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「フォロワー」が「金」になる? ~評価経済社会入門~

始めは限られた選択肢しかなく、その中で工夫して不自由に見えるけれども自由な世界に生きていた。

そんな世界に「無限の選択肢」が現れ、我々は何も選べなくなった。

そんな世界に「評価」が現れ、我々はそれに従うしかなくなった。

これから、我々は自由にみえるれども不自由な世界に生きることになる。

ようこそ、評価経済社会へ

はじめに

こんにちわ。ぴくむんです。

私は、
小さい頃から実生活で役に立たない学問ばかり教えられる。
「現代社会でダイレクトに役に立つ学問がない」
研究は、勉強の醍醐味であるのに大多数の人がやっていない。
「大多数の人は研究をする機会がない」

ことに対して疑問を覚えていました。そこで、

国なんてあてにせずに
自分の力で「実生活に直接役に立つ学問の確立」することや、
大学に行かなくても「誰でも研究できる環境の整備」する活動を始めようと思いました。

この記事では、インフルエンサー「岡田斗司夫」という方の考え方をまとめていこうと思います。今回は「評価経済社会」について入門書を書いてみました。
参考になれば幸いです。

本文

20年前は、made in Chinaは安い模造品で劣悪品の代名詞であり、誰も所詮made in Chinaと侮っていた。しかし、この20年でどうなっただろうか。
AppleはDesigned in California. Assembled in Chinaと表記されるようになり、amazonの小物家電は中華製品に占領され、私個人としても殆どものが中国に絡んだ製品を使っている。このように劣悪品と呼ばれたものが現代のテクノロジーにより品質が向上し、大多数のものが生活に支障がないレベルにまで向上している。

そして、戦後復興を遂げた日本は、落ち目であるかも知れないが、世界でも一人当たりGDPはトップ30に入るほど、GDPは世界3位になるほど大国であり、貧富の差はあるけれども我々国民の大多数はこの記事を読めるぐらい(ネットを使える)豊かである。

無視ができないのはスマホの登場である。スマホアプリが一般市民に解放され、誰でも簡単に巨大データベースにアクセスが可能になり、いかなる情報を手に入れられるようになった。最新の家電情報。革命的な商品。様々なノウハウ。旅行。風俗。など本当にこの世界にある全ての情報を我々は簡単に知ることができようになった。一昔前までは、一部の物好きが見るような雑誌を購入しなければ、情報すら手に入れられなくなったが今やgoogleが全てを教えてくれるようになった。

モバイルバッテリーが欲しくてAmazonで調べれば手に入る製品が数十と並び、ランチがしたければmapアプリでランチと調べれば近くにあるお店が出てきて、旅行にいけばその日に予約アプリでホテルを予約し、上限はあるけれども好きなものを好きな時に手に入れるようなまるで神様になったかのような気分になる。

つまり、この20年で我々一般市民に無数の選択肢が解放されたのである。

昔は限られた選択肢しかなかったが、今は無数の選択肢が解放された

それは素晴らしいことではあるが、世の中には「ジャムの法則」というものがある。
コロンビア大のシーナ・アイエンガー教授が発表したもので、簡単に要約すると

6種類のジャムを試食販売するスーパーと24種類のジャムを試食販売するスーパーを比較ししたところ、6種類のジャムを売った方がよく売れた。
つまり、人は選択肢が多すぎると人は選べなくなる。

ジャムの法則

というものである。

先ほども述べた通り我々は何か行動する度に日常的に無数の選択肢が常に提示される。黎明期において我々は選択肢の多さにうんざりしていたのだが、画期的な機能が実装された。

それが「口コミ」である。

商品の評価

全ての商品が5段階で評価され、具体的な感想が書き込まれるようになった。
我々はその「口コミ」に群がるようになった。

何を選択肢するにしても、まずはその「口コミ」を見て評価が低いものがあれば選択肢から外し、評価が高いものを選択するようになった。

最初は「商品」の評価だけだった。
一般常識から考えて、「人間が人間を評価する」というのは道徳的に良いことではないのは、なんとなくの皆の認識であろう。

なので、人間に対するネット評価というのは積極的に実現しなかったと考えられる。

しかし、それが意外な形で実現することになった。

それが、SNSでの「フォロワー」システムの登場である。

人間の評価

フォロワーの元々の意味は、followの「追う」のer(人)がついて、「投稿記事を追いかける人」というものだったと思うが、いつの間にか「投稿記事を追いかけるのではなく、投稿している人を応援する」という意味合いにシフトしていった。

私が10年ほど前にテレビで「イマゴロJKは、彼氏をフォロワー数で選ぶ」というニュース番組の特集を見たことがある。

それを見た当初の私は

「ついに女は外見だけじゃ飽き足らず、そんなよくわかんフォロワーで選ぶのかよ、もっと中身を見ろ、ここにイイ男がおるぞ。」

と思っていたが、あれから10年経ち、私はあのJKを笑うことはできない。

現代社会において、フォロワーの数が多ければ多いほど人生は楽になるのは周知の通りである。

フォロワーが多ければ、自分で出した動画、オリジナルグッツ、書籍が飛ぶように売れ、何か面白いことを始めたければ、クラウドファンディングによって簡単に数百万円というお金が集まる。

なぜこのような、フォロワーが多いインフルエンサーは簡単にお金を動かすことができるのだろうか。

答えは、「信用」というワードに行き着くことになる。

注意: フォロワーが多いのは認知があるだけで、信用がないパターンもある。認知と人気は別物である。

信用は贈与可能

インフルエンサーに共通していることは、「何かしらの信用」を蓄えているのである。例えば

・Youtuberであれば、自分にとって面白い動画をアップロードしてくれる信用。
・インスタグラマーであれば、自分にとって胸が踊る写真をアップロードしてくれる信用。
・ツイッタラーであれば、自分にとって役に立つ情報をツイートしてくれる信用。

をはじめとして、自分にとって有意義になるようなものを与えてくれるのがインフルエンサーの共通部分である。

この「信用」というのは面白い事に他者に分け与えることができるのである。

例えば、あなたが信用している師匠的な人に
「この人は、本当に信頼できる。だから君も何かあったらこの人を頼りなさい。」
と言われたどうだろうか

「まぁ師匠が言うなら、ちょっとは信用してみるか」

と言うように、師匠までの全面的に信用できなくても、多少の信用してしまうのではないだろうか。

この「信用は贈与可能である」ということは、実はYoutuberがよく知っている。芸人Youtuberカジサックの黎明期に「大手Youtuberヒカル」を尋ねた時にコラボの重要性を説き、まずはコラボ動画から始めるべきと教えていた。

そして、今現在でもYoutuberにとってコラボというのは最重要項目の一つといいっていいだろう。

この「信用の贈与」で大成功を収めた例としてあげれるのがピコ太郎である。
「PPAP、ペンパイナッポーアッポーペン」である。

PPAP、ペンパイナッポーアッポーペン

本来、彼は売れている芸人ではなかったが、Youtuberに上げたPPAPを世界的有名アーティストジャスティスビーバーがツイートしたきっかけに彼の人生は大きく変わってしまった。ワールドレベルで信用を持っている人間のツイートは、ただだか1ツイートであっても莫大な「信用の贈与」を受けられるのである。

この場合の信用は、
ジャスティスビーバーが面白いというなら一度見てみようという「信用」である。

先ほども述べたが、「信用」というのは簡単にお金に換金することができる。
そして、「信用は贈与可能」である。

ここまでくれば、気づくことがあるだろう。
お金に換金ができ、第三者に贈与可能であるものは、「仮想通貨」を筆頭に実物がなくても通貨になりうることを我々はよく知っている。

つまり、「信用」というのは新たな「通貨」になりうるのである。

「信用」は「通貨」になりうる

イメージとしては、「円」、「ドル」、「ユーロ」、の通貨の一つとして「信用」が追加され、為替で「ドルから円」に換金できるように、「信用から円」に換金できる。あまりに大量の「信用から円」に換金すれば「あいつお金の亡者みたいで気持ち悪いな」と思われて、信用の価値が下がり「信用から円」の換金率が下がる。「日本だけの信用」であれば、「信用からのドル」の換金率は0に等しいだろう。

このように「信用」は、ほとんど通貨として機能していると言っていいだろう。

そして、この「信用」というのは、無機物な言い方をすれば「評価」と言い換えることができる。

岡田斗司夫は、「評価」がまるでお金のような振る舞いをする事について、「評価経済社会」と名付けた。これは、2000年代あたりまえだった「貨幣経済社会」と対比して名付けている。

もちろん全ての通貨が「信用」に置き換わるわけではない。

例えば、田舎ではいまだに物々交換の世界がある。畑で取れた野菜と野菜で交換している人もいる。
このように、「物々交換」、「物と貨幣交換」、「物と信用交換」のハイブリッドのような社会になっていく。

「物と信用交換」なんてあんの?
って思われるかも知れないが、既にある。

Youtuberの企業案件というやつである。

無料で企業の高いマイクあげるから、レビュー動画上げてくれという案件動画は、まさに「物と信用交換」そのものである。

さて、まだまだ「評価経済社会」の波が大きくなることが予測されることを事前に察知した今、我々にできることを整理していきたいと思う。

これから価値観のパラダイムシフトが起きると予測される

我々が評価経済社会に生き残るために

まずは、「ビジネスインフルエンサー西野亮廣」の発言の要約から展開していく。

この時代SNSをやっていないなんて信じられない。まずはアカウントを作れ。そして、自分の作品集(ポートファリオ)をアップロードしろ。フォロワーの数なんて二の次で、世界レベルのクオリティのポートファリオにしろ。何か仕事をする時に、SNS持ってないとか論外で、ポートファリオを見て信用できるか判断するから

西野亮廣のお言葉

と言っている。

また「ビジネスインフルエンサー青汁王子」も

Twitterは、作品。だから、へんな呟きとかいらない。何回もツイ消しして、初見で見た人が引き込まれるようなツイートを並べておきなさい。

青汁王子のお言葉

と言っている。

時代の一線を走っている二人がいうのであるので間違いないだろう。
まずはSNSのアカウントを作る。
そして、自分の強みを生かした作品を並べておく。

フォロワーは二の次でいいと思う。
そして、世界レベルとまでは行かなくても、自分なりに納得できるポートフォリオが出来上がったら、「物と信用交換」に移るべきだと思う。

すなわち、フォロワーを増やす段階である。

恐らく、何かしら作品が作れるようになっているので、その作品を「信用」を持っている人に無償提供する代わりに「レビュー」してもらう。先ほど言ったように「信用」を分けてもらう。
そして、「信用」が稼げたら、マネタイズに入ればいいと思う。
そうすれば、信用が稼げるようになり、人生がより豊かになると考えられる。

評価経済社会黎明期おいて、情報発信することはスマホもなく技術面にハードルがあり大衆に解放されてなかった。
つまり、情報発信することが即信用につながった。

昔の信用を勝ち取る方法
1. 有意義な情報発信

しかし、スマホが登場し、アプリが登場し、情報発信が大衆に解放された。
すると情報発信=即信用が崩壊してしまった。

つまり、今の時代は、信用を勝ち取る為には2段階踏まなければならない。

現在の信用を勝ち取る2段階方法
1. 有意義な情報発信をして優秀な作品を並べておくこと。
2. 信用を持っている人に、自分の作品と「物と信用交換」すること。

この典型な例は

である。
版権モノを手作りして、超有名インフルエンサーに無償提供する事により、うまく信用を贈与されたと考える。
評価経済社会を学ぶと、版権モノで「信用という貨幣のやりとり」という見方もできるが、残念ながらそれを取締る法律はないし、これから先もできることはないと思う。

予言

予言しておくと

あと10年程度でこの「信用交換の2段階」は通じなくなる。

なぜなら、コラボしすぎるとコラボの価値は落ちてしまうからである。よってインフルエンサーはコラボするのも絞り始めると考えられる。
つまり、「インフルエンサーの信用」を勝ち取る段階が必要となり、恐らくそのためには「インフエンサーのコミュニティ(オンラインサロン)」に参加する必要になる。

よって、「信用交換の3段階」が必要になる。

現在の信用を勝ち取る3段階方法
1. 有意義な情報発信をして優秀な作品を並べておくこと。
2. インフエンサーのコミュニティに参加し、インフエンサーの信用を勝ち取る
3. インフルエンサーに公で紹介してもらい「信用の贈与」を受けること

段階が増えて面倒くさいと思いきや実は、いい利点もある。
それは、インフルエンサーの信用があるので、鳴かず飛ばずの時はコミュニティの中で守ってもらえる可能性がある。
しかし、コミュニティ外で活動していると裏切り者のレッテルを貼られる可能性もある。

現状「西野亮廣」「中田敦彦」をはじめとして既にこの状況が出来つつある。

最後に

現代はコミュニティ戦国時代と呼ばれている。

このように未来予想して思うのが、やはり自分自身のコミュニティを作るチャンスが年々失われてきている。

既に大国は何個か出来上がっているが、まだ小国として建国する隙間があると考えられる。

もし、建国したいのであればさっさと何か始めた方がいい。別にコミュニティのトップに立つ事に執着しないのであれば、コミュニティが出来上がっているところに入って、その中で信用を勝ち取る方向に舵を切った方がいいだろう。

私の感覚だが、「建国(コミュニティ立ち上げ)」と「コミュニティ内での信用の勝ち取り」のやり方は似て非なるものだと思う。

なので、自分が建国側だと思うのであれば、今すぐ動けばいいと思うし、
国を支える側だと思うのであれば、まずはオンラインサロンに入ることが推奨される。

次回は、コミュニティはいずれ国家になる。
「セカンド国家編」でお会いしましょう。

協力者募集中! 一緒に何かしてみませんか

絵が書ける人(グラレコ)

自分は本当に絵が書けないので、自分の書いた記事の内容をグラレコ(一枚の画像に絵付きまとめたもの)にしたいのですが、諦めているという状況であります。

見ての通り全く収益化とは、遠い活動をしているので、自分の記事でお名前を紹介することぐらいしかできませんが、もし絵が書くのが好きな人で、自分の記事に共感してくれて、1回ぐらいならお絵かきしてもいいよっと言ってくれる神みたいな人がいるのであれば、下記のTwitterで連絡してくれると嬉しいです。

グラレコは

を見てわかるとおり、仕事になるので是非自分を踏み台にして仕事につなげてほしいと思っております。

このような感じでコラボが進むので参考していただけたら、嬉しいです。

プログラミングに興味ある人

自分が研究者を目指していたときに、もっと先輩の情報が欲しいという思いをきっかけに、「博士の口コミ」サイトを開発しています。現在アルファバージョンを公開中です。

hakushi.bizは
フロントエンド言語は、HTML, CSS, javascript
バックエンド は、django(python)、gunicorn, Nginx
サーバーサイドは、docker-compose, AWS EC2
共有は、 git-hub
で開発されています。

プログラミング初心者でも、開発に参加できるように環境を整えたので、ちょっとでも上記の技術を使ったwebサービスに興味ある人は下記のTwitterに連絡してください。
git-hubのプライベートレポジトリに招待します。
その後、DMで話し合ってどういうことをするか考えましょう!
技術のある方は、是非手伝ってください。初めはボランティアベースになりますが、収益化ができたら報酬はお支払いします。

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自己紹介

自分に興味があれば自己紹介noteがあるので読んでくれると嬉しいです。

実学について

「実生活に直接役に立つ学問の確立」の成果物をまとめております。
皆様のお役に立てれば幸いです。

実学 ビジネス編

もし興味があれば読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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