直子

1995年12月生まれ。食べること、絵を描くこと、言語にあこがれて💭 https://…

直子

1995年12月生まれ。食べること、絵を描くこと、言語にあこがれて💭 https://www.instagram.com/atatametai

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耳を傾ける

ね、さっきの、どう思った? うーん、まあ、そうなんだろうなって思ったよ。てゆうか、まんま"わたし"のことよな。 そう!この人、"わたし"を見つけてくれたー!って、嬉しかった。実は。 たぶんやけど、"わたし"が真ん中のわたしで、わたしは"わたし"がなりたかったもう一人のわたしなんかなって。ほら、映画であったよな?ブルーアワーにぶっとばせ!だっけ? ブルーアワーにぶっとばす、ね。でも、わたしがあったから"わたし"は生きてこれたし、はじまりは"わたし"を守るためだったんじゃ

    • 映画ナミビアの砂漠

      イオンシネマで映画を観るのにちょうど良い空き時間がありました。 兄に勧められていた「トランスフォーマー/ONE」は時間帯が合わず、師匠の娘さんたちが観たと聞いていた「ナミビアの泉」にしました。 主演の河合優実さんを、「サマーフィルムにのって」をはじめ、知らず知らずよく見ていたこと、ポスターのフレーズに惹かれて。 解説などに一切触れず、わたしの中にあるもので感じたことだけで言葉にしました。 ご容赦ください。 以下ネタバレあり 気付いたら、笑いながら泣いていました。 つじ

      • すなおな在り様

        そんなに嬉しかった? うん。 本当に"きれいな言葉"だったね。 そう。でもな、今までにも貰った事があると思う。 だね。 なのに、今日みたいにきれいな、差し出されたまま貰えてなかった。 大きなイボをつけたり、折り曲げたり、できる限り小さく丸めてたよね。 わたしに似合う形に変えてやっと、だったんよ。失礼な在り様やけど。 でもさ、あの言葉の割に「良い彼氏作りなよ〜」っだって。決まっちゃってたね。 それよ。おらん前提なんよ。 毎回一人で餃子定食だからじゃない?お昼

        • 関心は自分の内に

          うわ、続き気になる〜! 主人公にかなり共感してたね。 なんかこう、恋愛している人たちへの憧れと、違和感と、誰かと暮らしたいっていう、色んな気持ちが絡まってる感じにな。うまく言えんけど。 恋愛って言葉をさ、簡単に使うけど簡単じゃないよね。 例えば「恋はドキドキするもの」って、もはやなぞなぞよな。試されてるよ、我ら。 その心は? 強いて言えば「恋は恐れ」? ほほう。 "わたし"も同感? だけど、わたしは恋する相手への恐れだと思ってない? 違う違う。恐いのは、わ

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          きみはのび太くん

          ねえ、その本置いてさ、今日一日をどう過ごしたか思い出してみて。 …いきなりやな。珍しく朝ごはんを食べた。 ごはんを鍋で蒸して温めたよね。 レンチンが苦手なんよ。色んな国で禁止されたり厳しく制限されとるし。しかもな、細胞の生まれ変わりを妨げるだけじゃなくって、逆再生を促すという研究もあって… ハイハイ、それから? 夕方まで仕事かな。 で? あのカフェに行ったよ。栗のカッサータに乗ってるさつまいもアイスをな、スコーンの紅茶クリームに合わせて食べたん、やばかったー。

          きみはのび太くん

          待ちすぎるもの

          うつくしいもの それは その実のうつくしさに気が付かないもの 月のかげりや 太陽の裏っ側を知っているようなこころ そぼくなもの それは うつくしいもの 大きな光のなかで 小さな瞬きを続けるもの 気付いてと願い 気付かないでと願うようなこころ めずらしいもの それは うつくしく、そぼくなもの わたしには先生がいます。 お母さんが一人、お父さんが一人いるようにいます。 一人の先生は言いました。 胸ってまじで待ち すぎるんですと。 笑い声と涙目のあいだを揺

          待ちすぎるもの

          おわりに

          感情に、内側と外側があることについて。 わたしは自称「自分のことを受け入れている」「鈍感で、人に関心がない」人だった。 誰かの人生を生きた記憶はないのだから、人と比べてこうだと評価出来ないはずなのに、分類して、理解したつもりで、外側で言葉を使った。 その内側には、"恥ずかしいわたし"が隠れていた。 顔が恥ずかしかった。体も恥ずかしかった。何より、悲しいわたしが恥ずかしかった。喜ぶわたしも恥ずかしかった。期待するわたし、驚くわたし、怒るわたし、嫌悪するわたし。恥ずかしいわた

          おわりに

          探しものは帰り道に

          わたしさあ、今日は泣かないの? すごい質問やな。大丈夫そうやけど。 我慢しなくていいからね。涙は、"わたし"の感情を知るための道筋だから。 おけおけ。 うわ、やな返事の感じー。 ハイハイ、どうぞ。 つまりね、植物にとっての、雨上がりに雲間から差す太陽の光。それが涙なんだよ。 始まった。 植物ってさ、雨が降らないと育たないでしょ。乾いて、しおれて、地面に倒れてしまう。 そうやな。 でもね、雨が降るとすぐ生き生きするの。雲が開けて、光が差せば、こっちこっちって

          探しものは帰り道に

          あつい あついと

          モロヘイヤを湯がいたり チリチリ滝を眺めたり おおきなカレーを食べたり 栗をむく気になれなかったり 芋を穴あり袋に詰めたり かぼちゃアイスで涼んだり 欠けた月を見つめたり 満月が恐くなくなったり へんな仮歯に仰天したり へんな仮歯に見慣れたり 適当にストレッチをしたら すっきり毎朝目覚めたり 絵を描いたり 言葉が浮かんだり 流れないように留めたり 心の端から端まで揺れたり あたまの一部を抱えて 前も後ろも見れなくなって ちゃんと休んで ま

          あつい あついと

          寂しい気持ち

          ねえあの、太ったこけしみたいなの、いつ買ったんだっけ? 2年くらい前かな。ベーグル屋さんの裏であったこけし展で。あと、みたいなの、じゃなくてこけしな。 こないだ断捨離したのにさ、大事に飾ってるんだねえ。 色んなこけしがあったんやけど、それぞれに言われがあってな。それを知って、この子にしようって連れて帰ったから。ただのモノじゃない。 胸のあたりでふたつに別れてる、あれはお饅頭? そう。詳しいことは忘れたんやけど、お饅頭の半分がお母さんで、片割れがお父さんなんやって。 

          寂しい気持ち

          後悔の向こう側へ

          なあなあ。 …今日は眠たいから、ストレッチして寝ようよう。 "わたし"が泣いてる理由、わたしなりに考えたんやけど。 ほう。言ってみ? ズバリ、過去を悲しむ"わたしたち"にうんざりするからでしょう! 人はそれを後悔と呼ぶね。 あー、それそれ。 何を後悔してると思う? …ある時、上手くいってるって思ってた人について? あの頃は、わたしの甲羅が鉄鋼の鎧だったから、"わたし"としては後悔のしようが難しいんだけど。 そのぶん、わたしはやり切れんなあ。 例えば?

          後悔の向こう側へ

          涙の温度

          なあ、最近悲しいことあったっけ? …何でそんなこと聞くの。 寝ようって時に"わたし"が泣くからよ。 わたしは悲しい時にしか泣かないの? えー…たぶん。"わたし"はそうじゃないってこと? うん、ちょっと言いづらいんだけど、わたしが泣いてる時、"わたし"はなんてゆうか…豊かなの。 ほう。 感情には名前がついてるじゃない。悲しみ、喜び、怒り、驚き、嫌悪、恐れ、信頼、期待…。でもそれはさ、"わたし"じゃなくて、わたしがつけてるものなんだよ。 まあ、そうか… 例えば、

          涙の温度

          ぼくなつ2を配信で

          なつやすみ。 家族で一緒に過ごした。 2つ上のお兄ちゃんから「布団ちゃんオリジナルTシャツ」を貰った。 サイズが合わなかったから、とのこと。 あ、似合う。しかもぴったり。 喜んでいると、ぼくのなつやすみ2の動画をすすめられた。 一人暮らしの生活に戻った。 誰かの声が恋しくなった。 布団ちゃん ぼくなつ youtubeで検索。 懐かしい音楽やセリフ。 小さい頃、何度も親しんだ風景だった。 ぼくくん(布団ちゃん)は、毎日、色んな人に話しかけた。 人々の関わりに、す

          ぼくなつ2を配信で

          おわりに

          たたくと、カッチン っと響きそうなてっぺんひとつに立ち上がった、ふたりの感情。 わたしと"わたし"は、大人とこどものような、意識と無意識のような。 ともに自我があり、同じ年月を過ごし、境界線があるようでない一人の、外側と真ん中としてあらわれた。 育ててみたくなった。 そのはじまりには、好きな人と言うには平凡な、素敵な人と言うには過ぎるような顔を見た、あの人がいる。 格好なんかよりも、内側の真ん中を知りたいと、そんな気持ちは初めてだった。 あまりにも懐かしい、胸のささやき

          おわりに

          薄い甲羅

          まだ考えてるの? そう。どうしても気になるんよな。 でも、わかることじゃないよね? うん。でも、考えたいんよ。 思い出した時、びっくりしたね。 はじめて触れるような、不気味な感触だった。なのにだんだん馴染んできてな。 そうそう、こんな感じ。 茶色の、わたしたちも嫌いなヤツだ!って、掃除機で吸い込もうとしたよな。 サイズ的に無理だったよね。ヤツにしてはデカ過ぎだよ、あの茶色いの。 角度を変えたりして、とにかく吸い込みたくて、やっぱり無理で。掃除機で押さえつけて

          薄い甲羅

          優しいあの人

          ねえ 優しさってなんだと思う♩ 好きだよねえ、その歌。 うん好き。わたしは優しくないから、定期的に歌って確認したいんよな。 どうしてわたしは優しくないの? んー…例えばやけど、わたしの右耳って上手く聴こえてないだろ? そうだね。 はじめて会う人と、話をして、すごく楽しくて。なんとなく、その事を打ち明けたことがあってな。 うん。 そしたらその人、自分がわたしの右側にずっといたからって、ごめんね、聞こえづらかったよね?って言ったんよ。 うん。 その時、なんでそ

          優しいあの人