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為せば成る

為せば成る
為さねば成らぬ 
何事も
成らぬは人の 
為さぬなりけり。

上杉鷹山が語ったと言われる名言。
知らない人の方が少ないだろう。

やってみせ
言って聞かせて
させてみて
褒めてやらねば
人は動かじ

連合艦隊を率いた山本五十六の
言葉として紹介されることの多い
こちらの言葉も、実は元ネタは
鷹山の言葉だと言われている。

たとえ、上杉鷹山の名前を直接は
知らなくても、様々なところで
間接的に見聞きしたり、影響を
受けたりしている可能性が高い
のだ。

鷹山は、ケネディ大統領が尊敬する
政治家としてその名を挙げたと言われ、
日本国内のみならず海外にまでその
名声が届いている名君。

上杉家と言えば、武田信玄のライバル
として、川中島の戦いなどで死闘を
繰り広げた越後の名将、上杉謙信が
有名だ。
NHKの大河ドラマ、『真田丸』では、
遠藤憲一さん演じる上杉景勝が、
秀吉に翻弄されておろおろする様が
描かれていたのが記憶に新しい。
この上杉景勝の時代以降、元々の拠点
であった越後から会津へ、しまいには
米沢へと移封、しかも石高を半分以下
にされてしまう。

江戸幕府の時代に、米沢藩上杉家は
名門として続いていたものの、石高が
減っているのに藩の支出を見直さず、
深刻な財政危機に陥った。
しかも、後継ぎがいないという危機も
相まって、お取り潰しになりかねない
状況。
そこに、他藩から養子として、
そして未来を担うホープとして、
颯爽と登場したのが上杉鷹山
だったのである。

この鷹山の出自から、どうやって改革を
成し遂げたかに至る一連の物語は、
『歴史発想源 〜改革の鷹眼・米沢再建篇〜』
弘中勝
に詳しい。
メルマガ「ビジネス発想源 Special」に
連載されていたものをまとめたものが、
Kindleで発売されていて、Unlimitedで
なら追加料金なしで読める。
連載中にワクワクしながら読んだのを
思い出し、今回改めてダウンロードして
読み進めているところ。

もう一週間前のことだが、その
上杉鷹山の名前を戴いたお酒を
ご相伴にあずかった。

「初しぼり生」の「純米原酒」だけ
あって、こっくりとした味わい。
稀代の名政治家の手腕を思いながら、
美味しくいただいた。

海外の方々とコミュニケーションする
際に、歴史に名を残す人物について
語れるようになっておくことは、
自身の信用、信頼度アップに大変
役立つ。
教養、ないしは一般常識として
覚えようと思ってもなかなか難しいが、
仕事でメリットが得られるとか、
友達との親交を深められるという
ような実利が伴うならば、
自然と頭に入ってくるもの。

殊に、鷹山の話は、組織をどう
改革するかについて、多くの示唆に
富む格好の素材である。
一読をお勧めしたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。