サラバ / 西加奈子


読んだ後、

あぁ、贅沢な物語だったと思った。


1人の少年が大人になり中年になるまでを
描いた物語です。


超個性派な姉を除いて
主人公の心情や生き方などものすごくリアルで。


共感できる人がいるであろう作品。


今年27になるわたしにとって、完全に反面教師だった。

なんとなくやってこれてる主人公が
年齢とともに落ちていく様は
男性よりも女性の方がリアルな気もした。


若さとそれなりに身なりを整えていれば
恋人もできて
仕事もそれなりで
それなりの時期に結婚して
子供を産んで、、。


わたしにとって。それは怖さでしかなくて。


暗い話がしたいわけじゃないけど
家庭しかなくなった、母という役割だけを全うした先にある

夫と何かがうまくいかなくなった時、裏切られた時。
子供との関係がうまくいかなくなった時、子離れする時

虚無感と言うか。何も無くなるのがわたしは怖い。


母を見て学んだからなのか、
臆病なのか、
賢明なのか。

わからないけれど


数足の草鞋が必要だと思う。


色んな面での魅力やフィールドがあって、
自分と向き合うことをし続ける
それが素敵な人を作るのだとおもう。

私はそういう人でありたい。


半生をかけて大切なことを教えてくれた主人公。
フィクションだとしても
あまりに贅沢で、考えさせられる本だった。


“美しい人”にも少し似ていた。


人を気にするよりも
自分に素直に生きて良いよって
教えてくれる本。


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