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東京大学/国語/第四問

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#詩

2023東京大学/国語/第四問/解答解説

2023東京大学/国語/第四問/解答解説

【2023東京大学/国語/第四問/解答解説】

〈本文理解〉
出典は長田弘の随想『詩人であること』。筆者は詩人。第四問は詩人や歌人の文章からの出題が多く、2020谷川俊太郎、2014蜂飼耳、2012河野裕子、2010小野十三郎、という具合である。
①段落。それぞれに独自の、特殊な、具体的な経験の言葉を、「公共」の言葉や「全体」の意見ときうレベルに抽象して引きあげてしまうとき、そうした公準化の手続き

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14東大国語/第四問(随想)/解答解説

14東大国語/第四問(随想)/解答解説

【2014東京大学/国語/第四問(随想)/解答解説】

〈本文理解〉
出典は蜂飼耳「馬の歯」。毎度ながら、味わい深い随想からの出題だが、今回のは特に難度が高い。
①~③段落。仕事の打ち合わせでだれかとはじめて顔を合わせるとき。そんなときには、互いに、見えない触覚を伸ばして話題を探すことになる。(中略)。初対面の人と向かい合う時間は、「日常のなかに、ずぶりと差しこまれる」(傍線部ア)。先日は理系の

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