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京都大学/国語(現代文)

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2023年2月の記事一覧

2009京都大学/国語/第一問/解答解説

2009京都大学/国語/第一問/解答解説

【2009京都大学/国語/第一問/解答解説】

〈本文理解〉
出典は柳沼重剛の随想「書き言葉について」。著者の専門は西洋古典文学(プルタルコス等)。
①段落。若いころ私は、偉い先生の下請けをして、いくつかの百科事典の執筆をやった。申し訳ないが、あれは今から思えば「ありがたい勉強になった」(傍線部(1))。百科事典の執筆はたいてい、項目ごとに「何行」と指定されるが、一般に、何行とか何字とか何枚とかい

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2009京都大学/国語/第二問(理系)/解答解説

2009京都大学/国語/第二問(理系)/解答解説

【2009京都大学/国語/第二問(理系)/解答解説】

〈本文理解〉
出典は澁澤龍彦の随想「玩具のシンボル価値」。
①段落。しかし人間というのは気まぐれなもので、人間の遊びは、決して玩具によって百パーセント規定されるものではないのである。これは大事なことだと思うので、とくに強調しておきたいが、玩具のきまりきった使い方を、むしろ裏切るような遊びを人間は好んで発明する。そもそも遊びとは、そういうことで

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2010京都大学/国語/第一問/解答解説

2010京都大学/国語/第一問/解答解説

【2010京都大学/国語/第一問/解答解説】

出典は津島佑子の随想「物語る声を求めて」。筆者は小説家で、父は太宰治。
①段落。口承で伝えられた物語の世界はなぜ、私を魅了するのだろう。
②〜④段落…
⑤段落。試しにこうして、子どものころを思い出すと、そこには口承の物語がふんだんに生きていたんだな、と改めて気がつき、驚かされる。…
⑥段落。子どものころの世界は、音とにおいと手触りとでできあがっている

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