ヨガやピラティスの先生になる人たちへ④前編

ピラティスには、1対1の個人セッション(パーソナルトレーニング)と1対複数のグループレッスンの2パターンが存在しています。今回はグループレッスンの進め方、指導について話を進めていきたいと思います。ヨガなどのほぼマンツーマンでのレッスン(セッション)をおこなう機会がない(少ない)という方にも、役立つ内容になるように意識して書き進めていきます。

「ピラティスって、マンツーマンでないと...」とおっしゃる方にたまに出会うことがあります。そういう人はおそらくまだ、上質なインストラクターに出会っていないだけです。そして、「マンツーマンでないと...」という人のマンツーマンは必ず残念なレベルです。

必ずと断言してしまえるのは、"グループレッスンの質=個人セッションの質"だからです。

飲食店で考えてみてください。百貨店などで売られている料理屋さんのお弁当を食べてみて、美味しくなかったとします。その料理屋さんに実際に食べに行ったら、美味しかったということがあまりないと思います。

例えば、老舗のすき焼き屋さんが品川駅構内でお弁当を出しています。老舗のすき焼き屋さんは安くはないものの、その値段に合った美味しさを提供しています。そして、駅で買えるお弁当もなかなか美味しくて、新幹線に乗る際は買うことが多くあります。きっと、その料理屋さんは「こういうところを工夫すれば...」と考えてプロとしての誠意・プライドをもってお弁当を作っているはずです。

グループレッスンと個人セッションについても、同じように考えて欲しいのです。「いい加減なお弁当で食べられたものではないけれど、実際に料亭で食べると美味しいんです」なんて、プロとして恥ずかしいことです。

とはいえ、私の言っていることが理想論に聞こえている人もいると思います。そうは言うけれど「人数が増えれば増えるほど緊張もするのに」とか「年齢差や経験差がある場合はどうしようもないのでは」と、もしかすると感じているかもしれません。5人程度の少人数だったら大丈夫だけれど、30人,50人...と「人数が増えてくるとどうしようもないのでは?」と、そう諦めている人もいるかもしれません。

でも、それは思いこみです。老若男女どんな人たちがいても、クオリティを落とさずにレッスンすることは絶対にできます。禁忌がある人(お医者さんからこういった動きをしてはいけませんと指導されている人)がいても、です。

その方法については、次回書いていきます。まずは今回は思いこみを外す第一歩を、これからインストラクターになるあなたに踏み出してもらいたいと思います。


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ヨガやピラティスの先生になる人たちへ①
https://note.mu/pilates/n/na9b1e27d9196
ヨガやピラティスの先生になる人たちへ②
https://note.mu/pilates/n/n20d6c3705f3e
ヨガやピラティスの先生になる人たちへ③
https://note.mu/pilates/n/n1f7afe93be89

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