拝啓、最低なきみへ。
きみから買った愛は痛くて脆くて愚かで、どうしようもなかった。だけど本当はそんな愛が大好きで大切だった。死にたくなるほど大好きだった。尊敬していた。それは才能から容姿から、頭からつま先まで全部全部狂おしいほどの愛だった。だけどもう、きみの心を感じたいという感情もなにもかも全て失くなってしまった。もうきみに対しての感情は空っぽだけれど、ただ一つ残っているのは、今でもきみの心が知りたいという気持ちだ。今までにも何度かぼくたちの目の前に霞んだ大きな蟠りができたことがあった。きみが何を