レヴィナスの「狂気」、フーコーの「精神疾患」
相変わらずレヴィナスを中心に色々と考えているが、最近、特に自分の中で重要度が増してきているのが「狂気」と「言語」という2つの領域である。
まず「狂気」について。「狂気」とは何かと、強いて定義するならば、それは「正常から逸脱している精神状態」であるといえる。狂気を積極的に定義するのは難しい。というのも、狂気はつねに「正常」と比べられ、「正常ではないもの」として消極的に定義するほかないからだ。では、正常とはいかなる状態か。これもまた難しいが、あえていえば「合理的に判断できる精神