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今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則

昨日ご紹介した、川上徹也さんの
『高くてもバカ売れ!なんで?』
は、
商品を高い値付けで売るためのヒント
満載の良書です。

今日も引き続き、こちらの本について
ご紹介させてください。

本書の構成は、サブタイトルにある
「インフレ時代でも売れる7の鉄則」
この「7の鉄則」が、1章から7章
それぞれのテーマに対応
する形を
とっています。

この鉄則は、市場におけるここ数年の
事例を徹底的に検証して、
「高くても売れる」キーワードを
あぶり出したもの
であることは、
昨日の記事に書いた通りでして、
そのキーワードに沿った事例の数々
ふんだんに紹介してくれているのが
本書の魅力なのですね。

加えて、最後の8章で、川上さんは
「今すぐ価格の壁を打ち破るための7原則」
と銘打って、先のキーワードを踏まえつつ
実際に価格の壁を「今すぐ」打ち破るのに
有効な原則
を具体的に紹介してくれます。

その7つの原則を、以下に引用させて
いただきますね。

① 想定価格を上げる
② 付加価値をつける
③ 名前を変える
④ 見た目を変える
⑤ 売る時間・場所を変える
⑥ 売る相手を変える
⑦ 定義を変える

同書221頁参照

昨日ご紹介した7の鉄則に、
これらの7原則を掛け合わせると、
単純計算でも「7×7=49通り」の
アイデアの方向性を手に入れることが
可能
になりますよね。

実際にはそんな単純な話ではないにせよ、
アイデアをポンポン量産する起点
なり得ることは間違いありません。

もしこの本を読まれたならば、
「あー、面白かった」とか、
「ふむふむ、参考になった」などの
感想を持つところで止まらずに、
自分の会社に、商品に、どうやって
活用するかを考えるのに使うことが
大切
ではないかと思います。

実際に企画し、実施してみると、
上手くいったりいかなかったり、
とにかく市場からの反応が得られる
はずですよね。

その反応こそが、宝物となります。
その宝を、次にどう活かしていくか、
不断のPDCAを回していくことこそが
より重要となるでしょう。

そうやってPDCAを回していくきっかけ
として、本書は非常に便利で有用だと
思うわけです。


なお、最後の8章に出てくる事例は、
1章から7章が2020年~2023年の
コロナ禍の時期に限られているのに
対して、より幅広い年代をカバーし、
かなり古い事例も含まれていました。

③の事例として、
「ネピア モイスチャーティシュ」が
「鼻セレブ」に、
「小ねじプライヤー」が
「ネジザウルス」に、
それぞれ名前を変更
したことが
挙がっています。

これらの商品は、既に長らく市場で
売れ続けているわけですが、
いずれも高価格であることが十分に納得
できる程の高い付加価値を実現
している
ことが、名前を変更することによって
よりストレートに伝わり、それによって
バカ売れし始めた
のですよね。

③以外の原則においても、
非常に懐かしい事例を含め、
とても分かりやすい紹介が続きますので、
色々試してみる上で大変に参考になる
こと請け合いです。

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