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耳を傾ける

ね、さっきの、どう思った?

うーん、まあ、そうなんだろうなって思ったよ。てゆうか、まんま"わたし"のことよな。

そう!この人、"わたし"を見つけてくれたー!って、嬉しかった。実は。

たぶんやけど、"わたし"が真ん中のわたしで、わたしは"わたし"がなりたかったもう一人のわたしなんかなって。ほら、映画であったよな?ブルーアワーにぶっとばせ!だっけ?

ブルーアワーにぶっとばす、ね。でも、わたしがあったから"わたし"は生きてこれたし、はじまりは"わたし"を守るためだったんじゃないかな。なのにいつの間にか嫌われてたのは、さみしかったけど、かなり。

ごめん、ごめん。

他に言いたいことある?

…たぶん、わたしみたいなのを、たくさんの人が持ってるんだろうなって。ダメなことじゃないけど、真ん中どころか、周りの声も聞けなくなって、ひとりで抱え込んで疲れる必要ないよって、こととか?

そうだね。でもさ、わたしは"わたし"のこと知ってたよね? 時々だけど、目線は感じてたんだよ。声は届かなかったけど。

そうだった。だからそういう、どうしようない時はひとりで抱え込むしかないんよ。苦しいけど、いつか必ず抱えきれなくなって、こぼれ落ちる。そしたらきっと、それを拾ってくれる人が現れて、どうにかこうにか救われるから。

"わたし"の救世主だね。どんな人なんだろう?

たぶん、"わたし"と似たところがあって、だから、わたしだけでは、"わたし"無しでは、どうにもこうにもいかない人かな。

美談なの?それは。

…それほど平和なもんじゃないよ。

と 言いますと?

人それぞれだろうけど、真ん中の自分を守っている自分を、仮面としてイメージするとわかりやすいかな。数枚だったら、めでたしめでたし、で済むかもやけど、その枚数が増せば増すほど、真ん中の自分は闇の中なわけよ。

ふんふん。

で、救世主が現れて、1枚1枚剥がされて、真ん中に辿り着かれて、もしかしてこれが本当のあなたですよね?って言われても困るわけ。だってそれは守るべき、隠すべき存在だと思っているから。

なるほどねえ。

だから、闇が深ければ深いほど、救世主に対する拒絶反応も強まる。救世主どころか、恐ろしい敵になるのかな。わたしはな、"わたし"に光を当てて生きる方が、才能が輝くと思うんよ。だから受け入れろよ!ってスタンスなんやけど…

相変わらず強いねえ。

どう生きていくかは、それぞれが、それぞれのタイミングで決めていくことやけど、真ん中の自分は弱くないよってことは言いたい。感情豊かで、心配や不安を感じやすい、だから優しくなれる。勇気を信じて外に開けば、いずれ強みに変わる。今までの時代の社会からは疎外されてきたとしても、少しずつ変わっていく。わたしは"わたし"の才能で、世界を繋いでいきたい。

えー なんか、ありがとう//

照れますね///

てゆうかここのラーメン美味しいね。

うん、焼き飯も卵たっぷりで最高!季節の野菜ラーメンも気になるなあ。

また食べに来ようよ。ふたりなら、どこにでも行けるよ、きっと。

うん。でもまずは、わたしが"わたし"の声を聞いて、周りの皆んなの声に耳を傾けて、柔軟になりたい。色んな音が聴こえてくるような、そんなふたりになろう。

了解でーす。


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