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著名な母親の名前は借りずに、自分の名前で勝負する

数ヶ月前、Facebookで偶然目にした
記事に、私の職場である目黒の
某ビルに新規オープンするお店の
情報があった。
丁度ひいきにしていたラーメン屋
さんがお店をたたんだ直後くらいの
出店。
一度チェックしに行ったのだが、
その時はなぜか影も形もなく、
デマ情報をつかまされたのか!?
と残念しきり。

そんなことはすっかり忘れていた
ところで、最近その某ビルを通り
がかったら、どうもそのお店が
オープンしている様子。
じゃぁ行ってみるかと訪れたのが
こちら。

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「クリトモ式混ぜ麺」という名前
だけでは、何だかさっぱり分から
ないが、こうやって入口にある
ボードで説明を見ると、どんな
ものかが伝わってくる。
グルテンフリーの麺を使用し、
エスニックな味わいが特徴の、
汁なしの混ぜ麺である。

そもそも、「クリトモ」というのは
何なのか?
私は存じ上げなかったのだが、
栗原友さんという料理研究家が開発
したということで、「クリトモ式」
を名乗っている様子。
お店自体、クリトモさんが経営されて
いるとのことである。

この栗原さん、実はあの有名な料理
研究家である栗原はるみさん
ご子息。
友さんの弟さんも料理家として活躍
されているそうで、やはり環境が
環境だけにお子さんたちも自然と
そちらに進むのだろうか。

店内は、僅かカウンター4席ほど。
奥に座ると、出る際に手前の人に一旦
店外まで出てもらわないと通れない
レベル。

初めてなので、シンプルに行くか、
全部載せで行くか、若干迷ったが
お腹の具合を考えて後者に決定。
出て来たのがこちら。

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麺は、縮れ方が昔懐かしい袋麺の
ような見た目。
少々もちもちしており、硬めの茹で
加減が好きな私としては若干不満。
ただ、大豆ベースのグルテンフリー
なので、そこは大目に見なければ
なるまい。

具に載っているものを全てマゼマゼ
して食す。
味噌っぽい外観の、恐らくは大豆
をベースにしたペーストや、高菜、
パクチー、しらすの佃煮、そして
キュウリの千切りを、麺と一緒に
混ぜる。
角煮だけは、形を崩さないように
脇によけておいたのは言うまでも
ない。

お味の方は、、、ボードにある通り、
「不思議」な感じ。
東南アジアに行くと屋台で供して
いそうな、なんともエスニックな
味と香りである。
なかなか美味しい。
パクチー好きな向きには、かなり
ウケる味ではないかと思う。

お店のお姉さんに、いつから始めた
のかを聞いてみたのをきっかけに、
雑談を少々。
コロナもあってオープンに手間取り、
またオープン直後にも色々とあった
ようで、営業が予定よりも大分遅い
スタートとなったこと、最近ようやく
お客さんが口コミなどで増えつつ
あることなどを教えてくれた。

「クリトモ」の由来についても話を
振ると、その彼女は、オーナーの
友さんがやっている会社の社員です、
と教えてくれた。
はるみさんが母親であるということ
は知っていたので、宣伝にそういう
ことは活用しないの?と水を向けて
みる。

すると、友さんご自身が、はるみさん
の娘さんであることをあまり積極的
には言っていないとのこと。
コンプレックスとまでは言わない
までも、「はるみさんの娘」という
ポジションではなく、自分は自分だ
という感覚をお持ちなのだろう。
実際、ご自身で会社を興されて、この
「混ぜ麺」屋さんを含めて、かなり
色々手掛けている様子。

つい最近、築地に鮮魚店を新しく
オープンしたばかりなのだといい、
そちらで忙しくされているそうだ。

2016年には、こんな書籍も出されて
いるクリトモさん。

母親とは異なる独自路線でどんな
活躍をされるのか、今後の展開が
楽しみである。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。