マガジンのカバー画像

アイデアを形にする教室

21
運営しているクリエイター

#編集者

白石正明さんが退職する

白石正明さんが退職する

白石正明さんが退職する。

といっても、出版に縁がない人だと、もしかすると「誰のこと?」と思われるかもしれない。医学書院で「ケアをひらく」というシリーズ(2024年3月現在シリーズ43冊)を手掛けてこられた編集者である。

※精神看護2024年3月号は白石さん特集号である。率直にいって頭のおかしい企画だと思う。

1999年、僕は新卒で医学書院に入社した。そこで、白石さんに出会った。それ以来、僕は

もっとみる
受け継ぐということ

受け継ぐということ

昨日は南青山のジマジンというお店でやっていた、廣木光一バンドのライブに行ってきました。私は2001年から廣木光一さんにギターを習っているので、かれこれ四半世紀近くの弟子ということになる。

コロナ禍を挟んでの久々のライブ。たっぷり音の洪水を浴びて、帰宅してから、なんとなく頭に浮かんだフレーズをギターで弾いてみた。そしてぼんやりと、「受け継ぐ」ということについて考えてみた。

私のギターは下手の横好

もっとみる
「なぜ私が書いたものは読まれないの?」に対する編集者の答え

「なぜ私が書いたものは読まれないの?」に対する編集者の答え

このnoteという場所自体がそうですが、今は「書いたもの」を手軽に、世界に向かって発表できる時代です。小説でもコラムでも、ほんのすこし前まで、印刷代や輸送費をかけて同人誌として出版していたものが、いまでは誰でも、ほぼコストなく発表し、読んでもらうことができるようになった。

たくさんの人が、自由にコンテンツを発表できる。
いい時代になったな、と思います。

でも一方で、こんな疑問が浮かんできます。

もっとみる