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研究って何しているのか教えます

この記事を読むメリット
・研究が何やっているか大体把握できる。
・筆者の苦労が伝わってくる。

こんにちわ。ぴくむんです。

私は、
小さい頃から実生活で役に立たない学問ばかり教えられる。
「現代社会でダイレクトに役に立つ学問がない」
研究は、勉強の醍醐味であるのに大多数の人がやっていない。
「大多数の人は研究をする機会がない」

ことに対して疑問を覚えていました。そこで、

国なんてあてにせずに
自分の力で「実生活に直接役に立つ学問の確立」することや、
大学に行かなくても「誰でも研究できる環境の整備」する活動を始めようと思いました。

この記事では、研究者が日々何をしているのかをなるべく一般的に解説してみました。これから、研究者になりたい人や研究って何してんの?って知りたい人向けに書いております。

本文

私は、自然科学系の博士課程の端くれとして研究を5年間やってきたので、それなりに研究者を見てきて、自身も研究してきたので、それなりに研究の世界を知っているので、そのことについて記す。

私は中高大学生の頃、研究って何をしているの?具体的に日々は何をしている?と疑問に思っていた。
ニュースで、「ノーベル賞がー」、「ブラックホールがー」、という話題しか分からず、研究者は日々何をしているのかを知ることができなかったので、まずは若かりし自分に返答する様な目線で答えていきたい。

研究者は、大きい目標を達成する為に、大きく4つのサイクル(問題提起→解決方法提案→解決方法試行→発表)をクルクル回っている。

大きい目標というのは、わかりやすくて例えば、「食糧問題を解決したいので、無限に実がなる食物を作る」とか、「エネルギーが無限に得られる機械を作る」とか「宇宙の起源を調べる」とか、何となくドラえもん的視点である。

一般の人であれば、「そんなのできるわけないだろ」で終わるのだが、研究者のすごいのは、ここからである。
彼らは、「その目標にたどり着くには、何が分からなくて、何ができてなくて、何から始めればいい。(問題提起)」を考える。

つまり、何か問題がある際に、漠然と無理と思うのではなく、一個一個考え問題を問題と認識する作業ができる。

ここでは、わかりやすく解説するために液体金属を例としてあげる。
あくまで筆者が適当に考えた例である事を強く強調しておく。
問題提起の発表する際には、「(人類のエネルギー問題を解決するために)液体金属を用いた超高効率発電の検討」という様なタイトルが付く様な気がする。

次に、解決方法の提案である。
「今は、〇〇に対する知識がないので、△△をすることにより、□□がわかる。これに××式を用いたら〇〇への知見が得られる。」という様な提案が得られる。

上記の例を用いると、液体金属を用いた超高効率発電の検討において、液体金属を滝の様に流せば、めっちゃ発電できるじゃんという結論になったとして、
「実際に液体金属(金属であるが液体)を速度100 km/hで流した人がいないので、理論通り動くかわからないので実際に実験して、方程式を用いてシミュレーション計算と比較すればわかるよね。」とかそんな感じである。

この様なテーマで発表する際には、「液体金属の高速移動下時における振る舞いの理論と実験手法」という様なタイトルが付く様な気がする。

次に、実際に上記の提案した手法をやってみる。そして、その実験結果と計算結果を元に、予測した通りの振る舞いだったのか、それとも理論と実験が一致しなかったのか、それはなぜなかのか、という考察が行われる。
そして、大抵の場合、問題が問題を呼び、次の問題提起が始める。この様なテーマで発表する際には、「液体金属の高速移動下時における実験と理論の比較」という様なタイトルが付く様な気がする。

ここで色んな人からの詰めが始める。
「先行研究は?その先行研究との差別化は?先行研究の問題点は?」
とか
「発電で用いた時に理論と実験のその差は、許容範囲?」
とか
「結果あってんの?〇〇とか考慮した?」
とか、
「実験するときに××が問題になると思うのですが、どう解決しましたか」
とか
「その理論と実験が合わないのは、〇〇効果だと思うよ、理論式に組み込んで計算した?」
とか
「その実験なら昔〇〇さんがやっていたよ。ちゃんと先行研究調べた?」
とか
がざっと思いつく詰めの例である。
友人によれば、返答が弱いと、ただの説教が始まるらしい。

と言った様に色々な人にイジメられるのが、このターンである。
大体の学生は、
「知らねーよ。こっちは何も考えずに、与えられたテーマを言われたと通りやってんだよ。興味あるなら自分でやれや。」
と思うのを押し殺して、
「なるほど。ご指摘ありがとうございます。その点に関しては考慮しておりませんでした。検討してみます。」
と言っている。みんな偉い。

最後に、
学会で色々言われた点を再度計算しなしたり、
実験やり直したりして、論文化する。
そして、論文化する時に、レフェリーと呼ばれる審判の人がいて、その人のイチャモンを乗り越えれば無事論文化できて、次の問題への解決を考えなければならない。(大体の場合、英語)
そして、サイクルを何周もしたのちに、大きい目標が達成でき、レビュー(復習)論文というものを書く。
内容は、目標を達成する為にいろんなことがありましたけど、色々頑張って理論考えたり、計算したり、実験したりしましたというのを今まで出した論文を一まとめにする。
レビュー論文をかければ、研究者でいえば超一流の部類に入ると思う。
ちなみに私は、国際論文2本しか出せなかった研究者の端くれである。

以上が、大体の研究の流れである。つまり、研究者は日々何をしているというと、
・問題提起のために、世界中から文献を集め勉強
・解決方法提案のために、理論式を使って検討、実験システムを考える
・解決方法試行のために、業者と連絡して実験には〇〇がいるので作ってくださいとお願い、実際に実験する。
そして問題が問題を呼んで嫌になる。
それを乗り越えながら、
・発表のために、結果をまとめる、思っていたのと違う理由を考える
といった事を日々行っている。

分かって欲しいのは、研究者は日々この様なサイクルを回しており、終わりなんて存在しない。
彼らは日夜プライベートを犠牲にして、汗水流しながら世界をより良くしようと過酷な労働環境に耐え生きている人が多いというのが現状である。

彼らはそれを望んでその道に入っているので仕方がないが、どうか研究で辛い様な人を見かけたら優しくしてやって欲しい。
決っして「好きな事ばっかりやってんだから、文句言うなよ」みたいな事を投げかけないで欲しい。
彼らは、研究の世界に飛び込んだ理由は様々だけども、人類を良くするためにやっているので、人類がその様な態度で迫られると彼らもモチベーションがなくなってしまう。

確かに、豊かな時代は人類を良くすんのはいいけど、貧しい時代に人類なんてどうでもいいから明日の俺を良くしてくれやって思う気持ちもわかるので、貧しい時代に研究するのは得策じゃないかも知れない。

しかしながら
研究はバトン的な側面も非常に強いのにもかかわらず、引継ぎが雑になり、多額なお金や大量の資源を使ったのに、失われた知見や財産は山ほどあるというのは事実である。

この雑記のまとめ
・研究者は、大きい目標を達成する為に、大きく4つのサイクル(問題提起→解決方法提案→解決方法試行→発表)をクルクル回っている。
・大体学生は、発表した時にドギツイ質問がきて嫌になる
・研究は果てしないマラソンみたいなもの

あとがき

なるべくわかりやすいように一般的に書いてみました。
ちょっと一般的すぎてわかりづらいかもしれませんが、例えば何か疑問に思った時にググるのもある意味研究だと思います。

人類のためにわかんないことを追求する。
それが研究者であり、私の憧れでもあります。
私はアカデミックの世界から離れてしまいましたが、時代の進化と共に、研究は別に大学に所属してなくてもできるようになりました。

なので、私の心が持つ限り、初めに書いたような研究するチャンスがなかった人にに研究を開放するような活動を続きていきたいと思います。

それでは、私が好きな言葉を最後に紹介して終わろうと思います。

研究者とは、ポスト(役職)のことを指すのではなく、生き方である。

読み人知らず

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冒頭繰り返しになりますが、もう一度言わせてください。

私は視野の広さと興味を持てる範囲、そこから物事を考える力、素直に相手の声を受け止める力は誰にも負けません。
なので、もしよろしければ、こんな私を推してください。
推してくれたあかつきには必ず歴代史上最高に役に立つ学問を作ってみせます。

わざわざ、こんな小難しい長い弱小記事をちゃんと最後まで読んでくれるそんな貴方が大好きです。本当に感謝しています。
ありがとうございました

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