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『人生はひとり、道なき道を行くがごとし、よ。』

「少女手帖」を読んだ。これは、わたしの好みのイラストで、表紙になっている男の子の唇がめちゃめちゃ魅力的なBL漫画を買った時に一緒に買った本。Xのフォロワーと遊んだ時に入った本屋さんで。

表紙を見て、
可愛い女の子が描いてあって、
気になって、
あらすじを読んで、
これ絶対好きなやつ!!と思って即買った。

それから7年……。

最初の数ページをすこ〜〜〜し読んだだけ。

ずっと放っていたことを、この本を読み終えたわたしは今めちゃくちゃ後悔している。

もっと早くに読んでいたかった。
そしたら、今のわたしの中にある悩みや悲しみ、不安、不意に思い出す嫌な気持ちになる出来事を、
今よりもっとスムーズに、たくさん乗り越えられたと思う。

なんなら、小学生の頃に読みたかった。
まだ、発行もしていない。

さすが、青春バイブルって売り文句なだけある!
友達付き合い、人間関係に悩む小中高生が全員読むべき!

それくらい、よくできた、すごくよく書かれた本だった。

バウンダリーに悩む大人も読んだらいい。自他境界のバグ。
自分と他の人の線引きが上手にできない。
わたしが今一番の課題としているこの大きな悩みが、
百合ぢゃん♩っていう下心満載で手に取ったこの本のお陰で、乗り越えられる兆しが見えてきた。

バウンダリーとは何かを調べ、自分の苦しみや悲しみはこれのせいかもしれないと思ってどうにかしたくて踠いている人。
バウンダリーとは何かを知り、克服するにはどうすべ気かは分かっているけれど、勇気が出なかったり、変わってしまう何かが恐ろしくて動けずにいる人。
ぜひ読んで。

この本は、そういった自分の一番柔らかいところにそっと手を置いて、ただそこに居てくれるような本です。
もう大人の年齢になったわたしでもそういう気持ちになった。
学生向けの青春小説。だけどそれだけじゃない様に思えた。
それはわたしがアダルトチルドレンだからそう感じたのかもしれないけれど、
バウンダリーに悩む人たちはきっとそういう人が多いんじゃないかな。

だからぜひ、まずは手に取ってみて欲しい。
友達、恋人、家族、職場、ご近所付き合い。
社会生活を送る上で鬱陶しく付き纏ってくるものが少しでも軽くなりますように。

本当は登場人物に対して思ったことも書きたかったけれど、それはもう一度読み込んでからにしたかった。
登場人物を含めばあらすじの様になってしまうのは必然。
タイパ重視の現代人はこれでいいやって本編を読まないで済ませてしまうかもしれない。それは嫌だな。
わたしの未熟な文じゃなくて、ちゃんとこの「少女手帖」を読んで欲しい。
だから。

それにまず、わたしがこの本を読んで感じたことをどこかに書き出してみたくなったから。

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