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電子処方箋の扱い方 開業医のひとりごと 秋山一誠 月刊ピンドラーマ2022年10月号

電子処方箋には処方通知書(Notificação de Receita)を添付できないので、タイプAとB以外の処方が可能になります(9月号の表を参照)。コロナ禍で電子処方が発展し、現在色々な企業が参入しています(註1)。電子処方の使い方で疑問がある読者様もおられるので、筆者が使っている「memed」を例に利用方法を説明します。電子処方をご利用いただくには、お名前以外に、「SMS受診可能なブラジルの携帯電話」、「CPF、ブラジル納税者番号」、「住所(2通のControle Especialを発行の場合必須」の用意が必要です。

医師が処方箋をアプリで発行すると、患者さんの携帯電話SMSに次のメッセージが入ります。

初めて使用する場合、承認確認画面があります。Aceitar e continuarをクリックして続けます。

無料アプリのため、広告が出てきます。この画面は右上ペケで閉めます。

処方が出てきます。ここでは医師や患者の名前が保護され出てきません。

前の画面の「Desbloquear dados」をクリックすると、ユーザー確認画面が出てきます。ここで、現在使用している携帯電話番号の下4桁の数字を入力します。

医師と患者の名前が出てきます。

画面を下にスクロールすると、QRコードが出てきます。これを薬局に提示する方法もあります。

携帯電話を薬局に持参したくない場合は、処方箋を印刷して提出することもできます。図8の「Baixar receita」をクリックすると印刷用処方箋が出てきます。

抗生剤や抗うつ剤など2通のContole Especial処方箋の場合はこの印刷用が出てきます。

『オンライン診察や電子処方を上手く利用すると、医療の利便性が高まるのは明らかだな。24人の読者様も是非賢くご利用くださいね』

註1:例をあげると、CFM(連邦医師評議会)のアプリを始め、memed、eleve、HiDoctor、Receita Digital、Doutor Prescreve等が使用されている。

秋山 一誠 (あきやまかずせい)
サンパウロで開業(一般内科、漢方内科、予防医学科)。この連載に関するお問い合わせ、ご意見は hitorigoto@kazusei.med.br までどうぞ。診療所のホームページ www.akiyama.med.br では過去の「開業医のひとりごと」を閲覧いただけます。

月刊ピンドラーマ2022年10月号
(写真をクリックすると全編PDFでご覧いただけます)


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