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辛いと幸せの境界線

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キラキラ系なんて無縁な闇の経験。辛いことは絶対に幸せになる。それを体現したいから私は語る。
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#自分

私のサイドブレーキはひいたままだった⑥

私のサイドブレーキはひいたままだった⑥

元同僚と会ったあの日から約1ヶ月して、私は新しい会社の社長と面談をした。

「このグループを盛り上げてほしいのはわかっていましたが、自分1人では無理です。」
「利用者さんに悪口を言われていることは気にしていません。私自身が毎日嫌だと思いながら仕事をしていたので当然です。そういうのは伝わると思うので、むしろ利用者さんに失礼なのは私の方です。」
「竹中さんは支援員に向いていないと聞きましたが、そもそも

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私のサイドブレーキはひいたままだった⑤

私のサイドブレーキはひいたままだった⑤

新しい仕事の仮採用の最終日。
仕事を終えた私は、前の職場に向かっていた。

どんどん近づく。
下手したら、元同僚が通ってもおかしくない道になる。
何度も戻ろうと止まる。

見つかりたくないのに見つけてほしくて、いつもより重い足を無理やり前に出す。

動悸がしそう。胸が締め付けられる。

(そうだ)

歩道橋の階段を登った。
職場は目の前にあるが、誰か出てきても見上げない限り誰かが私を発見することは

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私のサイドブレーキはひいたままだった④

私のサイドブレーキはひいたままだった④

「ぜひ一緒に働きたい」
「あなたさえ良ければ来てほしい」

私は昔から面接受けがよかった。今回は自分の経験がマッチしていたこともあり、余計にそんな風に言ってもらえたのだろう。

ただ、就活と婚活は似ていると言われる。私もそう思う。

「飾った自分を好かれてもお互いに不幸」

そんな考えから、気に入ってもらおうと自分を取り繕ったりしなかった。
職場でずっと面接の自分を演じるなんて無理だから、最初から

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私のサイドブレーキはひいたままだった③

私のサイドブレーキはひいたままだった③

私はスタッフ数名に、歓送迎会から数日後に行う行事に誘われていた。

前日、その日の責任者であるスタッフに連絡する。
「何時くらいに行けばいいですか?」

少しして来た返信が
「ごめんね、行事はやっぱり誘えない。社長からも連絡があると思います。」

あー…またこういう展開か。
いいと言っていたけど、ひっくり返るパターンか。

「わかりました。大丈夫です。」

と冷静に返した。

しばらくして、社長か

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私のサイドブレーキはひいたままだった②

私のサイドブレーキはひいたままだった②

退職して数日後は、歓送迎会だった。

解雇という職歴が残るのは今後の就職に不利で、ましてや理由を説明するのも大変なので結局私は退職願を出して自主退職にしていた。

悔しかった。

形式上は自主退職、前向きな次のステップのための退職とはいえ本当は解雇なので送迎されていい立場なのかもわからず最終日に社長に聞いた。

「私は歓送迎会に参加してもいいんですか?」

「もちろん」

ほっとしたと同時に胸がチ

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私のサイドブレーキは引いたままだった①

私のサイドブレーキは引いたままだった①

「それって辛くないですか」
と元同僚に言われたあの瞬間、気づいた。

「私、辛い」と。

そして次の日から、入社して僅か1ヶ月の仕事に行けなくなった。

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最初に断りを入れますが、この話は私の解雇を通じての体験談であり、かなり暗いです。着地点も考えていませんし多分長くなります。

それでもなぜ書くかというと、私はこの経験のお陰で「当たり前」かのようにあ

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