付け。

          2024年2月12日(月)

          2024年2月5日(月)

          7時、起床。昨日は誕生日で、パートナーから色々お祝いしてもらった。スパークリングワインを飲みすぎたせいか、やや疲れ気味。 プレゼントはZARAの黒いショルダーバッグ。黒一色でシンプルなデザイン。なめらかな革製で覆われていて、さわると気持ちいい。普段ZARAで買い物しないので、新鮮な感覚。感謝の気持ち。 8時、朝飯。パートナーは出かけてしまったので、一人でのほほんと過ごす。ホットサンドと卵スープ。 9時、洗濯物を畳んだり干したり。 10時、執筆。デカルトの直観概念を整理

          2024年2月5日(月)

          2024年1月27日(土)

          10時、起床。スッキリした目覚め。シャワーを浴びる。朝食は、ベーコンとチーズを挟んだホットサンド。 11時、本日の予定を立てる。まずは洗濯と軽く部屋掃除。 12時、昼飯。水菜をちょこっとのせた、さっぱりうどん。 13時、カフェに移動。書き物。レヴィナスのデカルト解釈の続き。 現時点で考えているのは、 レヴィナスがデカルトを参照する理由のひとつに、無限の観念を主体以前的に受容するその受動性があるわけだが、その受動性は思考ではなく直観に基づいている、ということである。

          2024年1月27日(土)

          他人の家の夢

          先日、見知らぬ人の家に泊まる夢を見た。夢の中でも寝るというのは、かなり珍しい。 ひとりは、片言で日本語を話す韓国系の顔立ちの男性。30代後半くらいだと思う。きれいな家で壁は一面白く、天井は高かった。目醒めるなり、「家を出る時間を教えてください。それまで倉庫の荷物整理をお願いしたいです。」と僕に話しかけてきた。僕と彼の関係はまったく不明だが、手伝いをお願いできるくらいの関係ではあるらしい。 もうひとりは、京都にある某私立大学の男子大学生。映画研究会に入っているとのこと。彼と

          他人の家の夢

          2024年1月21日(日)

          8時、覚醒。すこしだけ酔い疲れ。布団の中でぐずぐず。天気は雨。なんとなく気だるい。 9時、起床。シャワーを浴びて、朝ごはん。納豆と白米、サバの塩焼き。 10時半、友人とプライベート読書会。國分先生の『中動態の世界』の第5章から。年明けから運用を変えて、DiscordのボイスチャンネルでGoogleドキュメントを共有しながら行う。 12時、買い物。向こう一週間の食料を買い込む。 13時、お昼。ミートソースパスタ。 14時、自宅で書き物。 レヴィナスのデカルト解釈の続き

          2024年1月21日(日)

          2024年1月20日(土)

          5時、覚醒。見知らぬ他人の家に泊まる夢を見た。夢の中でも寝ていた。 こういう夢は珍しい。いつ書くとも知れぬ小説のネタになるかもと思って、iPhoneのメモ帳に覚えていることを書き留める。 そこから考えられる現在の自身の精神状態に関する考察も加える。いわばセルフ精神分析。しばらく書いていたら、また眠くなった。 8時、起床。シャワーを浴び、軽く朝飯。 9時、家事。洗濯物を干したり、部屋と水回りの掃除をしたり。 11時、散歩がてらスタバに寄る。ダークモカフラペチーノ。いつ

          2024年1月20日(土)

          2024年1月14日(日)

          8時、覚醒。布団のなかでぐずぐずしている。 9時、起床。シャワーを浴びたり、今日の予定を決めたりなどする。 10時、朝食。豚汁ともちを食べる。 11時、Amazonで購入した断熱シートを窓ガラスに貼る作業。採寸を間違えてしまって、幅が不足してしまった。切り取った余りで埋め合わせる。日曜大工的な作業は苦手なのだ。 12時、作業完了し、昼飯。みどりのたぬき。 13時、店舗に取り寄せたランニングシューズを受け取りに行く。 14時半、神保町を散策。澤口書店に寄って、谷川多

          2024年1月14日(日)

          2024年1月8日(月)

          10時。のんびりと起床。シャワーを浴びるなど。 11時。彼女が勤務先で発熱のため早退すると連絡あり。なにか消化に良いものでもつくろうと思い、材料を買いに行く。 12時。お昼。親子うどんをつくる。鶏肉とネギをめんつゆで煮込み、たまごでとじる。 13時。彼女が家で休んでいる間に、カフェで読書。昨年末に購入した、ペリュションの『レヴィナスを理解すために ケア・倫理・正義』を読む。 フッサールの現象学とレヴィナスのそれとの差異の説明がとても明快。現象学が苦手なので大助かり。

          2024年1月8日(月)

          2024年1月7日(日)

          9時。新年会の翌日でけっこう疲れている。布団の中でずっとぐずぐずしている。 10時。彼女と朝食を食べる。ホットサンド。中身はウフマヨ。かぼちゃスープつき。ザ・朝食って感じだね、と二人で話す。 11時半。彼女が出かける。一人になる。何もやる気が起きない。何もしたくないとも、何かしなくちゃともならず。虚無。 布団の上に寝転ぶ。昨日書いたnoteの記事を読み直して、細かな言い回しを修正したりする。ナルシシズム。 最近、クリステヴァを読んでいる。難しくて読んでて眠い。補助線が

          2024年1月7日(日)