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念入りな準備

在宅勤務を導入し、少しずつ慣れ
始めたタイミングでの緊急事態宣言。
より一層、在宅勤務の比重を増やす
べくスケジュールの調整を行う日々。
今はZOOM、今後はMicrosoftの
TEAMSにお世話になることが
増えそうだが、どのツールを使うに
しても、オンラインで顔を合わせる
会議やセミナー、交流会、そして
飲み会まで、とにかくその数が
うなぎ上りに増えて来た。

今日も在宅勤務で、3件ほどのZOOM
会議をこなした後、夜の時間帯に
友人の主催するオンライン交流会に
参加をさせていただいたところ。
私よりも大分オンライン会議ツールを
使いこなしている方々から、色々な
コツを伝授していただき、大変に
参考になった。

大抵の会社は4月に新卒新入社員を
迎え入れ、大きな会社であれば結構な
人数に対して研修を施す必要に
迫られる。
今日聞いて特に興味深かったのは、
166人もの新卒新入社員に対して、
ZOOMを使った集合研修を企画運営
した会社の裏話。

2月頃に、新型コロナで集合研修は
出来ないのではないか、という不安が
出始めた。
そこで、速やかにオンライン実施へと
切り替えることを判断。
インタラクティブにするために、色々
知恵を絞って、準備に相当な労力を
使ったとのことだが、その研修の
様子に実際に立ち会っていた友人曰く、
「感動もの」のレベルで研修を
動かしていたとのこと。

成功の秘訣は、どんな事態が起こる
か想定が難しい中でも、あれこれ
想定をして、事前に対応策を練り、
不安を一つひとつ潰しておいたこと、
要は「抜かりのない準備」をした
ことに尽きることだと理解した。
そして、そんな高いレベルでの準備を
したからこそ、ほぼ全ての新卒社員が
スムーズに研修に入って来たときに、
「報われた気がした」
とおっしゃっていたのが非常に印象的
だった。

「失敗のできない仕事」というのが
誰にとってもあると思う。
もちろん、絶対に失敗しないという
ことはほぼありえないので、
「失敗が許されない仕事」と言うべき
かもしれない。
今日話をしてくださった研修担当者の
方の視点からすれば、一年に僅か1回
しかない、このタイミングで開催する
より外はない研修、しかも新入社員に
とっては一生に1回しかないもの。
相当に気合を入れて、念には念を
入れて、準備をやりきったのだと思う。
その思いが実り、スムーズに進行した
だけでなく、効果的な研修となった
様子がうかがわれ、非常に共感する
ところ大であった。

何でもかんでも、念入りに準備を
すべき、などと言いたいわけでは
決してない。
石橋を叩きすぎて、渡る前に橋が壊れる
なんてことは本末転倒であるし、
PDCAではなくて、DCAPでいくべき、
つまりPlan・計画をするよりも先に
まずDo・実行してしまうべし!
という考えが自分のベースにあるので、
準備をし過ぎる弊害には十分に注意
する必要があると考える。

という前提を置きつつ、やはり
「ここぞ!」
という場面では、後悔のしようもない
程に念入りな準備をすることが、
自分の自信につながり、
本番でのパフォーマンスに影響し、
最終的に良い結果をもたらして
くれるのだろう。
そんな感想を抱いた、今日のオンライン
交流会だった。

もう一つついでに、
「集合研修あるある」で、
午後のセッションは大抵寝るヤツが
多数出るものだが、ZOOM研修では
ほぼ皆無だったという。
担当者さんの仮説としては、
「常にカメラをオン」
という約束があり、全員が実際に
カメラで見られる状況にあり、
それを本人たちも意識しているが
ために、適度な緊張感が生まれて
いたからだろう、とのこと。
やはり、人に見られている意識がある
というのは、適度な緊張感を生むのは
間違いない。
誰も見ていないところで、中だるみする
ことなく常に全力疾走できる聖人君子の
ような人は事実少ないが、パソコンの
カメラをオンにするというルールが
あるだけでそこまで効果的に受講者を
覚醒させておけるというのは、
実践的な学びとして覚えておいて
損はないと思う。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。