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【隣の芝は青く見える】何かが足りない





最近、こんなことが良くあります。




学生もののアニメや盲導犬の動画、ハンディキャップを抱える方の動画を見て、

「頑張ってる…」と感じては大号泣しています。

ふと、目に止まってなんとなく見ては、驚くぐらい涙が溢れています。




昔はそんなこと無かったのにな



感情の蛇口をひねるものを探しました。



なんとなく泣きたい気分だったのかな…


ただ単に、その姿に胸を打たれたのか、


戻れない思い出に浸った懐かしさか。






物語はとある高校の吹奏楽部を中心に描かれる。



弱小チームが全国大会を目指す物語。




初めての合奏は「上手」とはとても言えない出来で、

部員のモチベーションも様々だった。



なんとなく決められた「全国大会出場」と言う目標。



新しく顧問に就いた教員と、変わっていく部員たちの成長や、心の葛藤が見られる物語。




中立を保つフリをして、

傍観者のフリをして、

向き合うことから逃げていた少女たちが

仲間とぶつかり合ってチームが出来上がっていった。



「もっと上手くなりたい」

「特別になりたい」



こんな気持ちを胸に、音楽や人と向き合っていた。



与えられた時間は平等で、


そんな時間の中で

「もっと上手くなりたい」、「特別になりたい」ともがいていた。




どこか客観的になって、遠くから彼女たちを見ている感覚だった。




懐かしさや、泣きたいだけじゃなかった。





自分に足りないんだ







自分自身は特別では無い、平凡なただの社会人。


才能には叶わないし、

努力が報われないこともあるよね、


なんて俯瞰して人生を見ている気になって、


そんな冷静さを装って、安心しているだけのような気がしました。


自分自身も何者かになりたくて、

どこかひとつだけでも、特別になりたい、と。



この先ずっと

このままで、なんとなくもがいて、

妥協しては正当化していく気がして、


生涯ずっと、誰の特別にもなり得ないような気がして




大人のフリをして、淡々と生きている自分がやるせないと思いました。



何かに全力で向き合える彼女たちが羨ましかったんだ。










響け!ユーフォニアム

思いがけず、大切な作品になりました。



2023/8/4 には映画が上映されるようです。





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