コスタリカ一人旅 ~飛行機とホテル~ #33
一人旅において、「なるべくお金を節約する」というのは誰もが考えていることかと思いますが、どこにお金をかけるかというのは人それぞれ違います。
ご飯は豪遊する人、移動はタクシーをケチらず使う人、ホテルは豪華さにこだわる人、飛行機はビジネスに限る人。
私はというと、お土産とご飯はケチらずにいきます。買いたいものは買って、食べたいものは食べます。そこでしか経験できないと信じているからです。
しかし、その分他は恐ろしくケチります。
ケチにケチを重ねます。
ではここで、今回のコスタリカ旅で、最大にケチったフライトをご紹介します。
往復合わせて24時間を優に超えるトランジット。
なんでこんなアホ旅程にしたかって?
安いからだよ。
美味しいご飯食べて素敵なお土産買いたいからだよ。
私はメキシコシティとグアテマラ(どこそれ)に骨を埋める覚悟で、夜を明かす決意をしました。
あまりにせっかちすぎて、LAXで早速待ちぼうけくらっております。
暇すぎてnote書き出しました。まだカリフォルニア出てもいないのに。
二つ先のゲートが成田行きのANAで、さっきから日本語のアナウンスが流れています。
ロスで日本行きのフライトの日本語のアナウンスを聞くのは、さすがにグッときます。
が、まだまだ帰りたくありません。日本からさらに離れてコスタリカに行っちゃいます。
メキシコシティ空港で苦しむ
カリフォルニアからの脱出はあっさりと成功し、あっという間にメキシコシティに到着しました。
メキシコ入国にあたり、ビザは必要ないというのは調査済みでしたが、どのサイトを見ても入国書類の記入が必要と書いてありました。
飛行機ではいつも通り爆睡をかましていたら、気づいたら着陸前のアナウンスが流れていました。
まずい書類もらい損ねた!!
慌ててラティーナのキャビンアテンダントを呼び止め、書類くれ!!と頼むと、"No travel document now" と。
へ??この人の英語合ってる?(失礼)
と思っていると、「今は使ってないからパスポートだけでいいのよ〜」と、別のCAさんが教えてくれました。
隣の席の女性も困っていたようで、あらそうなのね、と一緒に納得しちゃいました。
メキシコの入国書類は廃止されたようです!!
2022年12月の最新情報でした!
書類審査もなく、一瞬でメキシコ潜入に成功したので、とりあえず腹ごしらえをすることにしました。
時刻は20時。ターミナル2をフラフラと歩き回りますが、12時間過ごせそうな場所は見つかりません。
事前に調べてわかっていたことではありますが、メキシコシティ空港にはいわゆる「空港のベンチ」がないんです…
点々と置かれた背もたれのない椅子もしくはフードコートのみ…
どうやって一晩明かせって言うんじゃい!
ラウンジは深夜2時に閉まってしまうし、ここでホテルにチェックインするのは負けな気がする…
というわけで、ターミナル1に移動し、広めのフードコートで腹ごしらえと仮眠をこなすことにしました。
メキシコシティ空港のターミナル移動には、無料のターミナルトレインが便利です!
ターミナル移動には移動先の搭乗券が必要とあり、私は二本ともターミナル2だったので、1に行くのは止められそうになりましたが、"But I wanna go!" と3回くらい言ったら乗せてもらえました。笑
ほんとは多分ダメです。
ターミナル1の広いフードコートで場所を確保し、とりあえずメキシコっぽいご飯を食べました。
店員さんがビビるほど英語が使えない方で、もうお互いに全力ジェスチャーでなんとか会話し、得体の知れないものと得体の知れない飲み物を頼みましたが、なんか美味しかったです。
ちなみにAgua Jamaica、つまりジャマイカの水というのは、中央アメリカで人気のハイビスカスジュースらしいです!酸味と甘味がちょうどよく、とても気に入りました〜
お腹いっぱいになったところで、睡眠体制に入ります。
10時ごろのフードコートはかなり人が多く、誰もが同じく眠りに入ろうとしていました。幸いなことに空港内は多くの警備員や軍人さんが巡回していたので、治安面は問題なさそうでした。
問題は硬い椅子で寝れるかどうか。
どこでも寝れるマンの意地をかけて、リュックやら何やらを枕にして寝てみます。
結構寝れたんじゃん??
と目が覚めて時計を見てみると、夜中の12時半。2時間弱が限界とは…!
周りも、体勢を変えながら頑張って寝ようとしている人や、眠れないのかボーッとしている人ばかりで、なんか虚しささえ感じました。
その後は朝日を浴びる時間まで、頑張って寝ようとしてみたり、このために持ってきた洋書を読んだりして時間を潰しました。
寝れないことよりも寒さが辛くて、メキシコ暑いんじゃないのかよ!!!と1人でキレておりました。
メキシコ嫌いになりそう…
あまりの寒さに、フライトは朝8時台にも関わらず、5時のターミナルトレインが動き出した時間から、さっさとターミナルを移動し保安検査に向かいました。
もう嫌やトランジット…
帰りのトランジットのことは忘れました。
コスタリカの素晴らしいホテル
ヒイヒイ言いながら、なんとかコスタリカの首都サンホセに到着しました。
サンホセ行きの飛行機は至って快適で、横3席貸切&寝れなかった分大爆睡でお送りしました。
飛行機だとどんなに狭くても寝れるんですけどね…空港辛かったなあ。
空港までホテルのエアポートシャトルがあると聞いていたので、ホテルピックアップのエリアに向かいましたが、うちのホテルの車はいない…
事前に2回ほどメールをしましたが、返信が一切来なかったので、なんとなくそんな気はしていました。
期待していなかったので、そこまでショックを受けることもなく、タクシー運ちゃんらの熱烈アプローチを追い払いながらUberを呼び出しました。
コスタリカはUberが法律で認められていないらしく、実は違法疑惑があるのですが、街中に問題なく走っています。ただ罪悪感があるのか、車にUberステッカーが貼られておらず、一見普通の車のように見えます。
Uberを待っている間、様々なタクシー運ちゃんたちに、「タクシーあるよ!」「Uberダメだよ!」的なことを言われていたのですが、いかんせんスペイン語はわからない。
一切悪気なく無視で突き通しました。だってわからんし。
そして無事Uberに乗せられること10分ほど。
こちらが4日間のお宿です。
素敵なプールやバーもあるホテルです!
スタッフがとにかく英語が上手で親切で、エアポートシャトルのことは忘れてあげることにしました。
チェックインの際にも、「コスタリカはツアーがおすすめだよ!良かったら紹介しようか?」とか、「レストランも周りにあるし、ルームサービスもできるよ!」とかと声をかけてくれ、なんだか嬉しくなりました。
ホテルの部屋はとてもひろーーい!
ホテル最安値の部屋なのに、キングベッド付きの特大ルームだし、やっぱりお安いし、アメニティもちゃんとあるし、毎日清掃が入ります!!!
清掃とか当たり前じゃん、とか思うじゃないですか。そうでもないんですアメリカは…
アメリカ大都市のロスやサンフランシスコはふざけてやがるので、Eco Cleaningとぬかしてシーツ交換やアメニティ新調をサボるのです。
もちろん高級ホテルに泊まればそんなことはないのでしょうが、日本の最高サービスに慣れきった私としては、どのランクのホテルであっても、毎日清掃とかは普通だと思っちゃうんです!!そこのEcoいらん!!!
疲れて帰ってきて、寝るだけのホテルだからこそ、シーツはパリッとしていてほしいものです。
2日目からはしっかりとチップを置いて出かけました。(まあ日本の最高サービスは、チップも求められないんですけどね…)
グアテマラシティ空港で苦しむ
コスタリカの空港は清潔&快適で、特に問題もなく飛行機に乗り込みました。
実はお土産で買ったサルサソースが130mlで、機内持ち込み一択の私は没収に怯えていましたが、特に指摘されることもなくあっさりクリア。
なんなら飲み忘れていた水のペットボトルを、NOとだけ言われて勝手に捨てられたのは結構ショックでした(悪いのは私だけど)。
帰りの飛行機はVolaris。
ボラリスってなに!??って感じですが、メキシコのLCCらしいです。とにかくサービスは全カットされていて、基本荷物はハンドバッグ一つのみ。
お土産を爆買いした私は、バックパッカーにはなりきれず、泣く泣く追加荷物用に40ドル課金しました。高い。
グアテマラ空港ではトランジット用の出口から降りたので、そのまま保安検査後の待機場所へ。相変わらずサルサソースは密輸完了です。
幸いなことにグアテマラ空港は、メキシコシティやサンホセとは違い、Wi-Fiが有能だったので、ネトフリ三昧ができました。
しかし、引くほど誰もいない…
深夜便がほとんどないので、最初は人が通るたびに追い出されるのではとビクビクしていましたが、途中からは椅子に寝転がって、もうどうにでもなれの姿勢になりました。
最初は良かったものの、だんだんと襲いかかる寒さと硬い椅子の苦しみ…メキシコ空港の悲劇が再来です。グアテマラも暑くないんかい!
誰もいないのをいいことに、小走り散歩をしたりジャンプしたりして寒気を紛らせようとしましたが、寝ようかなと思うとやっぱり寒い。
椅子も硬すぎて、20分もすれば首がバキバキになります。
3時を過ぎたあたりから、早朝便の方々が保安検査を済ませて入ってきて、なんだか人の気配にホッとしました。
店が開いたのを察知し、直ちにスタバに熱いコーヒーを求めて駆け込みました。
とりあえず空港でじっとしていると寒い。
これが初の空港泊の一番の感想でした。
LAX最高かよって話
自分で選んだフライトとはいえ、結局文句タラタラで、最後の方は「早くカリフォルニア帰りたい」しか思えなくなっていました。
イミグレを通る頃には、英語話者が優勢となり、アメリカ帰ってきたー!!とウキウキしていました。
アメリカにホーム感を抱くようになるとは…我ながら不思議なもんです。
LAXは綺麗だし英語通じるし、非常に安心しました。
やっぱり終始スペイン語に囲まれ、どこか気が張っていたんだと思います。
さ!おうちに帰ります!
そして明日はまた、LAXに戻ってまいりまーす🌺🏝
では続きは早めに更新します。
ぴおりでした!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?